赤ちゃん用と大人用のご飯を同時に作ることができれば時短になりますよね。そんなときにおすすめなのが、取り分け離乳食です。この記事では、親子で食べられる、離乳食完了期のレシピを紹介します。
3大アレルゲン（卵・小麦・乳製品）には材料名に★マークをつけています。医師と相談のうえ進めてください。他の食材におきかえても構いません。
離乳食完了期の「取り分け離乳食」のポイント！
一般的な「取り分け離乳食」は、大人用に作る料理を調理過程で取り分け、味付けや食材の大きさを赤ちゃん用にあわせてあげることをいいます。
この記事で紹介するレシピは、赤ちゃん用に作る離乳食がベースです。味付け次第で大人もおいしく食べられる離乳食のレシピを紹介します。
以下のポイントを押さえて作りましょう。
- 離乳食完了期に食べられる食材を使う
- 食材は8mm〜1cm角ほどが目安
- 調味料は離乳食完了期に使えるものを少量
- 歯ぐきでかめる、やわらかい肉だんご程度の固さ
食材は上記の大きさにカットしてから調理しても、大きく切って調理したあとで赤ちゃん用に小さくカットしても構いません。赤ちゃんに合わせて薄味で作り、大人用には取り分けた後で調整してくださいね。
初めて食べる食材がある場合は、必ず加熱して1品から試してください。食べ慣れたものを使うようにしましょう。
主食におすすめ！
離乳食完了期の「取り分け」レシピ
レタスとツナのチャーハン
- 1レタスは細かくちぎる。
- 2ツナは水気を切ってほぐす。
- 3フライパンに油を薄くひき、中火で1と2を炒める。
- 43に軟飯を加えてさらに炒め、醤油を加えて味を調節する。
大人用レシピのポイント最後に塩・コショウをひとふりすれば、パパもママも大満足の味に。
ニラ入りチヂミ
材料（1食分）
ニラ
10g
にんじん
10g
玉ねぎ
10g
★小麦粉
40g
★卵
1/2個
水
20ml
ごま油
適量
- 1ニラは細かくみじん切りにする。
- 2にんじん、玉ねぎは薄くせん切りにする。
- 31、2をゆでて水気を切っておく。
- 4ボウルに小麦粉、卵、水を入れてかき混ぜ、3を加え全体をよく混ぜる。
- 5フライパンを熱してごま油をひき、4を焼き、食べやすい大きさに切る。
大人用レシピのポイント大人が食べるときは、ポン酢や醤油を垂らして。辛味噌をつけてもおいしいですよ。
主菜におすすめ！
離乳食完了期の「取り分け」レシピ
牛肉のトマト煮
- 1牛赤身肉は脂身、すじを取り除いて、ゆでて火を通し、みじん切りにする。
- 2野菜は、皮や種を取り除き、1cm角に切り、耐熱容器に入れ、電子レンジで1分ほど加熱する。
- 3小鍋に、1、2、野菜スープを入れ、材料がやわらかくなるまで煮こむ。
大人用レシピのポイント煮こんだ後に、赤ちゃん用だけ先にお皿に取り分け、鍋に残したほうにコンソメを足して煮込むと、大人用の味に仕上がります。
鮭のソテー トマトソース仕立て
材料（1食分）
トマト
1/4個
鮭
20g
★バター
小さじ1/4
青のり
適量
- 1トマトは湯むきして種を取り除き、ざく切りにする。
- 2鮭は骨と皮を取り除き、食べやすい大きさに切る。
- 3フライパンにバターを溶かし、中まで火が通るよう2の両面を焼く。
- 4フライパンから3を取り出してトマトを入れ、ソース状に形が崩れるまで煮こむ。
- 5皿に3を盛りつけ、上から4と青のりをかける。
大人用レシピのポイント塩・コショウをプラスするだけで、大人もおいしく食べられます。
赤ちゃん用餃子
材料（5食分・15個分）
キャベツ
10g
長ねぎ
10g
しいたけ
10g
豚ひき肉（赤身）
100g
★醤油
数滴
餃子の皮（小）
15枚
- 1キャベツ、長ねぎ、しいたけをみじん切りにする。
- 21と豚ひき肉、醤油をよく混ぜ合わせる。
- 3餃子の皮の中央に2のタネをのせ、皮の周辺に水をつけて包む。
- 4鍋に湯を沸かし3の餃子をゆでる。
大人用レシピのポイント中華スープに赤ちゃん用餃子を入れると、ワンタンのような感覚が楽しめます。餃子だけで食べるときは、一般的な餃子を食べるときと同様に、醤油・酢などを混ぜたつけタレを使っても。
かれいのピカタ
材料（2食分）
かれい
30g
塩
少々
青のり
適量
★小麦粉
適量
★卵
1/2個
★バター
少々
- 1かれいは食べやすい大きさに切って、骨があれば取り除く。
- 21に塩、青のり、小麦粉をまぶす。
- 3卵を割りほぐし、2をくぐらせる。
- 4フライパンにバターを溶かし、3を両面焼く。
大人用レシピのポイント食べるときに醤油や塩で味つけすれば、パパもママも大満足のおいしさです。
枝豆と豆腐の味噌あえ
材料（1食分）
枝豆
20g
豆腐（絹ごし）
30g
味噌
少々
- 1枝豆はゆでて薄皮を取り除き、みじん切りにする。
- 2豆腐は1cm角に切る。
- 31、2に味噌を加え、混ぜ合わせる。
大人用レシピのポイントパパやママが食べるときは、醤油やポン酢を垂らすとおいしですよ。
ひじき入りハンバーグ
