離乳食が進むと、「赤ちゃんの手づかみ食べはいつからだろう?」と気になるママ・パパもいるのではないでしょうか。
そこで今回は、赤ちゃんの手づかみ食べがいつからいつまでなのか、手づかみ食べに適した食材の大きさ、手づかみ食べにおすすめのレシピなどをご紹介します。
手づかみ食べはいつからいつまで?
赤ちゃんがごはんを手で直接つかんで食べる「手づかみ食べ」が本格的になるのは、離乳食に慣れてきた生後9ヶ月頃から1歳頃といわれています。
赤ちゃんが食べものに興味を示したり、食べる意欲がでてきたりして、自然とご飯に手を伸ばすようになってきたら、手づかみ食べにチャレンジしてみましょう。
手づかみ食べを始める時期には個人差があるので、無理にやらせる必要はありませんが、自分で食べる力を育むために、大人がサポートしてあげることも大切ですよ。
手づかみ食べが上手になり、スプーンやフォークを使えるようになってくると、手づかみ食べをやめることが多いようです。
手づかみ食べの食材の大きさは?
手づかみ食べをする食材は、赤ちゃんが手でつかみやすい大きさにしてあげましょう。
▼にんじんの場合
▼食パンの場合
サイコロ状から徐々に大きくするというわけではなく、角切りや棒状を混ぜていろいろな大きさで練習してみてください。
角切りにしたものを棒状にはできないので、まず棒状で用意をして、食べる際に角切りにするのがおすすめです。
スティック状を手で握り、前歯(歯茎)で一口ずつ噛んで食べるように大人が手伝いながら繰り返すことで、自分で食べることが上手になりますよ。
手づかみ食べにおすすめのレシピは?
手づかみ食べには、スティック状のゆで野菜やパンなど、赤ちゃんの小さな指でも握りやすく、すべりにくい食材がおすすめです。
蒸しパンやおやき、ハンバーグなども、スティック状にカットしやすいので手づかみ食べにぴったりですよ。
手づかみ食べにおすすめのレシピは、以下の記事を参考にしてくださいね。
手づかみ食べの注意点は?
りんごや生のにんじんなど、噛み切りにくい食材は、十分に小さくならないまま飲み込んでしまい喉に詰まるおそれがあります(※1)。
1.5cm幅の薄いくし形切りにして、離乳食完了期から挑戦してみましょう。
食材をオエッと吐き出そうとするのは、赤ちゃんの防御反応なので、その場合は吐き出させてあげてください。
赤ちゃんの様子を見守りながら、噛んで飲み込む練習を続けていくことで、だんだんと吐き出すことも減っていきますよ。
赤ちゃんが手づかみ食べをしない場合は?
赤ちゃんのなかには、手づかみ食べをあまりしたがらない子もいます。時期がずれただけで、1歳半くらいから手づかみ食べをすることも珍しくありませんよ。
手づかみ食べをしないときに、以下のような理由があれば、対処法を試してみましょう。ただし、手づかみ食べをさせることにこだわりすぎず、まずは食べる意欲を促してあげることを優先してくださいね。
手づかみ食べを通して赤ちゃんの食べる意欲を引き出し、自分で食べる楽しさを感じられるようにサポートしていきましょう。
手づかみ食べをしない主な理由
● まだ手づかみできる時期ではない
● 授乳・ミルクも同時にしていてお腹が空いていない
● ママやパパに食べさせてほしい・甘えたい
● べたべたする感触がいや(お菓子は手づかみする)
● 食べることより遊びに興味がある
手づかみをしないときの対処法
● ママやパパが手づかみして食べてみる(一緒に手づかみ食べをする)
● 離乳食の進み具合を見直してみる
● 手づかみ食べメニューをママやパパが食べさせてみる
● 赤ちゃん用のフォーク、スプーンで食べる練習をしてみる(食事をフォークに刺して持たせる、大人が手伝いながらスプーンで食べる)
● 手で持ってもべたつかないメニューにしてみる
● しばらく好きなように食べさせてあげる
手づかみ食べから食事の楽しさを覚えさせよう
手づかみ食べは、今まで誰かから与えられないとできなかった食事が、自らできるようになった成長の証です。また手づかみ食べで食材の形を確認するのも、「手先の知覚」という発達段階において大切なこと。
手づかみ食べが始まると食卓や床を汚すことも多いですが、優しく見守り、まずは食べる楽しさを覚えさせてあげてくださいね。
離乳食後期〜完了期の頃は、離乳食を床に落とす、机の上に投げて汚す、手で握って感触を楽しむなどの「遊び食べ」をする子もいます。
遊び食べについては、以下の記事を参考にしてくださいね。