手づかみ食べはいつから?赤ちゃんが離乳食を遊び食べするときは?

監修医師 小児科 武井 智昭
武井 智昭 日本小児科学会専門医。2002年、慶応義塾大学医学部卒。神奈川県内の病院・クリニックで小児科医としての経験を積み、現在は神奈川県横浜市のなごみクリニックに院長として勤務。内科・小児科・アレルギー科を担... 監修記事一覧へ

赤ちゃんは生後5~6ヶ月頃から離乳食が始まります。最初はママやパパがスプーンですくって離乳食を食べますが、生後9ヶ月くらいになると「手づかみ食べ」をしはじめます。しかし、汚れたり、遊び食べに繋がったりして、困ってしまうママも少なくありません。そこで今回は、赤ちゃんの手づかみ食べがいつからいつまでなのか、赤ちゃんが離乳食を遊び食べするときの対処法などをご紹介します。

赤ちゃんの手づかみ食べとは?

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手づかみ食べとは、離乳食を進める過程で赤ちゃんがご飯やおかずを手で直接つかんで食べることです。

離乳食の練習は、生後5~6ヶ月を目安に10倍粥からはじめ、初期の頃は赤ちゃんをバウンサーやベビーチェアに座らせて、ママがスプーンですくって食べさせてあげます。

ペースト状から少しずつ色々な食材を試すなかで、赤ちゃんが食べものに興味を示したり、食べる意欲が湧いてくると、自然とご飯に手を伸ばしてきますよ。

ママやパパは、「床や服が汚れる」「食べものを粗末にしている」と慌ててしまい、イライラしたり注意したい気持ちになったりしますが、スプーンやフォークを持つ前段階と思って温かく見守ってあげましょう。

手づかみ食べはいつからいつまで?おすすめレシピは?

離乳食 おやき レシピ

赤ちゃんの手づかみ食べは、離乳食に慣れてきた生後9ヶ月頃に始まります。ただし、手づかみ食べをする時期には個人差があり、1歳頃から始めることも珍しくありません。

手づかみ食べをすることで食材の形を確認するのも、「手先の知覚」という発達段階において大切なことです。無理に止めさせず、赤ちゃんが手づかみで食べやすいような大きさの離乳食を用意してあげましょう。

1歳を過ぎて離乳食完了期になり、スプーンやフォークの練習を始めるとやめることがほとんどなので、焦らず対応してあげると良いですね。

この時期は、あごの発達で噛む力がだんだん強くなり、バナナくらいの固さであれば食べられるようになります。以下のようなメニューを参考に作ってみてください。

手づかみ食べに適した離乳食中期レシピ

中期のおすすめは、「かぼちゃと豆腐のおやき」。

かぼちゃペースト(大さじ1)・絹ごし豆腐(20g)・片栗粉(小さじ2)をボウルに入れて混ぜ、小判型に成型します。フライパンに油をひき、弱火で、焦げないよう何度がひっくり返して両面を焼いたら完成です。

手づかみ食べに適した離乳食後期レシピ

後期のおすすめは、「バナナときなこの蒸しパン」。

ホットケーキミックス(50g)、豆乳(70ml)、きなこ(10g)をすべてボウルに入れて混ぜ、バナナ(50g)を5mm角にカットして入れます。シリコンカップに流し込んでからスチーマーに入れ、電子レンジで2~3分加熱。蒸し器で10分蒸して完成です。

赤ちゃんが手づかみ食べをしないこともある?

離乳食

赤ちゃんのなかには、手づかみ食べをしない子もいます。個性もあるので、全ての子が育児書通りのことをするとは限りません。時期がずれただけで、1歳半くらいから手づかみ食べをすることも珍しくありませんよ。

手づかみ食べをしないときに、以下のような理由があれば、対処法を参考に試してみましょう。ただし、手づかみ食べをさせることにこだわりすぎず、まずは食べる意欲を促してあげることを優先してくださいね。

手づかみ食べをしない主な理由

● まだ手づかみできる時期ではない
● 授乳・ミルクも同時にしていてお腹が空いていない
● ママやパパに食べさせてほしい・甘えたい
● べたべたする感触がいや(お菓子は手づかみする)
● 食べることより遊びに興味がある

手づかみをしないときの対処法

● ママやパパが手づかみして食べてみる(一緒に手づかみ食べをする)
● 離乳食の進み具合を見直してみる
● 手づかみ食べメニューをママやパパが食べさせてみる
● 赤ちゃん用のフォークを持たせてみる
● しばらく好きなように食べさせてあげる

手づかみはするけど、遊び食べしてしまうときは?

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生後9~11ヶ月頃は離乳食の進みに個人差が出てくる時期で、自分から積極的に食べようと意欲をみせると同時に「遊び食べ」も始まります。

遊び食べとは、離乳食を床に落とす、机の上に投げて汚す、手で握って感触を楽しんでいるなど様々な行動のこと。食事中にイスから降りて、遊びながら食べることもあります。特に1歳~1歳半頃の乳幼児に多くみられる行動です。

遊び食べを始めるとママにとってはイライラする場面も増えますが、赤ちゃんが食べる意欲を持ってきた成長の証しなので、遊んでいても食べようとする素振りがあれば、優しく見守ってあげましょう。食事にかかる時間は長くなりますが、しばらくすると自然と遊び食べをしなくなることもあります。

食べる素振りがなく、いつまでもおもちゃのような扱いをしている場合は、しっかりと説明をして片づけることも大切ですよ。

遊び食べをするときの対処法

「食べもので遊んじゃだめ!」と叱りつけず、「これはリンゴで食べるものだから、お口で食べようね。」など、いい聞かせましょう。続けることで次第に覚えていってくれますよ。

食事が始まってから一定時間経ったら、食べ終わっていなくてもお皿をさげ、「食事の時間は終わりだよ」と伝えましょう。時間を決めて食事のリズムをつけることも大切です。

また、赤ちゃんが食べる場所の床一面に新聞紙を敷いたり、机の上もランチョンマットより新聞紙やチラシなどすぐに丸めて捨てられるものを敷いたりして、片づけの負担を減らすことも大切です。ママやパパの気持ちに余裕を作り、むやみに叱りすぎないようにしましょう。

ひっくり返しても困らない「空の容器」を赤ちゃんの前においてあげるのも、遊び食べ対策としておすすめですよ。その容器で遊んでいると食べ物で遊ばなくなることもあります。

手づかみ食べから食事の楽しさを覚えさせよう

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手づかみ食べは、今まで誰かから与えられないとできなかった食事が、自らできるようになった成長の証です。遊び食べも同様に、我慢強く見守り、まずは食べる楽しさを覚えさせてあげましょう。

手づかみ食べをせず、スプーンやフォークを早い段階で使う場合、上手に使えず周囲を汚してしまっても、大目に見てあげてくださいね。また、スプーンやフォークを使っているときは、目を離さないようにしましょう。口に押し込んだり、持ったまま椅子から離れて転んだりすると危ないので、注意してください。

食材によっては、手づかみ食べを卒業した後も、手づかみで食べることが楽しいこともありますよね。素材に触れることは食育にも影響するので、焼き芋、とうもろこし、果物などは、素手で食べさせてあげるのも、子供にとっては楽しい刺激になりますよ。

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