切迫早産の入院費用は?保険適用される?退院はいつ?

安定期に入ったらもう安心ということはなく、様々なトラブルが起こります。その中でも、よく見られるのが「切迫早産」。赤ちゃんが正産期に入るまでに生まれると障害のリスクが高まるため、自宅で安静にするか、入院して体調を管理する必要が出てきます。今回は、切迫早産で入院が必要になるのはどういうときか、入院した場合の費用や保険適用、入院期間などについてご説明します。

切迫早産になったら入院が必要?

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切迫早産は、赤ちゃんが妊娠22週0日~36週6日で出産しそうな状態を指します。「もうすぐで早産しそうな状態」といえます。妊娠37週以降の正産期に入ってから起こるはずの子宮収縮が頻繁に起こり、胎児が子宮の中で下がり、子宮口が開き始めます。破水が見られるケースもあります。

切迫早産で入院が必要になるかどうかは、その状態によって異なります。子宮頚管の長さ、子宮口の開き具合、胎児の下がり具合、お腹の張りや子宮収縮の頻度・程度などから医師が診断して決定します。

切迫早産の入院中の生活は?

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切迫早産と診断された場合、妊娠週数と母体・胎児の状態を見ながら、妊娠継続をするか分娩を行うかの処置が取られます。切迫早産の約30〜50%は入院管理を行っても早産に進行するとされていますが、できるかぎり妊娠週数を伸ばすことが重要になります(※1)。

妊娠34週を過ぎていれば胎児の生存率も高く、障害の発症率は低いので、経過観察をしながら破水があれば早期に分娩の処置が取られます。

基本的には、できるだけベッドの上から動かず、ウテメリンなどの点滴を打ち、身の回りのことも家族や看護師さんに手伝ってもらいます。

切迫早産の入院期間は?退院はいつ頃?

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症状が軽く、子宮収縮を抑える薬の内服や点滴などで早産の兆候がおさまれば5~7日ほどで退院できる場合もあります。しかし、多くの人は子宮頸管が短いか、子宮口が開いているために退院できず、正期産の時期に入る妊娠37週0日付近まで入院します。入院期間はおよそ2~3ヶ月に渡ることも珍しくありません。

また、手術が行われる場合もあります。「子宮頚管無力症」による切迫早産であれば、開きかけた子宮口を縛る「子宮頸管縫縮術」と呼ばれる手術が行われます。子宮のより内側である内子宮口を縛る「シロッカー法」と内子宮口よりやや下(外側)の子宮頸管内部を縛る「マクドナルド法」のどちらかの方法がとられます。

切迫早産の入院費用はどれくらい?

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切迫早産の入院費用には、治療にかかる医療費と入院中の食費、個室の場合に必要となる差額ベッド代の大きく3つがあります。

これらの金額は病院によって異なりますが、医療費と食費だけならどこでも1日1万円ほどが相場です。しかし、差額ベッド代については病院次第で金額が大きく違い、1日1,000円ですむところもあれば、1万円以上かかるところも。

それ以外にも、病院での治療内容で金額は違うので、あらかじめ確認しておきましょう。

切迫早産には保険が適用される?高額療養費制度は活用できる?

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切迫早産の医療費には健康保険が適用されるため、健康保険に加入していれば、入院費は3割負担ですみます。また、入院中の食費も健康保険が適用され、「入院時食事療養費」として、1食あたり260円(所得によって変動あり)となり、1日3食✕日数分ですみます。ただし、差額ベッド代は健康保険が適用されずに全額自己負担となるので注意してください。

入院期間が長期に渡ると費用もかさむので、その場合には「高額療養費制度」の利用も考えましょう。健康保険の加入者なら利用できる制度で、所得によって月の医療費にかかる費用の上限がつけられ、それを超えた分の金額を返還してもらえます。

高額療養費制度の自己負担限度額

1. 月額83万円以上:252,600円+(総医療費-842,000円)×1%
2. 月額53~79万円:167,400円+(総医療費-558,000円)×1%
3. 月額28~50万円:80,100円+(総医療費-267,000円)×1%
4. 月額26万円以下:57,600円
5. 低所得者:35,400円

世帯収入が月30万円の方が入院した場合は、1ヶ月の限度額は約8万円となり、ここに高額療養費制度の対象外となっている食事代と差額ベッド代が加算されます。

切迫早産に民間の医療保険は適用される?

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民間の医療保険に加入している場合、切迫早産の入院費用にも適用されることがあります。契約内容で異なりますが、医療保険には入院特約があって「入院日数 ✕ 1日当たりの金額」をもらえます。

保険内容で金額も違いますが、入院1日につき5,000〜1万円ほど支給されます。1日7,000円の入院特約に加入していて90日間入院したとすると、「90日 ✕ 7,000円」で合計63万円が給付される計算に。切迫早産の入院でも適用されるのかは、保険会社に確認してください。

切迫早産の可能性も考えて保険の確認を

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切迫早産は赤ちゃんの健康にも関わることなので、必要があれば入院をしてしっかりと管理を行う必要があります。入院期間が長くなるとお金の心配も出てきますが、入院中に安心して過ごすためにも、入院にかかる費用や医療保険の適用有無などを確認しておきましょう。

また、高額療養費制度を利用する場合には、病院によって申請方法が異なります。「窓口で一旦全額支払い、後日払いすぎた分を請求する方法」と「最初から窓口で自己負担限度額だけの支払いで済ませる方法」があります。切迫早産で入院するときには病院から高額療養費制度についての説明があるので、そのときに確認してください。

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