骨盤底筋体操の方法は?妊婦や産後ママへの効果や注意点は?

骨盤の中にある臓器を支えている「骨盤底筋」。女性の生殖器を支える大切な部分ですが、ケアをしないと緩みやすいのが特徴です。特に、妊娠・出産をすることで負担がかかると、その後の尿もれや子宮トラブルにつながることも。今回は、骨盤底筋を鍛えるための体操のやり方、妊婦さんや産後ママへの効果、行うときの注意点などをご紹介します。

骨盤底筋とは?役割は?

骨盤底筋 尿もれ 骨盤底筋体操

「骨盤」は、仙骨・腸骨・恥骨・座骨といった骨の集合体のことで、主に膀胱・腸・子宮・卵巣といった臓器を包んでいます。骨盤底筋とは、この骨盤の一番下に位置し、ハンモックのような形で、臓器を支えています(※1,2)。

男女関係なくある筋肉ですが、女性は妊娠・出産によって、骨盤底筋に負担がかかりやすくなります。妊娠中は大きくなるお腹を支え、分娩によって骨盤底筋が伸ばされ、そのまま放っておくと、産後の尿漏れ・頻尿・子宮脱・直腸脱・骨盤臓器脱などの骨盤トラブルにつながることも(※3)。

昔は、和式トイレの使用や畳に座っていた生活スタイルから、骨盤底筋に力を入れるような動作が多くありました。しかし、昨今は椅子での生活が主流になったことなどから、骨盤底筋が弱くなっている傾向にあります。

骨盤底筋体操とは?どんな効果があるの?

疑問 クエスチョン

骨盤底筋体操とは、一度緩んでしまった骨盤底筋の筋力をしっかりつけることができる体操です。体操をすることで、骨盤と臓器を支えている恥骨直腸筋を締めることができ、骨盤底筋を鍛えて弾力を持たせる効果が期待できます。

産後はもちろんですが、お腹の重さで負担がかかる妊娠中にもケアすることで、スムーズなお産につなげることもできます。

ちょっとした動作で鍛えることができるので、気軽に取り組んでみましょう。

骨盤底筋体操の方法とは?

マタニティ ヨガ しゃがみこみ ポーズ

骨盤底筋体操は、しっかりエクササイズとして行う方法もありますが、日常生活の中でも気軽に行うことができます。

ここでは、娠中におすすめのポーズと、産後におすすめのポーズをご紹介します(※1,4,5)。

はじめる前は深呼吸をしてリラックスしてから行いましょう。ゆっくりと息を吸う・吐くを繰り返すといいですね。体の調子を見ながら少しずつ回数を増やしていくのがポイントです。

妊娠中におすすめの骨盤底筋体操

しゃがみこみのポーズ

骨盤底筋体操 しゃがみこみのポーズ eversense

1. 両ひざをM型になるように開いてしゃがみ、両手を胸の前で合わせる(両肘が膝の内側に当たるように)
2. 合わせた手をゆっくり下げながら、両肘で膝を押し開く(背中はまっすぐ、前かがみにならないように)
3. その状態で、肛門(膣)を締めるイメージでぐっと力をいれて、内側に押し上げる
4. ゆっくり息を吐きながら肛門(膣)をゆるめ、これを5回繰り返す

妊娠中でもできる代表的なポーズです。産後の尿漏れを防ぐだけでなく、会陰部や産道を柔軟にすることでお産がスムーズに進む効果も期待できます。

ただし、妊娠30週以降で逆子の状態のときは、赤ちゃんの位置を固定しやすくなるので注意しましょう。お腹が張りやすいときも、避けてくださいね。

産後におすすめの骨盤底筋体操

立ったまま引き締める

骨盤底筋体操 立ったまま引き締める eversense

1. 両足を肩幅くらいに開き、背筋を伸ばして姿勢を整える
2. お腹が突き出ないよう腰の位置に気をつけ、片手はお腹、もう片手はお尻に手をあてる
3. ゆっくり呼吸しながら、肛門(膣)を内側に押し上げるように引き締める
4. 「3」と同じようにゆっくりと力を抜いて、これを2~3回繰り返す

座ったまま引き締める

骨盤底筋体操 座ったまま引き締める eversense

1. 膝が90度に曲がる高さの椅子に座り、両足を床につける
2. 両ひざの間に柔らかいボール(手のひらサイズほど)を挟み、潰すように力を入れる
3. そのまま、肛門(膣)を内側に押し上げるように引き締める
4. 「3」と同じようにゆっくりと力を抜いて、これを2~3回繰り返す

四つん這いの姿勢で引き締める

骨盤底筋体操 四つん這いの姿勢で引き締める eversense

1. 四つん這いの姿勢になって、両肘が床につくように曲げる
2. この姿勢のまま、肛門(膣)を内側に押し上げるように引き締める
3. 「2」と同じようにゆっくりと力を抜いて、これを2~3回繰り返す

骨盤底筋体操をするときの注意点は?

女性 医師 注意

骨盤底筋体操をするときは、妊娠中は必ず体調を優先し、お腹の張りがあるときは中断しましょう。マタニティヨガの一環として行う場合は、妊娠5ヶ月(16~19週)の安定期を迎えてから始めるのが目安です。始める前に、妊婦健診時に医師の許可を得ておくと安心です。

産後に行う場合は、子宮の回復を待つことが大切です。産後6~8週は、子宮が妊娠前の状態に戻ろうとする「産褥期」にあたります(※1)。この時期に無理をすると、体に負担がかかるため、1ヶ月健診で順調に回復していることを確認してから行ってください。

産後の尿漏れ防止のために行う場合は、1日5~10セットが目安ですが、無理のない範囲で少しずつ回数を増やしていってくださいね。

骨盤底筋体操は継続することが大切

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妊娠中や産後に骨盤底筋が弱っているのは一時的なものなので、ケアすることで比較的早く回復することが期待できます。しかし、再び引き締めることができても、加齢によって再び緩みやすくなるのが特徴です。

特に、閉経してからは骨盤トラブルが起きやすくなるので、日々のケアが大切。気軽にできる方法ばかりなので、日常生活の中で継続していきましょう。

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