ついに妊娠40週目に入りましたね。妊娠40週0日が出産予定日なので、陣痛を今か今かと待っている人も多いと思います。約10ヶ月間お腹の中で大切に育ててきた赤ちゃんと対面できる日まであと少しです。ただ、出産予定日はあくまでも目安なので必ず陣痛が始まるわけではありません。今回は妊娠40週目の妊婦さんの体や赤ちゃんの状態をご説明します。
妊娠40週目のお腹の大きさは?
妊娠40週目のお腹の大きさは、子宮底長で33cmくらいになります(※1)。出産直前は赤ちゃんの頭が骨盤内に降りてきて子宮底の高さが下がるため、子宮底長は短くなっていくのが一般的です。
出産予定日を過ぎた後も赤ちゃんは成長を続けるので、子宮の重みで現れる恥骨痛や尿漏れなどは続きます。また、子宮収縮でお腹が張ったり、おりものが増加したりといった症状にも変わりありません。出産まではこれらの症状と上手に付き合いましょう。
出産まであともう少しだからと体重の変化を気にしなくなる人もいるかもしれませんが、お腹の赤ちゃんのために適正な体重増加と栄養バランスのとれた食事を心がけてくださいね。
妊娠40週目でも陣痛が来ないことがある?
実は、出産予定日通りに生まれてくる赤ちゃんの数はそれほど多くありません。妊娠37週0日〜妊娠41週6日までの出産が正期産にあたるので、予定日を過ぎたからといって慌てないでください。
予定日を過ぎて陣痛やおしるしなどの出産兆候が現れないと不安になると思いますが、医師から特別に指摘されていなければどっしりと構えて、出産の時を待ちましょう。
妊娠40週目の胎児の体重や大きさは?
妊娠40週の胎児の大きさは50cmを超えて、体重は3,000g以上に成長します(※1)。赤ちゃんの体はほぼすべての機能ができあがり、新生児と同じような姿になっています。あとは外の世界に出たときに備えてエネルギー源となる脂肪を蓄え続けるだけです。
髪の毛や爪も伸びて、口を動かすための筋肉も発達していますよ。また、生まれた瞬間に産声を上げて肺呼吸ができるよう、すでに体の機能が備えられています。
妊娠40週目以降の胎児の状態は?
出産予定日以降も赤ちゃんが大きくなり続けると、「出産できなくなるのでは?」と思うかもしれません。たしかに赤ちゃんが大きくなりすぎて体重が4,000g以上になると「巨大児」と呼ばれて難産の原因になりますが、予定日を少し過ぎただけで巨大児になるわけではありません(※1)。
ただし、妊娠糖尿病は巨大児のリスクになるので、引き続き適切な体重増加と塩分・糖分を控えた食事を心がけてください。
妊娠40週を過ぎても、妊娠41週6日目を迎えるまでは特に問題なければ自然に陣痛が来るのを待ちます。ただ、妊娠42週目に入っても陣痛が見られない場合は、胎盤機能が低下して胎児に栄養や酸素が行き届きにくくなってしまうリスクが考えられます。
そのため、妊娠41週に入ってからも妊娠兆候が見られないときには、陣痛促進剤を使って人為的に陣痛を起こす方法や帝王切開で出産する方法などが検討され始めます。
妊娠40週目も焦らず陣痛が始まるのを待とう
出産予定日を過ぎると、早く出産したいという気持ちも出てくると思います。ただ、出産のタイミングは人それぞれで、コントロールするのは難しいものです。そのため、妊娠40週を過ぎたからといって慌てず、陣痛が来るのを待ちましょう。
陣痛を促す方法としては、毎日適度な運動をすることやツボ押し、アロマなどがあります。特に運動が一番手軽で陣痛を自然に促してくれるので、ぜひウォーキングをしたり、階段の上り下りをしたり、ストレッチをしたりと軽めの運動を続けましょう。
体力をつけておくと出産にも役立つので、心穏やかに待ちながらも、体を動かしてくださいね。ただし、焦りは禁物ですよ。
妊娠40週目は赤ちゃんが生まれたあとに想像を巡らせよう
産後の準備はできていますか?赤ちゃんをどこに寝かせて、パパやママはどこに寝るのかなど決めることはたくさんありますね。赤ちゃんがやってくると思いもよらなかった問題が出てくることはありますが、今のうちから想像を巡らせて生活の準備を整えておきましょう。
また、名前をどうしようか悩んでいる人もいると思います。いくつか候補を挙げておいて生まれてから決める人や顔を見てから考えるという人もいるでしょう。
ただ、出産後は2週間以内に出生届を出すことになるので、その準備もしておくと産後の生活をスムーズに始められますよ。
妊娠40週目にはこれまでの妊娠生活を振り返ってみよう
長かった妊娠生活もあとわずか。赤ちゃんが生まれると忙しくなり、ゆっくりできる時間はほとんどなくなってしまいます。今のうちに妊娠中の生活を振り返ってみるのもいいかもしれませんね。
初産の方はいつ陣痛がくるのか、無事に産めるのか、痛さに耐えられるかなど心配が尽きないと思います。出産のイメージトレーニングをしたり、赤ちゃんの顔や声を想像したりして、残りわずかな妊娠生活を穏やかに過ごしてください。
予定日を過ぎると不安が募るかもしれませんが、お腹に赤ちゃんがいる時間は、長い人生でほとんどありません。「赤ちゃんと一緒にいられる時間が長くなって幸せだな」と前向きに考えてみてくださいね。