この記事では、食物繊維を含む食材と、離乳食後期におすすめの食物繊維が摂れるレシピを紹介します。
また、3大アレルゲン(卵・小麦・乳製品)には材料名に★マークをつけています。医師と相談のうえ進めてください。他の食材におきかえても構いません。
食物繊維ってどんな栄養素なの?
食物繊維には、主に豆類や穀類などに含まれる不溶性食物繊維と、主に海藻類や根菜などの野菜類に含まれる水溶性食物繊維の2種類があります。
どちらも腸内環境を整える働きや、スムーズな排泄を促して便秘を予防する働きなどがあり、赤ちゃんの健康的な体作りに欠かせません。
ただし、食物繊維が多い食材は消化器官に負担を与えやすいので、食べさせすぎないようにしてください。便秘が気になるときは、水分補給も心がけましょう。
離乳食後期に食べられる
食物繊維を含む主な食材は?
離乳食後期までに食べられる、食物繊維を含む代表的な食材は以下のとおりです。
水煮大豆/きなこ/納豆/小豆
● 野菜類
大根/キャベツ/とうもろこし/さつまいも/にんじん/かぶ/かぼちゃ/インゲン/モロヘイヤ/里芋/レンコン(※)/ズッキーニ/ピーマン/パプリカ/オクラ/もやし/きのこ類(※)
● 果物類(※)
りんご/いちご/バナナ/キウイフルーツ/栗(※)
● 海藻類
わかめ/焼のり/ひじき
● 雑穀類
オートミール(※)
- レンコンは、煮こんでもやわらかくなりにくい食材です。すりおろしたものを少しずつ与えるとよいでしょう。
- きのこ類は、消化に時間がかかる食材です。弾力があって噛み切れないため、離乳食後期の後半以降から使うとよいでしょう。
- 果物に含まれる酵素によって、かゆみや肌に赤みなどがあらわれることがあります(※1)。初めて食べるときは加熱し、アレルギー症状や心配ごとに備えて、かかりつけの医療機関を受診できる曜日の午前中に与えましょう。
- 栗は、お腹がゆるくなることがあるので、離乳食後期に少量ずつ与えるようにしましょう。
- オートミールは、ペースト状になるまで調理するか、粒が細かい物(クイックオーツ)を使用しましょう。
初めて食べる食材は加熱して一品ずつ与え、食べ慣れたら他の食材と合わせましょう。
次からは、上記の食材を使用した、離乳食後期におすすめのレシピを「主食・主菜・副菜」に分けて紹介します。1食につき1品、取り入れてみてくださいね。
主食:
食物繊維が摂れる離乳食後期のレシピ
ツナととうもろこしのお好み焼き
- 1ボウルに小麦粉とだし汁を入れて、ダマがなくなるまでよく混ぜる。
- 2キャベツはみじん切りにする。
- 3ツナは水を切って身をほぐしておく。
- 41に2、3、とうもろこしを加えて、よく混ぜる。
- 5フライパンに薄く油をひき、4を流し入れ、両面をこんがりと焼く。
- 65に青のり、かつお削り節をまぶす。
きなこ豆乳フレンチトースト
材料(1食分)
- 1食パンは耳を取り除き、食べやすい大きさのスティック状にカットする。
- 2豆乳と卵と砂糖を混ぜ、1をひたす。
- 3食パンが水分を吸ったらきなこをまぶし、なじませる。
- 4フライパンに薄くバターをひいて、両面をこんがりと焼く(※)。
- 5仕上げに、4にきなこを少々ふりかける。
- 卵が半熟にならないようにしっかり加熱しましょう。
モロヘイヤの蒸しパン
材料(1食分)
- 1モロヘイヤはやわらかくゆでて、みじん切りにする。
- 2とうもろこしはゆでて、粒に分けておく。
- 3ボウルに、1、2とすべての材料を入れ、よく混ぜ合わせる。
- 43をカップに流し入れ、シリコンスチーマーに入れ、電子レンジで約2分加熱する。
主菜:
食物繊維が摂れる離乳食後期のレシピ
大根と鮭のちゃんちゃん焼き
- 1鮭は皮と骨を取り除き、1cm角程度に切っておく。
- 2大根、にんじん、キャベツ、玉ねぎ、しいたけを5~7mm角程度にカットする。
- 3とうもろこしは粒に分けておく。
- 4鍋に1と2と3を入れ、だし汁を加えて、やわらかくなるまで煮る。
- 5やわらかくなったら、味噌を加えてよく混ぜる。
- 65に水溶き片栗粉を加え、とろみがつくまで煮る。
鶏ささみときのこのスープ
- 1すじを取った鶏ささみ、しめじ、えのき、インゲンを細かくみじん切りにする。
- 2野菜スープに1を入れ、やわらかく煮こむ。
- 32に水溶き片栗粉を入れてとろみがつくまで煮る。
- 4塩を入れて味をととのえる。
さつまいものカラフルサラダ
材料(1食分)
- 1さつまいもの皮を厚めにむき、1cm程度にカットしたら、水にさらしてアク抜きをする。
- 2にんじん、玉ねぎは皮をむき、2~3mm程度の角切りにし、レーズンは細かくきざむ。
- 31と2を鍋に入れ、材料がかぶるくらいの水でゆでる。または電子レンジでやわらかくなるまで加熱する。
- 4やわらかくなったらザルにあけ、粗熱が取れたらクリームチーズと混ぜ合わせる。
副菜:
食物繊維が摂れる離乳食後期のレシピ
みかんとさつまいもとりんごの煮物
材料(1食分)
- 1みかんは薄皮を取り除き、みじん切りにする。
- 2さつまいもは5mm程度の角切りにする。
- 3りんごを5mm程度の角切りにする。
- 4小鍋に2、3、かぶるくらいの水を入れてやわらかくなるまでゆでて水気を切る。
- 54を器に盛りつけ、上に1をのせる。
- 1みかんを初めて食べる場合は、加熱してから与えると安心です。
高野豆腐とモロヘイヤの味噌汁
- 1高野豆腐をおろし金ですりおろす。
- 2モロヘイヤはやわらかくゆで、みじん切りにする。
- 3小鍋にだし汁を入れてあたため、1を入れて、高野豆腐がフワフワになるまで煮る。
- 43に味噌を溶かし、2を加えて、ひと煮立ちさせる。
わかめと野菜の味噌汁
- 1にんじんとほうれん草を粗くみじん切りし、やわらかくゆでる。
- 2小鍋にだし汁を入れ、1とわかめペーストを入れて煮こむ。
- 32に味噌を溶かす。
モロヘイヤの白あえ
材料(1食分)
- 1ひじき、モロヘイヤ、にんじんは、やわらかくゆで、みじん切りにする。
- 2豆腐は耐熱皿に入れ、ラップをかけ、電子レンジで約30秒加熱する。
- 32の水気をしぼり、1と混ぜ合わせる。
食物繊維を含む食材を離乳食にも取り入れよう
食物繊維を含む食材は、離乳食に使いやすいキャベツやにんじん、さつまいもなどに含まれています。いつもの離乳食に加えるだけでも手軽に補えますよ。今回のレシピを参考に作ってみてくださいね。
※ 赤ちゃんの成長や発達に合わせて無理なく進めましょう。
※ 赤ちゃんが食物アレルギーの診断を受けている、または疑いのある場合は必ず医師と相談のうえ進めてください。
※ レシピの食材は旬のものや自宅にあるものに置き換えてもかまいません(ただし、その時期に食べられる食材かどうかチェックしましょう)。
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