絨毛膜羊膜炎とは?症状や原因は?治療で治るの?予防法はある?

妊娠して安定期に入ると赤ちゃんに会えるのが楽しみになりますよね。しかし、そんな妊娠中期・後期で気になるのが早産です。早産の原因にはいくつかありますが、最も多いのは細菌によって赤ちゃんを包んでいる絨毛膜・羊膜が炎症してしまう「絨毛膜羊膜炎(じゅうもうまくようまくえん)」によるものです。赤ちゃんへの危険を極力避けるためにも、今回は絨毛膜羊膜炎について、症状と原因、治療法や予防法をまとめました。

そもそも早産とは?

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そもそも早産とは、妊娠22週~37週未満の分娩のことを指します。日本の早産率は約5%で、近年は増加の傾向にあるといわれています。早産は必ずしも胎児死亡につながるわけではありませんが、妊娠22週以降の死産と生後1週未満の早期新生児死亡をあわせた周産期死亡において、早産が原因の75%に。できるだけ避けたい症状であることは間違いありません。

絨毛膜羊膜炎(じゅうもうまくようまくえん)とは?

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赤ちゃんにとっても危険な早産ですが、多くの原因が細菌感染による「絨毛膜羊膜炎(じゅうもうまくようまくえん)」とされています。

具体的には、赤ちゃんを包んでいる3層の膜(脱落膜・絨毛膜・羊膜)のうち絨毛膜と羊膜に炎症が起こる病気を「絨毛膜羊膜炎」といいます。炎症が起きていることに気がつかずにそのままにしておくと、子宮が収縮して破水を起こし、切迫早産や早産、流産、常位胎盤早期剥離の原因になります。この病気は早産の原因の約20~30%を占めるといわれ、妊娠中期に起こりやすい疾患です。

絨毛膜羊膜炎の原因は?

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絨毛膜羊膜炎は細菌の炎症が原因となりますが、細菌は外部から膣を経由して感染し、最初に膣炎や子宮頸管炎として作用します。それが拡大して体内に広がることで絨毛膜羊膜炎になります。

細菌自体はどこにでも溢れるような細菌で、通常ならその菌が悪さをしないように体内で防衛機能が働きますが、何らかの原因によってその防衛機能が働かなくなる(自浄作用の低下)と、細菌感染から膣炎や子宮頸管炎が起き、絨毛膜や羊膜まで広がります。

また、精液の中には絨毛膜羊膜炎を引き起こす細菌が含まれているため、絨毛膜羊膜炎の原因になります。この他にも、歯肉炎など直接的には関係ないと思われる場所の炎症が原因になることもあり、特に歯肉炎の方はそうでない方と比べて早産のリスクが7倍になるといわれています。妊娠中の歯科治療は可能なので、早めに治療しておきましょう。

絨毛膜羊膜炎の症状と検査方法は?

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おりものの量や匂いの変化、悪臭、下腹部痛(生理痛程度のものから陣痛のような激しい痛みまで)など人によって感じ方は様々ですが、ほとんどが無症状です。自覚症状がなくても、妊婦健診で子宮頸管が短かったり、子宮の入り口が柔らかくなっていたりすると、絨毛膜羊膜炎が疑われ検査をします。

検査方法は、妊娠中に何度か行われる血液検査、膣内を綿棒でこすって検査をする膣分泌物検査、羊水検査などがあります。早期発見すれば赤ちゃんへの影響リスクが小さくなるので、妊婦健診は決められた回数と時期に受診してくださいね。

絨毛膜羊膜炎の治療方法は?治るの?

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絨毛膜羊膜炎は細菌への感染から発症するため、一般的には抗生物質の内服治療と同時に膣洗浄や膣座薬を用います。内服治療は一週間程度続ける必要があります。妊娠の週数や病状によっては子宮収縮抑制薬を使うことも。また重度の子宮内感染が進む場合には、胎児への影響を考え、早期に分娩を選択することもあります。

絨毛膜羊膜炎は胎児に影響がある?

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絨毛膜羊膜炎が発症すると、早産により低出生体重児となることや、呼吸困難を起こす呼吸窮迫症候群のリスクが約3倍、周産期死亡のリスクが約4倍になるといわれています(※1)。

また、感染症に気付かず炎症が広まってしまったときには、赤ちゃんが細菌感染して脳性麻痺や肺炎、髄膜炎、敗血症などを発症することもあります。できるだけ早く異変に気づけるように、妊婦健診にはかかさず行くようにしましょう。

絨毛膜羊膜炎の予防法はあるの?

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絨毛膜羊膜炎の予防方法は、まず、妊娠中でも免疫力を上げて抵抗力を強くすることです。規則正しい生活をし、栄養バランスの良い食事を心がけ、適度な運動をしましょう。日光を浴びながら散歩をするだけでも免疫力アップにつながりますよ。

また、細菌を避けるという意味で、妊娠中に性交渉をする場合はきちんと避妊具を使い、さらに、歯肉炎がある方はきちんと早めに治療をすることが予防になりますよ。

絨毛膜羊膜炎は早期発見が大切

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絨毛膜羊膜炎は気づかずに進行すると怖い病気ではありますが、妊婦健診や日頃の健康管理で早期発見することでリスクを減らすことができますよ。そのまま放置しておくと早産やその他の影響が出る可能性がありますので、もしも異変を感じたら必ず産婦人科を受診するようにしてくださいね。

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