産後なかなか戻らない体型や体重に悩んでいる人は多いですよね。骨盤まわりを鍛えると、痩せやすくなるのはご存知でしょうか。
今回は、産後におすすめの骨盤まわりを鍛える方法について、効果や注意点を含めてご紹介します。
産後、どうして体型や体重はすぐに戻らないの?
赤ちゃんを産んだとしても、ママの体重や体型はすぐに妊娠前の状態に戻るわけではありません。産後直後は、赤ちゃんや羊水、胎盤などの重さとして、3~5kgくらいしか減らないことがほとんどです(※1)。
妊娠中に増えた血液や水分、子宮自体の重さは、産後数週間かけてゆっくりと元の状態に戻ります。ただし、妊娠中についた脂肪は、消費カロリーが摂取カロリーを下回らなければ、なかなか減りません。
産後に不規則な生活が続いたり、間食が増えたりすると、妊娠前より太ってしまうことも。
さらに、妊娠中に筋力が落ちたことで、ぽっこりお腹になってしまうほか、基礎代謝が低下して、下腹部やお尻、お腹周りについた皮下脂肪が蓄積されやすい状態になります。
骨盤まわりを鍛えると痩せるの?
産後は、子宮や腸、膀胱などを支えている骨盤底筋がゆるんでいる状態です。
骨盤まわりを鍛えることで、骨盤の中にある内臓が正しい位置に戻ってお腹周りの膨らみもすっきりしやすいですよ。
また、鍛えて筋肉がつくと代謝があがるので、カロリーを消費しやすくなり痩せやすくなります。
骨盤ベルトを着けると痩せるの?
骨盤ベルトを着けるだけで痩せるということはありませんが、負担がかかって痛みがでやすい産後の骨盤まわりをサポートしてくれます。
運動するときや赤ちゃんのお世話をするときなどに骨盤ベルトを着けておくと、身体を動かしやすくなって、結果として痩せやすさにつながるといえます。
骨盤ベルトは太めのベルトのような骨盤付近に巻きつけるもの、下着と一体型になっているもの、お腹全体までカバーしてボディラインを引き締めるものなど、種類は様々です。体の回復状況や産後の時期によって、着けられる種類が異なるので、商品を選ぶときに注意してくださいね。
また、骨盤ベルトを着ける位置がずれていると効果が得にくいので、必ず説明書を確認しながら着けましょう。
骨盤まわりを鍛える手軽な方法は?
ここでは、ダイエットに時間をかけるのが難しいママに向けて、赤ちゃんが寝ているちょっとした時間に手軽にできる方法をご紹介します。
骨盤まわりのストレッチ
産後の体への負担が少ないストレッチとして、以下の2つがおすすめです。悪露の状態やお腹周りに違和感があるときは控えてくださいね。
● 床に足をのばして座り、左右に腰をひねる
● 肩幅に足を開いて立ち、腰に手を当てながらぐるぐると腰を回す
骨盤体操
赤ちゃんを抱っこしながら行う体操で、一緒に遊ぶ感覚で取り組むことができます。首がすわっていない赤ちゃんは必ず首元を支え、ゆっくり動くようにしましょう。
● お尻歩き…足を前に出した状態で座り、お尻を動かして前に進む
● ゆらゆら体操…赤ちゃんを抱っこしながら座り、膝を45度に曲げます。両足(かかと)を軸に、つま先や体を前後にゆらゆらと揺らす
骨盤まわりを鍛えるときの注意点は?
産後直後、特に産後1ヶ月以内は、体の回復を優先しましょう。無理をすると、体の回復が遅くなるだけでなく、体調不良が続くことも。健康的な食事や軽めの運動を中心にしてくださいね
不調を感じたときは無理をしないことが大切です。少しでも腹部や体調に違和感がある場合は体を休めるようにしましょう。
骨盤まわりを鍛えて痩せやすい体を作ろう!
骨盤まわりを鍛える運動は体への負担が少ないので、育児で疲れているときでも取り組むことができます。
痩せやすい体作りにつながるので、体調と相談しながら無理のない範囲で取り組んでみてくださいね。