切迫早産の入院費用は?保険は適用されるの?

記事監修 助産師 佐藤 裕子
佐藤 裕子 日本赤十字社助産師学校卒業後、大学病院総合周産期母子医療センターにて9年勤務。現在は神奈川県横浜市の助産院マタニティハウスSATOにて勤務しております。妊娠から出産、産後までトータルサポートのできる助... 続きを読む

安定期に入ったらもう安心…というわけではなく、様々なトラブルが起こる可能性があります。その中でも、よく見られるのが「切迫早産」。赤ちゃんが正期産の時期よりも早く産まれてくると集中治療などが必要になり、場合によっては障害が残ったり亡くなってしまうこともあります。そのため、切迫早産では自宅で安静にするか、入院して体調を管理する必要が出てきます。今回は、切迫早産で入院が必要になるのはどういうときか、入院した場合の費用や保険適用、入院期間などについてご説明します。

切迫早産になったら入院が必要?

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切迫早産は、赤ちゃんが妊娠22週0日~36週6日の期間に「もうすぐ出産しそうな状態」を指します。子宮収縮が頻繁に起こり、子宮頸管は短くなり、子宮口が開き始めます。破水が見られるケースもあります。

切迫早産で入院が必要になるかどうかは、母体と胎児の状態によります。子宮頸管の長さ、子宮口の開き具合、胎児の下がり具合、お腹の張りや子宮収縮の頻度・程度などを診て、医師が判断します。

切迫早産の入院中の生活は?

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切迫早産と診断された場合、妊娠週数や母体・胎児の状態によって、妊娠を継続させるか、分娩を行うかの対応が取られます。

切迫早産の約30〜50%は入院管理を行っても早産に進行するとされていますが、できるかぎり妊娠週数を伸ばすことが重要になります(※1)。

妊娠34週を過ぎていれば胎児の生存率が高く、障害の発症リスクは下がるので、経過観察となることもあります。ただし、破水があれば早いうちに分娩の処置が取られます。

切迫早産での入院中は、基本的にできるだけベッドの上から動かず、身の回りのことも家族や看護師さんに手伝ってもらうことになります。ウテメリンなどの子宮収縮抑制薬や抗菌薬を投与しながら穏やかに過ごします。

ただし、安静にすることでどれだけ早産を防げるかについて、明確な根拠はありません。極端に安静にしすぎると筋力や骨量が低下し、血栓症のリスクが増加するため、安静の程度については症状によって異なる判断がされます(※2)。

切迫早産で入院中、手術することもあるの?

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子宮頸管が弱くなってしまう「子宮頸管無力症」による切迫早産であれば、開きかけた子宮口を縛る「子宮頸管縫縮術」と呼ばれる手術が行われることがあります。

子宮頸管縫縮術では、子宮のより内側である内子宮口を縛る「シロッカー法」と、内子宮口よりやや下(外側)の子宮頸管内部を縛る「マクドナルド法」のどちらかの方法がとられます(※1)。

切迫早産の入院期間は?

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症状が軽く、子宮収縮を抑える薬の内服や点滴などで早産の兆候がおさまれば5~7日ほどで退院できる場合もあります。

しかし、多くの人は子宮頸管が短いか、子宮口が開いているために退院できず、正期産の時期(妊娠37週~)まで入院します。入院期間が1~3ヶ月に渡ることも珍しくありません。

切迫早産の入院費用はどれくらい?

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切迫早産の入院費用には、治療にかかる医療費と入院中の食費、個室の場合に必要となる差額ベッド代の大きく3つがあります。

これらの金額は病院によって異なりますが、医療費と食費だけならどこでも1日1万円ほどが相場です。しかし、差額ベッド代については病院次第で金額に大きく差があり、1日1,000円ですむところもあれば、1万円以上かかるところも。

それ以外にも、病院での治療内容で金額は違うので、あらかじめ確認しておきましょう。

切迫早産には保険が適用される?

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切迫早産の医療費には健康保険が適用されるため、健康保険に加入していれば、入院費は3割負担になります。

また、入院中の食費も健康保険が適用され、「入院時食事療養費」として、1食あたり260円(所得によって変動あり)となり、1日3食✕日数分ですみます。

ただし、差額ベッド代は健康保険が適用されず、全額自己負担となるので注意してください。

入院期間が長期にわたると費用もかさむので、その場合には「高額療養費制度」の利用も考えましょう。健康保険に加入している人であれば、月ごとの自己負担限度額を超えた分の医療費については払い戻しを受けられます。

ひと月あたりの上限額は、患者の所得によって異なります。たとえば年収が370万円までの人であれば、どれだけ医療費がかかったとしても、1ヶ月の自己負担額は約6万円となり、ここに高額療養費制度の対象外となっている食事代と差額ベッド代が加算されます(※3)。

切迫早産に民間の医療保険は適用される?

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民間の医療保険に加入している場合、切迫早産の入院費用にも適用されることがあります。契約内容によって異なりますが、入院特約がある場合は「入院日数 ✕ 1日当たりの金額」を受け取ることができます。

保険内容によりますが、入院1日につき5,000〜1万円ほど支給されるのが一般的です。

たとえば、1日7,000円の入院特約に加入していて90日間入院したとすると、「90日 ✕ 7,000円」で合計63万円が給付される計算に。切迫早産の入院でも適用されるのかどうかなど、詳しくは契約している保険会社に確認してください。

切迫早産の入院費用や保険について確認を

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切迫早産は赤ちゃんの健康にも関わることなので、必要があれば入院をしてしっかりと管理を行う必要があります。

入院期間が長くなるとお金の心配も出てきますが、入院中に安心して過ごすためにも、入院にかかる費用や医療保険の適用の有無などを確認しておきましょう。

また、高額療養費制度を利用する場合には、病院によって申請方法が異なります。「窓口で一旦全額支払い、後日払いすぎた分を請求する方法」と「最初から窓口で自己負担限度額だけの支払いで済ませる方法」があります。

切迫早産で入院するときには病院から高額療養費制度についての説明があるはずなので、そのときに確認してください。

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