離乳食の卵はいつから?初期からでもいいの?進め方のコツと注意点は

監修医師 小児科 武井 智昭
武井 智昭 日本小児科学会専門医。2002年、慶応義塾大学医学部卒。神奈川県内の病院・クリニックで小児科医としての経験を積み、現在は神奈川県横浜市のなごみクリニックに院長として勤務。内科・小児科・アレルギー科を担... 監修記事一覧へ

離乳食を始めてしばらくして、食べられるものの種類が増えてくると、アレルギーが心配な食品も徐々に試していくというステップに移ります。しかし、特にアレルギー反応が出やすい卵には、なかなか手を出せないママも多いのではないのでしょうか。そこで今回は、離乳食期の卵はいつから与えて良いのか、進め方や注意点についてご紹介します。

離乳食期の卵の進め方は?

生卵

離乳食期に与える食品の中で、特にアレルギー反応が出やすく心配されるのが卵です。卵、または卵が含まれた食品を与えるときは、慎重にステップを踏んで進めていきましょう。市販のベビーフードや赤ちゃん用おやつに卵が使われていることもあるので、離乳食で卵をスタートするまでは、食べさせないように注意してくださいね。

離乳食の卵の進め方は、まずは卵黄だけを与えるのがポイントです。卵白にはアレルギーの原因となる「オボアルブミン」や「オボムコイド」というたんぱく質が含まれているので、卵黄だけを与えて様子を見ながら、加熱した全卵を少量から進めていくことがコツです(※1)。

離乳食の卵はいつから?

離乳食 日本人 赤ちゃん

離乳食で卵をスタートする時期は、卵黄と卵白で異なります。最初は、必ず卵黄のみを試してください。

厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」によると、卵黄は、離乳食初期にお粥やすりつぶした野菜に慣れてきた頃から与えてもよいとされています(※2)。

卵白は、離乳食中期以降に与えましょう。卵黄を食べられるようになって1ヶ月ほど経ってからが目安です。

赤ちゃんに卵を食べさせるときのステップや調理法、量は以下の通りです(※2,3)。

1. 卵黄のみを与える

● 開始時期:生後6ヶ月頃(生後5~6ヶ月から離乳食を開始して、お粥、つぶした野菜、つぶした豆腐や白身魚などに慣れてきている場合)
● 調理方法:固ゆで卵(卵黄部分だけを取り出す)
● 1日に与える量:最初は耳かき一杯程度から。少しずつ増やして、最大でも卵黄1個まで

卵黄を取り除くときに、卵白が混ざらないよう気をつけてください。

2. 全卵を与える

● 開始時期:離乳食中期に入ってから。卵黄を食べられるようになって約1ヶ月経過してから始める。
● 調理方法:しっかり火が通る調理法(固ゆで卵、オムレツ、そぼろなど)、加工品(卵ボーロなど)
● 1日に与える量:最初は耳かき1杯程度の少量を与え、アレルギー反応が出なければ小さじ1杯程度まで少しずつ増やしていく。中期で1/3個、後期で1/2個、完了期で2/3個までが目安

卵アレルギーは卵白が原因となることがほとんどなので、卵黄を与えたときは問題がなくても、全卵を与えたときにアレルギー症状が出ることが多くあります。

全卵を与えた日から2日間くらいは、皮膚のかゆみや湿疹、下痢、嘔吐、呼吸困難などの症状が出ないかどうか、よく様子を見てあげてください。アレルギーと思われる症状は一般的に30分以内に現れることが多いので、症状が見られたらすぐに小児科の受診をおすすめします。

離乳食で卵を赤ちゃんに与えるときの注意点

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赤ちゃんに初めて卵を与えるときには、いくつか注意しておきたいことがあります。

完全に火を通す

全卵が食べられるようになったからといって、半熟卵をまるごと与えてはいけません。半熟卵のように十分に火が通っていない卵を食べるのは、6歳を過ぎてからにしましょう。

それまでは必ず完全に火を通しましょう。卵には細菌性腸炎の原因となるキャンピロバクターやサルモネラ菌が混入している場合もあるので、火を通すことで食中毒の予防にもなります。

ただし、アレルゲンとなるオボムコイドには耐熱性があり、ゆで卵にしてもその活性は10%程度残存するため、注意が必要です(※1)。

最初に与えるときは平日の午前中に

卵だけでなく、離乳食全般に言えることですが、初めての食品を与えるときは平日の午前中にしましょう。これは、朝食べた卵のアレルギー症状が出ても、診療時間内に病院を受診できるようにするための配慮です。

もちろん、かかりつけ医の診察時間や休診日によっては、与える日時を変える必要があるので注意してくださいね。

続けて卵ばかり与えない

卵を食べられるようになったからといって、毎日与え続けるのはよくありません。偏った離乳食はアレルギーの原因になるだけでなく、栄養の偏りにつながります。1回あげたら、2~3日あけてからあげるというサイクルを繰り返しましょう。

市販のベビーフードやおやつに気を付けて

全卵を食べられるようになるまでは、ベビーフードや赤ちゃん用のおやつの原料に卵が入っていないかどうか必ず確認しましょう。原材料は卵黄のみ使用と表記されていても、製造過程で少量の卵白が混ざってしまう場合もあるので注意してくださいね。

離乳食の卵を初めて与えるときは慎重に

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赤ちゃんが卵に挑戦できるのは、離乳食中期に入ってから。最初は卵黄だけを食べさせて、様子を見ながら進めていきましょう。1歳を過ぎるまでは完全に火を通すこともポイントです。

卵は、栄養価が高く、手軽に調理できるので、赤ちゃんにアレルギー反応が出なければ、積極的に食べさせてあげたい食品です。日々の離乳食メニューに卵を取り入れて、食事の時間が楽しくなるといいですね。

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