この記事では、ビタミンCを含む食材と、離乳食初期におすすめのビタミンCが摂れるレシピを紹介します。
また、3大アレルゲン(卵・小麦・乳製品)には材料名に★マークをつけています。医師と相談のうえ進めてください。他の食材におきかえても構いません。
ビタミンCってどんな栄養素なの?
ビタミンCには、皮膚や血管を丈夫に保つ働きや、植物性食品から摂れる鉄の吸収を助ける働き、免疫力を高める働きがあります(※1)。
体の中で作り出すことができず、摂取しても必要な量以外は尿などで体から出てしまう性質があるため、毎日の食事でバランスよく摂り続ける必要があります。
離乳食初期の赤ちゃんは母乳や粉ミルクからビタミンCを摂取できますが、少しずつ離乳食からも摂れるようになると良いですね。
離乳食初期に使える
ビタミンCを含む主な食材は?
離乳食初期の赤ちゃんが食べられる、ビタミンCを含む代表的な食材は以下のとおりです。
いちご/みかん/メロン/柿(※)
● 野菜類
ブロッコリー/かぼちゃ/大根/キャベツ/じゃがいも/さつまいも/かぶ/トマト
- 果物に含まれる酵素によって、かゆみや肌に赤みなどがあらわれることがあります(※2)。初めて食べるときは加熱し、アレルギー症状や心配ごとに備えて、かかりつけの医療機関を受診できる曜日の午前中に与えましょう。
- 柿は渋みがあるので、できるだけ完熟したものをすりつぶしてあげれば、離乳食初期から与えられます。米がゆや離乳食初期に食べられる野菜に慣れてきた頃を目安に与えましょう。
初めて食べる食材は加熱して一品ずつ与え、食べ慣れたら他の食材と合わせましょう。
ビタミンCを含む食材を調理するときに気をつけることは?
ビタミンCは熱に弱い性質がありますが、大人と比べて菌やウイルスに弱い赤ちゃんのためにも食材はしっかりと加熱しましょう。
火を通してもビタミンCがすべてなくなるわけではありませんよ。
果物類を使った離乳食初期のレシピ
いちごペースト
材料(1食分)
- 1いちごのヘタを切り取り、細かくきざむ。
- 21をつぶして裏ごしする(※)。
- 何個かまとめてブレンダーやミキサーでかくはんしても◎
鮮やかな赤色が目を引く、いちごのペースト。さわやかな酸味と甘い香りが赤ちゃんの食欲をそそりますよ。赤ちゃんに旬のいちごのおいしさを味あわせてあげてくださいね。
いちごミルクのとろとろ
材料(1食分)
- 1高野豆腐はおろし金ですりおろす。
- 2耐熱容器に1と粉ミルクを入れ、電子レンジで約20秒加熱する。
- 32にいちごペーストを混ぜ合わせる。
慣れ親しんだ粉ミルクの味と、いちごの甘さで赤ちゃんが食べやすいレシピです。高野豆腐をすりおろして加えているので、タンパク質もしっかり補給。とろみがついて、喉ごしの良い一品です。
みかんのミルク煮
材料(1食分)
- 1みかんの皮と薄皮を取り除く。
- 21をすり鉢ですって、実をつぶす。
- 3小鍋に2と粉ミルクを入れ、ひと煮立ちさせる。
みかんにミルクが加わると、まろやかな味わいになります。みかんの薄皮を取り除いたあとに、ブレンダーやミキサーで撹拌すると、よりなめらかで食べやすくなりますよ。
みかんのパン粥
材料(1食分)
- 1みかんの薄皮をむき、実をすり鉢ですりつぶす。
- 2食パンは耳を切り落とし、細かくちぎっておく。
- 3小鍋に水を入れて沸騰させ、1と2を入れてひと煮立ちさせる。
- 4食パンがとろとろになったら火を止めて、粉ミルクを加えてよく混ぜ合わせすりつぶす。
野菜類を使った離乳食初期のレシピ
ブロッコリーペースト
材料(1食分)
- 1ブロッコリーをやわらかくゆでる(※)。
- 21をみじん切りにして、すりつぶす。
- 3茶こしなどで裏ごしをしてお湯でのばす。
- ゆでる時間を短縮したい場合は、耐熱容器にブロッコリーと少量の水を入れてラップをかけ、電子レンジで2分ほど加熱してください。
ブロッコリーとさつまいもの豆乳スープ
- 1ブロッコリーペーストとさつまいもペースト、あたためた豆乳を混ぜ合わせる。
かぼちゃペースト
- 1かぼちゃの種と皮をのぞき、小さく切ってゆでる(シリコンスチーマーを使って電子レンジでやわらかくしたり、アルミホイルに包んで炊飯器に入れ、お米と一緒に炊いても)。
- 2やわらかくなったかぼちゃを、すり鉢ですりつぶすか、ブレンダーやミキサーでペーストにする。
- 32に野菜スープを入れてのばす。
かぼちゃバナナ
材料(1食分)
- 1耐熱容器に小さくカットしたバナナを入れ、電子レンジで20秒ほど加熱する。
- 21をフォークの背などでつぶすか、またはすり鉢ですりつぶして、かぼちゃペーストと混ぜる。
大根ペースト
材料(1食分)
- 1耐熱容器に大根を入れ、電子レンジで20秒ほど加熱する(※)。
- まとめて作って冷凍保存しておくと便利です。その場合は、量をみながら加熱時間を増やしていってください。
キャベツのペースト
材料(1食分)
- 1キャベツの芯やスジを取り除き、ゆでる。
- 2やわらかくなったら取り出し、みじん切りにする。
- 3すりつぶして、ゆで汁でのばす。
キャベツのペーストを作っておくと、離乳食初期から中期まで様々なレシピに応用できます。ブレンダーやミキサーを使用すると、よりスピーディーに仕上がります。ゆでる代わりに、耐熱容器に入れて電子レンジで30秒加熱しても◯。
キャベツしらすがゆ
- 110倍がゆの上に、キャベツペースト、しらすペーストを盛り付ける。
しらすの旨味がたつので、キャベツが苦手な赤ちゃんでも食が進みそうですね。食べさせる前に混ぜ合わせましょう。
離乳食からビタミンCを摂取しよう!
ビタミンCは、身近な野菜や果物などに含まれています。離乳食初期から使える食材も多いので、参考にしてみてくださいね。
バランスの取れた離乳食を作って、赤ちゃんの健康的な体作りをサポートしましょう。
※ 赤ちゃんの成長や発達に合わせて無理なく進めましょう。
※ 赤ちゃんが食物アレルギーの診断を受けている、または疑いのある場合は必ず医師と相談のうえ進めてください。
※ レシピの食材は旬のものや自宅にあるものに置き換えてもかまいません(ただし、その時期に食べられる食材かどうかチェックしましょう)。