生まれたばかりの赤ちゃんは、ほとんどの場合が顔のむくみやまぶたの脂肪で目が小さく細く見えることがあります。しかし、それ以降も大きさや形が変化するのか、気になるママやパパは多いのではないでしょうか。今回は、生まれたばかりの赤ちゃんの目が小さい場合、成長するなかで大きくなることはあるのか、細くて腫れぼったいのはなぜなのか、左右で大きさが異なる理由などをまとめました。
赤ちゃんの目の大きさは遺伝で決まるの?
赤ちゃんの目の大きさは、ママやパパの遺伝子が影響していて、一重や二重といった形状も含めてある程度が決まっています。特に日本人は二重まぶたが優勢遺伝なので、ママとパパが二重まぶたなら子供が二重になる可能性が高くなります。
しかし、生まれたばかりの赤ちゃんを見て、目の大きさや形を判断するのは難しいかもしれません。赤ちゃんは体の様々な部分が発達段階です。まゆげやまつげがしばらく生えてこなかったり、髪の毛がなかなか生えないと思ったら、しばらくして急に生えだしたりするなど、特に変化が大きい時期。
赤ちゃんの頃の姿で全てが決まるわけではなく、成長するごとに少しずつ目の大きさや形もはっきりしてくるので、しばらくは赤ちゃんの成長を見守ってあげるようにしましょう。
赤ちゃんの目が細い…新生児は腫れぼったいもの?
赤ちゃんの目は、生まれたばかりの頃は細く、腫れてみえることがありますが、これは顔のむくみやまぶたの脂肪が影響しています。
経腟分娩の場合、時間をかけて産道を通ることから、生まれたての赤ちゃんの目の周りは、一時的にむくんで腫れぼったくなります。このむくみは、2〜3日ほど経てば自然と引いていきます。
また、月齢が進むと母乳やミルクを飲むことで赤ちゃんの体重が増え、目の周りに脂肪がつきやすくなり、赤ちゃんの目が腫れぼったく見えることがあります。そのため本来の大きさや形がはっきりとわからないことがほとんどです。
まぶたに脂肪がつくと、本来二重のはずが、脂肪によって一重にみえる「隠れ二重」ということも。一重はまぶたの筋肉をすべて持ち上げて目を開きますが、二重の場合は、まぶたの筋肉の一部が皮膚にくっつき、その部分が内側に引き込まれることで二重になります。ところが、まぶたに脂肪がつくことで、その線がみえなくなり、目が腫れているようにみえることがあるのです。
いずれにせよ生理現象なので、成長とともに腫れぼったさは解消していきます。
赤ちゃんの目が小さい場合でも大きさは変わる?
子供の顔つきは、成長過程でどんどん変化していきますが、基本的には、親からの遺伝子情報がもとになっています。本来のサイズが小さければ小さいまま、大きければ大きいままで成長していきます。
赤ちゃんや子供の成長過程でいえば、生後2~5ヶ月あたりでむくみが取れはじめます。自分で体を動かせるようになる1歳を過ぎたあたりからは、脂肪が適度に落ちて、少しすっきりとした顔立ちに。
また、思春期を迎えると女性ホルモンや男性ホルモンが活発に分泌されるようになり、女性はふっくらとした女性らしい体つきに、男性はがっしりと骨ばった体つきに変化します。
顔つきも、より女性らしく、より男性らしく変化していくなかで、顔や体の大きさに比べて子供の頃よりも目が小さく見えるように感じることもあれば、よりぱっちりと大きく見えるようになることもありますよ。
また、成長過程の中で、ある時期に突然二重まぶたになることもあるため、目の大きさがどう変化するかは個人差が大きいものです。あたたかい目で、子供の成長を見守ってあげてくださいね。
赤ちゃんの目の大きさが左右で違うときは?
赤ちゃんの目の大きさについて、左右で異なることを心配するママやパパも多いようです。しかし、基本的に人間の体は全て同じサイズで生まれるわけではありません。左右対称であっても、目の大きさが異なることは珍しくありません(※1)。
また、赤ちゃんの目の大きさ以外に、目を合わせたときに目線が片方だけ違う場合は「斜視」である可能性もあります。目線で気になることや、目の大きさが大幅に違うと感じることがあれば、乳児健診時や眼科で相談してみましょう。
赤ちゃんの目の大きさは個性のひとつと捉えよう
赤ちゃんの目がどのような大きさや形であっても、ママやパパが個性として捉えてあげることが大切です。日本では、「二重でぱっちり目=かわいい」というイメージが強く、赤ちゃんの目が一重で小さい場合、ママやパパがネガティブな気持ちになってしまうことがあります。
しかし、ママやパパがそういった感情を抱いていると、子供がコンプレックスに感じてしまうこともあります。誰かと比べたり、「二重だったらいいのに」というのではなく、そのままの姿を「かわいい」と認めてあげるようにしてくださいね。