この記事では、根菜を使った離乳食後期のおすすめレシピを紹介します。
3大アレルゲン(卵・小麦・乳製品)には材料名に★マークをつけています。医師と相談のうえ進めてください。他の食材におきかえても構いません。
離乳食後期に食べられる根菜の種類は?
根菜とは、土の中の根や茎などの部位を食べる野菜のことです。根菜には、食べ物の消化を助けて腸の働きを活発にする成分が含まれているので、赤ちゃんが便秘気味のときも積極的に取り入れるといいですよ。
離乳食後期までに食べられる根菜の種類は以下の通りです。
にんじん/じゃがいも/さつまいも/大根/かぶ/玉ねぎ
● 中期からOK
里芋/山芋
● 後期からOK
レンコン(※)/ごぼう(※)
- レンコンは食物繊維が多く、消化に時間がかかる食材です。また煮込んでもやわらかくならないため、すりおろしたものを少しずつ与えるとよいでしょう。
- ごぼうは食物繊維が多くて固いため、離乳食後期から、やわらかくして少量だけ使う程度がよいでしょう。
里芋・山芋はかゆみがでやすい食材です。食べているときに赤ちゃんの口のまわりについた場合は、かゆくならないようにすぐに拭き取ってあげましょう。
「山芋」は、アレルギー症状を引き起こしやすい「特定原材料等28品目」のひとつです。
初めて食べさせるときは、アレルギー症状が出た場合や心配ごとに備えて、かかりつけの医療機関を受診できる曜日の午前中に与えましょう。
1日1口からはじめて、様子を見ながら量を増やすようにしてください。
後期までに食べられる根菜のなかで、上記以外はアレルギー症状を引き起こしやすい「特定原材料等28品目」に含まれませんが、かゆみなどを引き起こすことがあります。アレルギーを起こす頻度は低いですが、与えるときは少量からはじめてください。
調理時に気をつけることは?
離乳食後期に根菜を食べるときは、皮をむいてから3mm〜1cm角くらいの大きさを目安にカットして、やわらかくゆでてから食べさせましょう。
次からは、根菜の種類別にレシピを紹介します。食材別に「調理時に気をつけること」を記載しているので参考にしてくださいね。
じゃがいも・にんじんの離乳食後期レシピ
じゃがいもの芽や皮の緑色の部分には有害物質が含まれてるため、必ず取り除いてください。切るとすぐに変色するため、素早く水にさらしましょう。
にんじんは皮の近くに栄養があるので薄くむき、水からやわらかくなるまでゆでて使いましょう。
ポテトサラダ
材料(1食分)
- 1じゃがいもとにんじんの皮をむき、5mm角に切り、ゆでたら水気を切る。
- 2ブロッコリーは茎を取り除き、花蕾(からい)の部分をゆでてみじん切りにする。
- 31、2、ヨーグルトを混ぜ合わせる。
牛豚ひき肉の肉じゃが
- 1じゃがいも、にんじん、玉ねぎを5mm角に切る。
- 21を耐熱容器に入れ、ラップをかけて電子レンジで1分程度加熱する。
- 3牛豚ひき肉はラップをかけて電子レンジで1分程度加熱する。
- 4小鍋にだし汁、2、3を入れ、アクを取り除きながら煮こむ。
- 54に醤油を垂らして、ひと煮立ちさせる。
大根・かぶの離乳食後期レシピ
大根とかぶ共に、適当な大きさに切って水からゆでましょう。透き通ってきたら火が通っている証拠です。
かぶには繊維があるため、厚めに皮をむきましょう。大根の下部には辛みがあるので、水分が多く甘みのある中央部分を使うのがおすすめですよ。
大根のごまあえ
- 1大根は、5~7mm程度の角切りにする。
- 2鍋に1を入れて、ひたひたになる程度の水を加え、やわらかくゆで、水を切る。
- 32にだし汁とすりごまを加えて、よくあえる。
大根と鶏のトマト煮込み
材料(1食分)
- 1大根は皮をむき、5~7mm角に切る。
- 2鍋に油を薄くひき、鶏ひき肉を炒め、色が変わったら、1を加える。
- 32にひたひたの水を入れ、大根がやわらかくなるまで煮る。
- 4大根がやわらかくなったら、3にトマト缶と塩を加えてひと煮立ちさせる。
かぶと肉だんごのスープ
- 1かぶとにんじんの皮をむき、5mm角に切る。
