【たんぱく質が摂れる離乳食】初期・中期・後期のおすすめレシピ13選

監修専門家 管理栄養士・フードコーディネーター 中村 美穂
中村 美穂 東京農業大学卒業。保育園栄養士として乳幼児の食事作り、食育活動、地域の子育て支援等に携わった経験を活かし、離乳食教室や子どもから大人まで楽しめる料理教室「おいしい楽しい食時間」を開催。書籍、雑誌等への... 監修記事一覧へ

この記事では、たんぱく質を多く含む食材と、離乳食期におすすめのたんぱく質が摂れるレシピを紹介します。

また、3大アレルゲン(卵・小麦・乳製品)には材料名に★マークをつけています。医師と相談のうえ進めてください。他の食材におきかえても構いません。

たんぱく質ってどんな栄養素

離乳食 日本人 赤ちゃん

離乳食において、主食の炭水化物、野菜や果物のビタミン類が摂れるようになると、次に必要となってくるのがたんぱく質です。

たんぱく質は、赤ちゃんの健康的な体作りに欠かせない栄養素の一つで、筋肉や血を作るもとになる栄養素です。

ただし、たんぱく質は不足しても過剰でも赤ちゃんの体に影響がでるおそれがあるので、適量を守りましょう。

離乳食では、他の栄養素と合わせてバランス良くたんぱく質を摂ることが大切ですよ。

たんぱく質を多く含む食材は?

鉄 食材

たんぱく質は肉や魚介類に多く含まれているイメージが強いですが、実は穀物にも含まれています。

おかゆや野菜に慣れたら、まずは豆腐からはじめて次に白身魚と、消化の良いたんぱく質から少量ずつ与えてみましょう。

以下に離乳食の時期別に食べられる、たんぱく質を多く含む食材を紹介します。

初期からOK豆腐/豆乳/高野豆腐/きなこ/水煮大豆/ヨーグルト(無糖)/しらす干し/鯛/かれい/ひらめ/たら/白米(10倍がゆ)/食パン(耳以外)/うどん/そうめん/オートミール/卵(※1)
離乳食中期からOK納豆/牛乳(離乳食の材料として少量を加熱)/カッテージチーズ/鮭/まぐろ(赤身)/かつお削り節/めかじき/ツナ水煮缶/かつお/ぶり/鶏ささみ/鶏ひき肉/鶏レバー(※2)/鶏むね肉/焼き麩
離乳食後期からOKプロセスチーズ/クリームチーズ/粉チーズ/あじ/さわら/いわし/さんま/さば/さば水煮缶/豚ひき肉/豚赤身肉/牛ひき肉/牛赤身肉
  • 1初期は卵黄のみ少量からはじめましょう。卵黄が食べられるようになって1ヶ月ほど経過してから卵白、卵白でも問題ないことが確認できてから全卵と移行するようにしてください。
  • 2レバーには、鉄分のほかにビタミンAが多く含まれています。食べすぎると過剰摂取となる可能性もあるので、レシピの量を守って頻繁にはあげすぎないようにしましょう。量がわかりにくい場合は、レバー入りのベビーフードを利用するのもおすすめです。

離乳食初期のたんぱく質が摂れるレシピ

しらすがゆ

しらす粥

材料(1食分)

大さじ3〜4
  1. 110倍がゆにしらすペーストをのせる。

豆腐のクリームスープ

豆腐のクリームスープ

材料(1食分)

豆腐(絹ごし)
20g
大さじ1
★粉ミルク(調乳済のもの)
大さじ1
片栗粉
小さじ1/3
  1. 1豆腐をすりつぶす。
  2. 21にミルクを混ぜる。
  3. 32を電子レンジで1分ほど加熱する。
  4. 43を鍋に入れ火にかけ、野菜スープで溶いた片栗粉を加えて加熱する。

高野豆腐とかぼちゃのとろとろあえ

高野豆腐とかぼちゃのトロトロあえ

材料(1食分)

かぼちゃ
15g
  1. 1かぼちゃの種とわたをスプーンで取り除き、5mm程度の角切りにする。
  2. 21と水を耐熱皿に入れラップをして、電子レンジで40〜50秒加熱する。
  3. 32のかぼちゃがやわらかくなったら、すり鉢に入れてすりつぶす。
  4. 43に高野豆腐ペースト、だし汁を加える。
  5. 5すり鉢で全体がトロトロになるまですりつぶしながらよく混ぜる。

かれいペースト

カレイペースト

材料(1食分)

かれい
10g
適量
  1. 1かれいをゆでる。
  2. 21をほぐし、骨があれば取り除く。
  3. 32をすりつぶし、水を入れてなめらかにする。

離乳食中期のたんぱく質が摂れるレシピ

鶏ささみの煮込みうどん

ささみの煮込みうどん

材料(1食分)

白菜
10g
にんじん
10g
玉ねぎ
10g
鶏ささみ
10g
★ゆでうどん
45g
50ml
片栗粉
少々
  1. 1白菜、にんじん、玉ねぎは細かくみじん切りする。
  2. 2鶏ささみはすじを取り、2~3mmの大きさに切っておく。
  3. 3うどんは1cmの大きさに切っておく。
  4. 4小鍋にだし汁と1、2、3、ひたる位の水を入れてやわらかく煮込む
  5. 54に水溶き片栗粉を加え、とろみをつける

