生後9ヶ月の赤ちゃんの身長や体重は?育児のポイントは?

記事監修 小児科 武井 智昭
日本小児科学会専門医。2002年、慶応義塾大学医学部卒。神奈川県内の病院・クリニックで小児科医としての経験を積み、現在は神奈川県横浜市のなごみクリニックに院長として勤務。内科・小児科・アレルギー科を担... 続きを読む

生後9ヶ月になると、身長や体重などの身体的な発達はゆるやかになり、言語や精神面の発達が目立ってきます。周囲により関心を示すようになり、後追いなども始まってきますよ。人見知りは少なくなり、機嫌よく1人遊びできる時間も少しずつ増えてきます。今回は、そんな生後9ヶ月の赤ちゃんの身長や体重に加え、成長や育児のポイントについてまとめました。

生後9ヶ月の赤ちゃんの身長や体重は?

赤ちゃん 9ヶ月くらい つかまり立ち

生後9ヶ月の赤ちゃんの身長や体重は、厚生労働省の成長曲線をみると身長65.5~76.2cm、体重6.71~10.37kgで、体つきには男女差や個人差があります(※1)。だいぶ行動範囲が広がり、ハイハイやつかまり立ちなど、できることが増えてきたので、体つきが引き締まってきます。

生後9ヶ月の赤ちゃんの身長・体重

● 男の子 身長:67.4~76.2cm  体重:7.16~10.37kg
● 女の子 身長:65.5~74.5cm  体重:6.71~9.85kg

生後9ヶ月の赤ちゃんの成長や育児のポイントは?

芽 芽生え 成長 受精 生命 発展 発達 希望

生後9ヶ月頃の成長のポイントは「後追い」です。赤ちゃんは、ママの顔や姿がみえないと不安になって激しく泣いたり、ママを追いかけてついてきたりします。

これは、赤ちゃんがママと他人の存在を認識した一つの証。ほとんどの場合、成長とともに興味や関心は外へ向くので、後追いは徐々になくなっていきます。

他には、乳歯が上下の前歯が2本ずつ生え揃ったり、周囲への関心が高まることで、喃語を少しずつ話しはじめたりするようになります。「くーくー」「あー」など、大人の声真似をするようにコミュニケーションを図りたがるのも、この時期の特徴です。

赤ちゃんの主な発達

● ハイハイが上達する
● つかまり立ちをはじめる
● 後追いをする
● 親指とほかの指を使ってものをつかめるようになる
● 大人のしぐさを真似て「バイバイ」「こんにちは」などの動作ができるようになる
● 大人の声を真似て、色々な声をだす

育児のポイント

● ママやパパの顔を見て、喃語で何かを伝えてきたら返事や相づちをうつ
● コミュニケーションを積極的に取り、赤ちゃんの言語能力の発達をサポートする
● 後追いがひどいときは、おんぶをして家事をしたり、離れるときに「すぐに戻るよ」と声をかけたりして、不安を取り除く
● 歯が生える時期には個人差があるので、生えていないからといって心配せず、ゆっくりと成長を見守る

生後9ヶ月の赤ちゃんの離乳食の量やおすすめのレシピは?

赤ちゃん 手づかみ 食べ 離乳食

生後9ヶ月になり、1日2回の離乳食が定着してきたら、3回食にしましょう。生後9ヶ月からは「離乳食後期」にあたり、お粥から米飯、バナナや豆腐くらいの固さのものをつぶして食べられるようになります。

食事の回数が増えることで、食べムラや遊び食べ、好き嫌いが出てきます。別の日はすんなり食べてくれるということもあるので、無理強いをせず、食べられるものの量を増やしながらじっくり食事の練習をしていきましょう。規則正しい食習慣を家族で作っていってくださいね。

この時期は体や脳の発達に必要な鉄分やカルシウムが不足しやすいので、レバー、鶏肉、豚肉、加熱した卵、赤身や白身の魚、ほうれん草などを意識して離乳食に取り入れると良いですね。自分で食べたい欲求が強くなるので、パンや野菜をスティック状に切ったものや小さいおにぎりなど、手掴みできる食事やおやつを用意してあげましょう。

離乳食の1回あたりの目安量(9〜11ヶ月頃)

● 軟飯・ご飯:80~90g(子供茶碗に軽く1杯)
● 野菜・果物:30~40g
● たんぱく質(どれか1品):魚15g、肉15g、豆腐45g、卵(全卵)1/2個、乳製品80g

おすすめ離乳食レシピ

鉄分を摂るために、レバーを使った離乳食がおすすめです。まだ中期あたりの場合は、茹でたかぼちゃをすり潰し、レバーペースとあえた「レバーのかぼちゃあえ」や、しっかり後期に進めていれば、ほうれん草を茹でてみじん切りしたものに、レバーペーストを混ぜて鰹節を加え、醤油をたらした「レバーとほうれん草のおかかあえ」がおすすめですよ。

生後9ヶ月の授乳間隔やミルクの量は?