- 2ボウルに鶏ひき肉と片栗粉を入れ、手でこねて混ぜ合わせ、ひと口大に成形する。
- 3鍋にだし汁、1を入れてやわらかく煮こむ。
- 43に2の肉だんごを入れ、火が通るまで煮こみ、醤油を垂らす。
さつまいもの離乳食後期レシピ
さつまいもは皮の近くに繊維が多いので、生後9ヶ月頃までは皮を厚めにむき、水にさらしてアクを抜いてからゆでましょう。切るとすぐに色がかわるので、すばやく水にさらしてください。
さつまいものカラフルサラダ
材料(1食分)
- 1さつまいもの皮を厚めにむき、1cm程度にカットしたら、水にさらしてアク抜きをする。
- 2にんじん、玉ねぎは皮をむき、2~3mm程度の角切りにし、レーズンは細かくきざむ。
- 31と2を鍋に入れ、材料がかぶるくらいの水でゆでる。または電子レンジでやわらかくなるまで加熱する。
- 4やわらかくなったらザルにあけ、粗熱が取れたらクリームチーズと混ぜ合わせる。
さつまいものレモン煮
材料
- 1さつまいもは皮をむき、5mm角に切る。
- 2小鍋にさつまいもが浸かるくらいの水とレモン汁を入れ、やわからくなるまで煮る。
ズッキーニとさつまいものサラダ
材料(1食分)
- 1さつまいもは皮をむいてやわらかくゆでて、つぶす。
- 2ズッキーニは皮をむいて5mm角に切り、水にさらしてアク抜きをする。
- 3にんじんは5mm角に切り、2のズッキーニと一緒にやわらかくゆでて水気を切る。
- 41、3とヨーグルトを混ぜ合わせる。
里芋の離乳食後期レシピ
皮付きのままラップでくるんで電子レンジで温めると、簡単に皮がむけますよ。食べたときに口のまわりがかゆくならないよう、水をたっぷり使ってゆで、ゆで汁は料理に使わないようにしてくださいね。
里芋の鶏だんご
材料
- 1鶏ひき肉をゆでる。
- 2里芋を洗い、皮がついたままラップで包み、電子レンジで約3分加熱する。
- 32の皮をむき、フォークの背などでつぶす。
- 41と3を混ぜ合わせ、だんご状に丸める。
- 54に青のりやすりごまをまぶす。
里芋とにんじんの味噌煮
- 1里芋を洗い、皮がついたままラップで包み、電子レンジで約3分加熱する。
- 21の皮をむき、5mm角に切る。
- 3にんじんはやわらかくゆで、5mm角に切る。
- 4小鍋に2、3、だし汁、味噌を入れ、ひと煮立ちさせる。
玉ねぎの離乳食後期レシピ
玉ねぎはみじん切りにしてから加熱するよりも、大きく切って煮たほうがやわらかくなり、甘みも出やすくなります。煮汁も甘みがあるので、スープとして使用すると良いですね。
玉ねぎそうめんチャンプルー
材料(1食分)
- 1玉ねぎ、にんじん、インゲンを細切りにする。
- 2そうめんを2cmほどに折り、やわらかくゆで、流水でよく洗い塩抜きをする。
- 3ツナの油を切っておく。
- 4フライパンに薄く油をひき、1を炒めて水をふりかけ、野菜に火を通す。
- 52と3を入れ、サッと炒めあわせる(※1)。
- 1そうめんに油を少し足すことで、冷めても麺が固まりづらくなり、食べやすくなります。
玉ねぎ入りかぼちゃサラダ
材料(1食分)
- 1玉ねぎはゆでて、みじん切りにする。
- 2ブロッコリーをゆで、花蕾(からい)の部分を細かく切る。
- 3かぼちゃはゆでてつぶしておく。
- 41、2、3、ヨーグルトをあえる。
レンコンを使った離乳食後期レシピ
レンコンと納豆のおやき
- 1油以外の材料をすべて混ぜ合わせ、食べやすい大きさに成形する。
- 2フライパンに薄く油をひいて1をこんがりと焼く。
離乳食に根菜を取り入れよう!
日持ちするのでまとめて買い置きできる便利な根菜。腹持ちもよく栄養もたっぷりなので離乳食にもぜひ取り入れていきたいですね。今回のレシピを参考に、ぜひ作ってみてください。
※ 赤ちゃんの成長や発達に合わせて無理なく進めましょう。
※ 赤ちゃんが食物アレルギーの診断を受けている、または疑いのある場合は必ず医師と相談のうえ進めてください。
※ レシピの食材は旬のものや自宅にあるものに置き換えてもかまいません(ただし、その時期に食べられる食材かどうかチェックしましょう)。