ツナとかぼちゃのサラダ

ツナとかぼちゃのサラダ

材料(1食分)

かぼちゃ
30g
ツナ水煮缶(ノンオイル)
10g
大さじ1
  1. 1かぼちゃの皮をむき、2〜3mm程度の角切りにする。
  2. 21と水大さじ1を耐熱皿に入れ、ラップをかけて電子レンジで1分30秒ほど加熱し水気を切る。
  3. 3ツナは水気を切って身をほぐしておく。
  4. 42と3、だし汁を混ぜ合わせる。

めかじきとにんじんのあんかけ

メカジキとにんじんのあんかけ

材料(1食分)

めかじき
5g
にんじん
10g
インゲン
5g
30ml
片栗粉
適量
  1. 1めかじきはゆでて皮を取り除き、細かくほぐす。
  2. 2にんじんとインゲンはゆでてみじん切りにする。
  3. 3小鍋に1、2、だし汁を入れてひと煮立ちさせる。
  4. 43に水溶き片栗粉を加えて、とろみをつける。

鮭入り麩のミルク煮

鮭入り麩のミルク煮

材料(1食分)

10g
★焼き麩
2個
★粉ミルク(調乳済のもの)
大さじ2
  1. 1鮭はゆでて皮と骨を取り除き、細かくほぐす。
  2. 2すりおろした麩とミルクを耐熱容器に入れ、電子レンジで約20秒加熱する。
  3. 31と2を混ぜ合わせる。

鶏ささみとマカロニのクリーム煮

ささみとマカロニのクリーム煮

材料(1食分)

★マカロニ
15g
ほうれん草
10g
にんじん
10g
★粉ミルク(調乳済のもの)
30ml
片栗粉
適量
  1. 1マカロニ、ほうれん草、にんじんをやわらかくゆで、みじん切りにする。
  2. 2小鍋に1と鶏ささみペースト、ミルクを入れてひと煮立ちさせる。
  3. 32に水溶き片栗粉を入れ、とろみをつける。

離乳食後期のたんぱく質が摂れるレシピ

まぐろハンバーグ

まぐろハンバーグ

材料(2食分)

★パン粉
10g
★牛乳
大さじ1
まぐろ(刺身)
3切れ
片栗粉
小さじ1
少々
少々
  1. 1パン粉は牛乳にひたしておく。
  2. 2まぐろは包丁でたたき、ミンチ状にしておく。
  3. 31、2と片栗粉、塩を合わせてよく混ぜる。
  4. 43を食べやすい大きさに丸め、中央に少しくぼみをつける。
  5. 5熱したフライパンに薄く油をひき、両面をさっと焼き軽く焦げ目をつける。
  6. 65に水を少量加え、フタをして全体に火が通るまで蒸し焼きにする。

牛豚ひき肉とかぼちゃのシチュー

牛豚ひき肉とかぼちゃのシチュー

材料(1食分)

かぼちゃ
10g
ほうれん草
10g
牛豚ひき肉(合挽き)
15g
★牛乳
60ml
片栗粉
適量
少々
  1. 1かぼちゃはゆでて、マッシュする。
  2. 2ほうれん草はゆでて冷水にさらし、水気をしぼってみじん切りにする。
  3. 3フライパンに薄く油をひき、ひき肉を炒め、火が通ったら牛乳を加える。
  4. 43に1、2を加え、混ぜながらよく煮こむ。
  5. 5水溶き片栗粉を加え、とろみがつくまで煮る。

かれいのピカタ

カレイのピカタ

材料(2食分)

かれい
30g
少々
青のり
適量
★小麦粉
適量
★卵
1/2個
★バター
少量
  1. 1かれいは食べやすい大きさに切って、骨があれば取り除く。
  2. 21に塩、青のり、小麦粉をまぶす。
  3. 3卵を割りほぐし、2をくぐらせる。
  4. 4フライパンでバターを溶かし、3を両面焼く。

豆腐と野菜の卵とじ

豆腐と野菜の卵とじ

材料(1食分)

豆腐(絹ごし)
40g
にんじん
10g
小松菜
10g
玉ねぎ
10g
10ml
★卵
1/2個
  1. 1豆腐を5mm角に切る。
  2. 2にんじん、小松菜、玉ねぎは粗めのみじん切りにする。
  3. 32と水大さじ1を耐熱容器に入れ、ラップをかけて電子レンジで約1分加熱する。
  4. 4小鍋にだし汁、1の豆腐、3を入れ、ひと煮立ちさせる。
  5. 54に溶いた卵を流し入れ、軽く混ぜて火が通るまで煮る。

たんぱく質の離乳食はゆっくり進めよう

離乳食の進み方や食べる量には個人差があります。初めて食べるものは小さじ1杯からスタートし、赤ちゃんの様子を見ながら調節してくださいね。バランスの良い離乳食を作って、赤ちゃんの健康をサポートしてあげましょう。

※ 赤ちゃんの成長や発達に合わせて無理なく進めましょう。
※ 赤ちゃんが食物アレルギーの診断を受けている、または疑いのある場合は必ず医師と相談のうえ進めてください。
※ レシピの食材は旬のものや自宅にあるものに置き換えてもかまいません(ただし、その時期に食べられる食材かどうかチェックしましょう)。

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