安産型とは?お尻や骨盤が広い体型だと安産になるの?

監修専門家 助産師 佐藤 裕子
佐藤 裕子 日本赤十字社助産師学校卒業後、大学病院総合周産期母子医療センターにて9年勤務。現在は神奈川県横浜市の助産院マタニティハウスSATOにて勤務しております。妊娠から出産、産後までトータルサポートのできる助... 監修記事一覧へ

妊娠がわかると嬉しい反面、妊娠週数が進んで出産が近づいてくると、出産がスムーズに進むか不安になるかもしれません。一般的に、「安産型」という体型を示す言葉がありますが、どのような体型のことを指すのでしょうか?また、本当にその体型だと安産になるのでしょうか?今回は安産型とは何か、また、安産型でなくても安産を目指す方法をご説明します。

安産型とは?どんな体型?

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「お尻が大きいから安産型」と聞いたことはありませんか?こう言われる根拠は何なのか、気になりますよね。

出産のとき、赤ちゃんはママの骨盤をくぐり抜けてきます。骨盤が狭かったり、形に異常があったりすると、赤ちゃんがスムーズに通ることができず、難産になることもあります(※1)。

お尻が大きいと骨盤が広いことが多いため、安産になりやすいのではないか、という理由から、「お尻が大きい=安産型」といわれているようです。

お尻が大きいと、本当に安産型なの?

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実際には、お尻が大きくても骨盤が狭い人はいますし、安産になるかどうかはママの産道の伸びや赤ちゃんの大きさなど様々なことが関係するため、一概にはいえません。

いわゆる「安産型」と言われる体型の人も、お尻が小さい人も、それだけで安産か難産かはわからないのが実情です。

安産型の体型でも、難産になることがある?

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「安産型」の体型をしている人でも、難産になることはあります。

たとえば、ママの骨盤の広さが正常であっても、それと比べて赤ちゃんの頭が大きすぎる場合、産道を通り抜けにくくなります。

また、妊娠・出産にトラブルはつきもので、赤ちゃんが逆子になったり、産道を通るときに体をうまく回転できなかったり、陣痛が弱くてお産が長引いたりすることもあります。

体型にかかわらず、妊婦健診のエコー検査でこのような難産の原因がわかっていれば、予定帝王切開を行うこともあります。もしくは、分娩中の医師の判断で、吸引分娩や緊急帝王切開に切り替えられることもあります。

安産型かどうか骨盤計測でわかる?

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前述のとおり、安産のために大切な条件の一つは、ママの骨盤に十分な広さがあることです。

そこで、骨盤の広さを正確に測る必要があるときには、「X線骨盤計測」という検査をします。レントゲンを撮り、骨盤の横幅や奥行きのサイズを測るものです。

X線骨盤計測はすべての妊婦さんが必ず受けるものではなく、お産直前の妊娠38週頃になっても赤ちゃんの頭が骨盤の方に下がってこない妊婦さんだけが対象です。

この場合、ママの骨盤と赤ちゃんの頭の大きさが釣り合わない「児頭骨盤不均衡(CPD)」が疑われ、X線骨盤計測の結果によっては、帝王切開など自然分娩以外の方法を検討します(※2)。

なお、妊婦さんの身長が150cm以下だと、児頭骨盤不均衡であることも多く、念のため骨盤計測を行うことがあります(※1)。

安産型に必要なほかの条件は?

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安産になるかは、骨盤の広さ以外に、ママと赤ちゃんの体力や、産道の伸びやすさなども影響します。

妊婦さんが自分ではコントロールできない要素もありますが、体が下記のような状態だと、難産になるリスクが低いという意味で「安産型」ともいえます。

体重が適正である

太りすぎていると、「妊娠糖尿病」や「妊娠高血圧症候群」になるリスクが高まるうえに、赤ちゃんが大きくなりすぎる可能性があります。また、脂肪が産道を狭めてしまうこともあります。

逆に痩せすぎていても、あまり運動習慣がない場合は特に、出産時に妊婦さんの体力が足りずにお産が長引き、難産になることがあります。

そのため安産型を目指すには、妊娠中にも適正な体重管理を行いましょう。

十分な体力や筋力がある

妊娠中、お腹が大きくなってくると体を動かしづらくなるので、どうしても筋力が落ちてしまいがちです。

出産は体力勝負なので、あまりに筋力が低下するといきみが足りなかったり、ここぞというときに踏ん張りがきかなかったりする可能性もあります。

できるだけスムーズなお産にするために、十分な体力や筋力をつけておきましょう。

股関節まわりがやわらかい

赤ちゃんはママの産道を通って生まれてくるので、股関節まわりがやわらかく、産道が広がりやすい状態だと、お産がスムーズに進みます。

体がかたいという妊婦さんもいると思いますが、安産のためには少しずつ改善していきたいですね。

冷え性ではない

妊婦さんが冷え性だと、微弱陣痛が続くことでお産が長引いたり、逆にお産が長引いた結果、母体が疲労し、微弱陣痛になったりするリスクが高いとされています(※3)。

そのため、冷え性の自覚がある人は特に、妊娠中に治すことが大切です。

安産型の体型でなくても安産を目指せる?

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もともと骨盤が広いといった安産型の体型でなくても、適度な運動によって筋力をつけたり、ストレッチによって産道を広げやすくしたりと、安産になりやすい体づくりをすることができます。

具体的には、下記のことに取り組んでみてくださいね。ただし、お腹の張りやめまいを感じたらすぐに休むようにしましょう。あくまでも無理のない範囲で行うことが大切ですよ。

適度な運動やストレッチを続ける

妊娠中も、無理のない範囲で適度な運動を行っていきましょう。下半身の筋肉をつけるなら、ウォーキングや階段の上り下りがおすすめです。

軽い運動を習慣にすることで、出産に大事な体力や筋力を養えるだけでなく、過度な体重増加も防ぐことができます。

スクワットや安産体操をする

正産期、もしくは臨月に入ったら、股関節などをやわらかくするスクワットや安産体操もおすすめです。どちらも室内の限られたスペースでできるので、毎日の習慣にしたいですね。

スクワットは、バランスを崩してよろめかないように、手すりや机など、何かを掴んだ状態で行いましょう。安産体操の詳しいやり方については、下の関連記事を参考にしてくださいね。

安産型の体型かどうかは気にしすぎないで

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安産になりやすいかどうかは、外から見ても正確にはわかりません。たとえ体型はスリムでも、骨盤の形がよくて十分な広さがあり、子宮口が開きやすければ、安産になる可能性はあります。妊婦健診や骨盤計測で特に気になる結果が出ていないのであれば、心配しすぎないようにしましょう。

体型ばかりを気にするよりも、ママと赤ちゃんのために健康的な生活を送ることのほうが大切です。食生活や運動などを意識しながら、安産を目指して体の準備を進めてくださいね。

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