「安産」は、全ての妊婦さんが願うものですよね。母子ともに健康で出産を迎えるため、妊娠中には何ができるのでしょうか。
そこで今回は、安産のためにできる7つの準備をご紹介します。
安産のためにできる、7つのポイント
ここでは安産を「痛みが少なく、母体も健康で、赤ちゃんも元気に出てきてくれること」として、そのためにできる7つのポイントをご紹介します。
ただし、切迫早産や妊娠高血圧症候群などで医師から何らかの生活指導が行われている場合は、その指示に従うことを最優先にしてくださいね。
1. 普段から呼吸法を練習する
![女性 深呼吸 リラックス](https://assets-hack.192abc.com/uploads/2024/01/23145707/9fd48ac3c317afff925f4145a17584e7_1706021827-480x320.jpg)
出産の際、陣痛がひどいと息を止めてしまうことがあります。しかしママが息を止めると、十分な酸素が送られなくなって赤ちゃんが苦しくなったり、筋肉が緊張した状態になるために子宮口が開きにくくなったりすることもあります。
ここで重要になってくるのが呼吸法です。出産のための呼吸法は、息をゆっくり吐くことを意識するソフロロジーと、「ヒッ、ヒッ、フー」で有名なラマーズ法が代表的です。
どちらもすぐに習得できるものではないので、呼吸の仕方を練習しておくことで、陣痛が来た時にリラックスして分娩を迎え、母子ともに痛みを緩和することができますよ。
妊娠中に自分に合う呼吸法を見つけて練習し、落ち着いて出産に臨めるようにしてくださいね。
2. 適度な運動・ストレッチをする
![妊婦 オリジナル 日本人 ストレッチ 伸び](https://assets-hack.192abc.com/uploads/2019/06/04141052/627d1cce94f83de6da4576cc67f2c82b_1559657421-480x320.png)
安定期に入り医師から許可が出たら、適度な運動を心がけましょう。
おすすめは誰でも手軽にできるウォーキングです。下半身の筋肉を鍛えられるうえに、血行が良くなったり、気分転換できたりといいこと尽くしですよ。
ただし、妊娠中の運動は無理のない範囲で行いましょう。もし運動中に気分が悪くなったら、すぐにやめてゆっくり休むようにしてくださいね。
また、もし医師に激しい運動を禁止されている場合は、軽いストレッチをやってみましょう。安産において重要な股関節の柔軟性を高められるストレッチが、特におすすめです。
● 股関節のストレッチ
![安産体操 股関節を柔らかくする eversense](https://assets-hack.192abc.com/uploads/2017/10/19091116/b911f42c142c4c265b452f4f868b57da_1508404240-480x305.png)
1. 床に座って左右の足の裏を合わせる
2. 膝が床につくように、息を吐きながら手で膝を下に押す
3. 息を吸いながら膝をゆっくり戻す
3. 過度な体重増加に気をつける
![妊婦 体重計](https://assets-hack.192abc.com/uploads/2015/06/18105230/e2fffaaa77bf643d995fb0e004ca4ba3-480x354.jpg)
妊娠中に体重が増えるのは自然なことですが、増えすぎたときは注意が必要です。
妊婦さんが肥満の場合は妊娠糖尿病のリスクが高まり、生まれてくる赤ちゃんが巨大児となって難産につながるおそれがあります。
分娩がスムーズに進みにくいことなどから、緊急帝王切開や出産後の多量出血の可能性が通常より高くなることもわかっています(※1)。
妊娠後期に入ると赤ちゃんがどんどん成長するため、思っている以上に体重が増えやすくなったという妊婦さんは多いです。
適度な体重増加のためには、以下の方法を心がけてみてくださいね。
● 塩分・糖分・脂質を抑える
● 一回の食事量を減らして回数を増やす
● 間食はできるだけ低カロリーなものを意識する
ただし無理に食事制限や運動をしてダイエットをするのは危険です。医師と相談しながら、できる範囲で気をつけていきましょう。
4. 体を温かく保つ
![靴下 温活 冬](https://assets-hack.192abc.com/uploads/2024/01/23142519/d513fc9bf829d09edbf3348f24a78440_1706019918-480x320.jpg)
妊娠中は、できる限り体を温かくするようにしましょう。体が冷えてしまうと血流が悪くなって、お産に時間がかかってしまうこともあります(※1)。
以下のような方法で、体を温かく保つことを常に意識してみてくださいね。
● ゆっくりお風呂に浸かる
● 食事に温かいスープや生姜湯を取り入れる
● レッグウォーマーやタートルネックを着用する
夏場でもカーディガンなどを活用して、なるべく体を冷やさないように注意しましょう。
5. 会陰マッサージを行う
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お腹の張りがない場合には、妊娠34週頃から会陰マッサージを行うことで、出産時の会陰切開や会陰裂傷の発生率を下げることができ、さらに産後の会陰の痛みが少なくなる効果も期待できます(※1)。
ただし会陰周りはデリケートなので、マッサージで使用するオイルは事前にパッチテストを行って問題ないかを確認しておきましょう。
6. 陣痛が来たときの準備をしておく
![荷造り スーツケース](https://assets-hack.192abc.com/uploads/2024/01/23151707/ecd057758398fdca896e4bfcaefc85aa_1706023027-480x316.jpg)
入院の準備や病院への移動手段を事前に決めておくと、いざ陣痛がきても慌てず対応ができるので、心の余裕が生まれやすいですよ。
妊娠後期に入ったら、入院時の服や持ち物を整理する、パートナーや家族への連絡をどうするか考えるなど、少しずつ準備を始めてくださいね。
突然陣痛が来たときのために、陣痛タクシーなどの手配もしておくと安心です。
7. バースプランを準備する
![メモ 女性 25295231](https://assets-hack.192abc.com/uploads/2022/11/28163133/9f1735a9128e836c9d79375f80f44a40_1669653093-480x320.jpg)
バースプランとは、どのような出産にしたいのか、出産後や入院中の過ごし方の希望など、事前に計画を立てるものです。
バースプランを考えるときは理想のお産をイメージするため、出産に向けたポジティブな気持ちを育て、より安心・安全な出産を迎えることにつながりますよ。
バースプラン記入用の紙がもらえるかどうかや、記入の項目、提出のタイミングなどは産院によって異なるので、気になる人は早めに確認しておきましょう。
安産には精神面からのサポートも重要
妊娠中から、音楽を聴く、アロマの香りをかぐなど、自分なりのリラックス方法を見つけておき、医師と相談して、可能なら分娩時に実践できるようにしておきましょう。
心身ともにリラックスした状態でお産に臨めるといいですね。