この記事では、食パンを離乳食で与えられる時期、アレルギーの有無、調理時に気をつけることをはじめ、時期別のレシピをご紹介します。
3大アレルゲン(卵・小麦・乳製品)には材料名に★マークをつけています。医師と相談のうえ進めてください。他の食材におきかえても構いません。
離乳食の食パンはいつからOK?
- 初期
- 生後5・6ヶ月頃
- 中期
- 生後7・8ヶ月頃
- 後期
- 生後9・10ヶ月頃
食パンは、小麦アレルギーがなければ米がゆに慣れたあとの離乳食初期から与えられます。
材料にバター・砂糖・塩が含まれていますが、パンのなかでも油脂や塩分、糖分が控えめなので、離乳食には最適です。
食パンは商品によって材料が異なり、卵やスキムミルクを使用しているものもあります。材料を確認し、離乳食に使う場合は、できるだけシンプルな素材の食パンを選びましょう。
食パンの原材料である「小麦」「バター(乳製品)」は、アレルギー症状を引き起こしやすい「特定原材料」にあたります。また商品によっては、同じく「特定原材料」である「卵」を含む場合もあります。
初めて食べさせるときは、アレルギー症状が出た場合や心配ごとに備えて、かかりつけの医療機関を受診できる曜日の午前中に与えましょう。
1日1口からはじめて、様子を見ながら量を増やすようにしてください。
調理時に気をつけることは?
調理するときは、固い耳の部分は除いてください。離乳食初期〜中期までは、ちぎったりすりおろしたりした食パンを、水、粉ミルク、野菜スープなどで煮込んでパン粥にしてから食べさせましょう。
離乳食後期からは、手づかみで食べやすい大きさに切ってあげてください。
食パンの離乳食初期レシピ
ほうれん草のパンがゆ
- 1食パンの耳を除いたやわらかい部分を、細かくちぎる。
- 21とミルク、ほうれん草ペーストをブレンダーでかくはんするか、すりつぶす。
- 32を小鍋に移し、沸騰させないようにひと煮立ちさせる。
みかんのパンがゆ
材料(1食分)
- 1みかんの薄皮をむき、実をすり鉢ですりつぶす。
- 2食パンは耳を切り落とし、細かくちぎっておく。
- 3小鍋に水を入れて沸騰させ、1と2を入れてひと煮立ちさせる。
- 4食パンがとろとろになったら火を止めて、ミルクを加えてよく混ぜ合わせすりつぶす。
食パンの離乳食中期レシピ
バナナ入りミルクパンがゆ
材料(1食分)
- 1食パンは、耳を除いて細かくちぎっておく。
- 2バナナの皮とすじを取り除き、フォークの背で細かくつぶす。
- 3レーズンはぬるま湯につけてやわらかくなるまで戻し、みじん切りにしておく。
- 41と牛乳を耐熱容器に入れ、ラップをして電子レンジで約1分加熱する。
- 54に2のバナナを加えてさらに電子レンジで30秒ほど加熱する。
- 65に3のレーズンを混ぜ合わせる。
スイカのパンがゆ
- 1スイカは種を取り除き、すりおろす。
- 2トマトは湯むきし、種を取り除き、みじん切りにする。
- 3小鍋に、1、2、野菜スープを入れ軽く煮立たせる。
- 43に食パンをちぎって入れ、とろとろになるまで煮こむ。
さつまいものヨーグルトパンがゆ
材料(1食分)
- 1さつまいもの皮をむき、やわらかくゆでてマッシュする。
- 2食パンは耳を取り除き、細かくちぎる。
- 31、2とヨーグルトを混ぜ合わせ、水分量が足りなければミルクを加えてのばす。
食パンの離乳食後期レシピ
にんじんのパングラタン
材料(1食分)
- 1にんじんはやわらかくゆで、みじん切りにする。
- 2食パンは耳を取って1cm角に切り、牛乳をかけてなじませる。
- 31と2を混ぜ合わせ、耐熱容器に入れて粉チーズをかける。
- 43をトースターで2分程度焼く。
きなこパン
材料(1食分)
- 1食パンは耳を取り、食べやすい大きさに切る。
- 21を牛乳にひたす。
- 3あたためたフライパンに薄くバターをひき、2の両面に焼き色がつくように焼く。
- 43にきなことすりごまをかける。
ツナとトマトのサンドイッチ
材料(1食分)
- 1トマトを湯むきし、種と皮を取り除き、みじん切りにする。
- 2ツナは水気を切ってほぐす。
- 31、2を混ぜ合わせ、電子レンジで約30秒加熱する。
- 4食パンを半分に切り、3の具材をはさんで食べやすい大きさに切る。
青のりの和風トースト
材料(1食分)
- 1食パンのやわらかい部分を、一口大に切って牛乳にひたす。
- 2青のりとかつおけずり節を混ぜ合わせる。
- 31に2をまぶし、熱したフライパンに薄く油をひいて焼く。
離乳食の食パンは冷凍保存できる?
食パンは冷凍保存に向いています。多めに買った際には調理前に冷凍しておきましょう。
冷凍するときは、食パンの耳を切り落とし、1食分にカットしてからラップで包み、冷凍用保存パックなどに入れます。
使用するときは、冷蔵庫に移して自然解凍したり、凍った状態でトーストしたりしましょう。自然解凍すると水っぽくなることもあるため、そのまま食べさせるのではなく、火を通して調理してください。
パンがゆを作るときやとろみをつけるときは、凍った状態のまますりおろすと便利ですよ。
ただし、食パンに牛乳や野菜を組み合わせて調理したものは傷みやすいため、冷凍保存はせず食べ切るようにしましょう。
食パンでいろいろな離乳食を作ろう!
食パンは、手に入りやすく離乳食に使いやすい食材です。調理方法を変えればさまざまな離乳食メニューに変身するので、赤ちゃんも飽きずに楽しめそうですね。食パンを使って、おいしいの離乳食を作ってくださいね。
※ 赤ちゃんの成長や発達に合わせて無理なく進めましょう。
※ 赤ちゃんが食物アレルギーの診断を受けている、または疑いのある場合は必ず医師と相談のうえ進めてください。
※ レシピの食材は旬のものや自宅にあるものに置き換えてもかまいません(ただし、その時期に食べられる食材かどうかチェックしましょう)。