材料（2食分）
ひじき（乾燥）
2g
玉ねぎ
10g
とうもろこし
5g
鶏ひき肉
40g
片栗粉
5g
★醤油
少々
油
少々
- 1乾燥ひじきを水に戻して、みじん切りにする。
- 2玉ねぎをみじん切りにする。
- 3とうもろこしはゆでて粒に分けておく。
- 4ボウルに1、2、3とすべての材料を入れ、肉に粘り気が出るまで手でこねる。
- 54を適当な大きさに成形する。
- 6フライパンに薄く油をひき、5を入れフタをして、中火で約1分半ずつ両面を焼く。
大人用レシピのポイント大人が食べるときには、醤油・みりん・砂糖を煮つめてタレを作り、ハンバーグにからめてみましょう。つくね風ハンバーグのできあがりです。
副菜におすすめ！
離乳食完了期の「取り分け」レシピ
オクラとモロヘイヤのおひたし
- 1オクラはやわらかくゆで、種を取り除き、薄切りにする。
- 2モロヘイヤはやわらかくゆで、みじん切りにする。
- 31、2とだし汁、すりごまを混ぜ合わせる。
大人用レシピのポイントポン酢をかければさっぱり味の大人用の小鉢になりますよ。
そうめん入りみそ汁
- 1玉ねぎとにんじんはやわらかくゆでてみじん切りにする。
- 2そうめんは乾燥した状態で細かく折り、やわらかくゆで、流水でよく洗い塩抜きをする。
- 3小鍋に1、2、だし汁を加えひと煮立ちさせる。
- 4火を止めてから味噌を溶かし入れる。
大人用レシピのポイント赤ちゃん用に取り分けた後で、鍋に味噌をしっかり加えれば、大人もおいしく食べられます。
ごぼうサラダ
材料（2食分）
ごぼう
30g
きゅうり
10g
にんじん
10g
★ヨーグルト（無糖）
20g
- 1ごぼうは土を洗い流し、ピーラーで皮をむいたらささがきにし、水にさらしてアク抜きをする。
- 2小鍋で1を水からやわらかくゆでる。
- 3きゅうり、にんじんは皮をむき、細めのせん切りにし、水と耐熱容器に入れ、ラップをかけて電子レンジで1分ほど加熱する。
- 42、3、ヨーグルトを混ぜ合わせる。
大人用レシピのポイント大人が食べるときには、細かくきざんだレーズンやマヨネーズを加えるとおいしく食べられますよ。
ラタトゥイユ
材料（1食分）
なす
20g
ピーマン
5g
パプリカ
5g
トマト
30g
玉ねぎ
5g
コンソメ（赤ちゃん用）
少々
- 1なすは皮をむき、5mm角に切り、水にさらしてアク抜きをする。
- 2ピーマン、パプリカ、トマト、玉ねぎは種と皮、わたやヘタなどを取り除き、5mm角に切る。
- 3小鍋に、1、2、コンソメを入れ、ひたひたになるくらいの水を入れてやわらかく煮こむ。
- コンソメは手作りまたはベビーフードのみOKです。市販の大人用のものは使わないようにしましょう。
大人用レシピのポイント先に赤ちゃん用を取り分け、鍋に残したほうに、市販のコンソメを加えて大人用に仕上げましょう。パパ・ママもおいしく食べられますよ。
ピーマンとじゃがいものバター炒め
材料（1食分）
じゃがいも
20g
ピーマン
20g
★バター
少量
★醤油
2滴
- 1じゃがいもは、短いせん切りにして、電子レンジで30秒加熱する。
- 2ピーマンは種、わた、ヘタを取り除き、ラップに包んで電子レンジで30秒ほど加熱する。
- 32を冷水にさらし、皮をむき、短いせん切りにする。
- 4フライパンにバターを溶かし、1と3を炒め、最後に醤油を垂らす。
大人用レシピのポイント塩・コショウをすれば、大人のお弁当のおかずにもぴったりですよ。
アボカドと卵のあえもの
材料（1食分）
★卵黄
1個
アボカド
10g
豆乳（無調整）
少々
- 1卵をゆで、白身を取り除き、黄身だけを取り出す。
- 2アボカドは皮と種を取り除いて、耐熱皿に入れてラップをかけ、電子レンジで約20秒加熱する。
- 31と2を粗めにつぶしながら混ぜ合わせ、豆乳を加えてなめらかにする。
大人用レシピのポイントマヨネーズやカレー粉を加えて、大人用のスパイシーなディップにするのもおすすめです。
アボカドのかつおあえ
材料（1食分）
玉ねぎ
5g
アボカド
15g
かつおけずり節
2g
★醤油
3滴
- 1玉ねぎは薄切りにし、ゆでてみじん切りにする。
- 2アボカドは皮をむいて種を取り除き、みじん切りにする。
- 31と2を混ぜ、かつおけずり節と醤油であえる。
大人用レシピのポイントわさびやごま油をプラスすると、大人も大満足の一品に。
味つけを変えるだけで大人用のご飯に！
離乳食後期や完了期になるとある程度のかたさが食べられるようになるので、大人が食べても満足できますよ。特に完了期は取り分け離乳食を作るのに最適です。今回のレシピを参考に、ぜひ試してみてくださいね。
※ 赤ちゃんの成長や発達に合わせて無理なく進めましょう。
※ 赤ちゃんが食物アレルギーの診断を受けている、または疑いのある場合は必ず医師と相談のうえ進めてください。
※ レシピの食材は旬のものや自宅にあるものに置き換えてもかまいません（ただし、その時期に食べられる食材かどうかチェックしましょう）。