粉ミルク

生後9ヶ月頃になると、食後の授乳は次第に減っていきます。子供の食欲に応じて量を調節しましょう。ミルクは1日200~220mlを1日2回、合計400~500ml程度が目安です。

離乳食が順調に進んでいれば、1日に必要な栄養の60~70%を離乳食から摂るようになります。ただし、離乳食を食べる量が少ない・食べムラがあるなどで、どうしても栄養不足が気になる人には、フォローアップミルクがおすすめです。母乳育児で哺乳瓶になれていない場合は、ストローの練習を兼ねてコップやマグで飲ませてあげるのもいいですね。

できる限り、離乳食を3回まで進める工夫をしながら、フォローアップミルクはあくまで「補助」として飲ませてあげてください。

生後9ヶ月の赤ちゃんの睡眠時間は?寝ないときはどうする?

時計 時間 記録 期間

生後9ヶ月の赤ちゃんの睡眠時間は、1日13時間程度が目安です。夜泣きや、夜中の授乳はありますが、昼夜の区別がつくことで、朝までまとまって寝る日も少しずつ増えてきますよ。

昼寝を1日に1~2回、午前と午後にする赤ちゃんが多くなりますが、午後の昼寝が夕方に差しかかると睡眠サイクルが狂ってしまい、夜寝ない原因になってしまうので避けるようにしましょう。

夜中に赤ちゃんが寝ない日が続くときは、室内の温度や服装などを見直してみてください。日中に遠出したり、知らない人に多く会った日は、興奮して眠れないこともあります。少しの間、添い寝や抱っこをして、リラックスさせてあげるのも効果的ですよ。

生後9ヶ月の赤ちゃんの生活リズムは?日中の遊び方は?

ママ 親子 1歳 子ども 笑顔 公園

生後9ヶ月になると、生活リズムが板につき、自然と目が覚めたり、昼寝や夜の就寝時間に眠たくなる仕草をみせたりします。

昼寝は、午前に30分程度、午後に2時間程度の2回。お風呂は夕方に入り、遅くても20~21時くらいには寝かしつけるのが理想です。一緒に暮らす家族が赤ちゃんに寄り添うように生活習慣を整えていきましょう。

日中はなるべく赤ちゃんと遊び、活動させましょう。なめる、たたく、握るなどが中心だった遊びに加え、赤ちゃんに話しかけながら、言葉やコミュニケーション力の発達を促してあげると良いですね。

「バイバイ」「パチパチ」など大人のしぐさを真似することや、「だっだっだ」「まんまん」など、色んな声を発するようになります。赤ちゃんが好きそうな絵本を読んであげるのもおすすめです。

9ヶ月健診の時期!どんなことをみるの?

グッズ カルテ 聴診器

生後9ヶ月健診では、身体計測などの一般的な診察と精神・運動の発達状態をみます。精神面の発達は、周囲へ関心を示しているか、視線は合うかなどを中心にチェックします。

この時期の運動発達にはかなり個人差があります。パラシュート反応(両脇を支えて急に前に倒したときに腕を伸ばして体を支えようとする反応)をみて、立つ準備ができているかのチェックも行いますよ。問診もあるので、育児に対する不安や悩みがあれば相談するようにしてくださいね。

9ヶ月健診の主な内容

● お座り・ハイハイ
● パラシュート反射
● つかまり立ち
● 乳歯の生え方
● 股関節脱臼
● 手指の発達
● 聴覚・斜視
● 言語理解

生後9ヶ月の赤ちゃんは成長ペースも個人差が大きいもの

赤ちゃん 足 ハイハイ

生後9ヶ月頃になると、「まだハイハイしない」「乳歯がまだ1本しか生えていない」など、他の子と比べたときの成長が気になり、健診で相談するママが多いといわれています。

しかし、ハイハイをしないでいきなり歩き出す赤ちゃんもいたり、歯の生える順番が異なったりと、成長度合いは様々で個人差があります。乳幼児健診時に問題を指摘されなければ、その後も健康的に育つことがほとんど。

あまり気にせず、ゆったりとした気持ちで成長を見守り、どうしても不安に感じるときは育児相談などに行ってみても良いかもしれませんね。

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