三人目不妊とは?原因と対策は?治療を受けたほうがいい?

監修医師 産婦人科医 城 伶史
城 伶史 日本産婦人科専門医。2008年東北大学医学部卒。初期臨床研修を終了後は、東北地方の中核病院で産婦人科専門研修を積み、専門医の取得後は大学病院で婦人科腫瘍部門での臨床試験に参加した経験もあります。現在は... 監修記事一覧へ

「三人目がほしい」と思いはじめたものの、なかなか妊娠できずに悩んでいる人もいると思います。「一人目、二人目はすぐに妊娠できたのに、どうして?」と思ってしまいますね。実は、三人目の妊娠がうまくいかないケースは意外と多く、「三人目不妊」とも呼ばれています。今回は三人目不妊の原因と対策、不妊治療を受けたほうが良いのかについてご説明します。

三人目不妊とは?

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一人目、二人目はすんなりと妊娠できたのに、三人目はなかなか妊娠できない場合に「三人目不妊」という言葉が使われることがあります。

この悩みを持つ夫婦は意外と多く、これまでスムーズに妊娠できていた場合は特に、「三人目もそのうち妊娠するだろう」と考えていたのに、なかなか授からずに焦ってしまう、ということもあります。

三人目不妊の場合は、妊娠するための機能が低下して不妊症になっていることもあれば、それ以外の原因で妊娠しにくくなっていることもあるので、それぞれにあわせた対策が必要です。

三人目不妊の原因は?

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それでは、どうして三人目の妊娠がうまくいかなくなるのでしょうか?三人目不妊の原因として以下のものが挙げられます。

パパやママの高齢化

三人目の妊娠を望む頃には、最初の出産から何年も過ぎていることもよくありますよね。

出産歴があってもなくても、女性は35歳を過ぎると卵胞が減るスピードが速くなるだけでなく、卵巣や子宮などの生殖機能が下がりはじめるため、妊娠率が低下していきます(※1)。

一方で、男性も35歳を境に精子が老化していき、妊娠率が下がるという研究報告があります(※2)。

このように、加齢が理由で夫婦の妊娠力が低下していると、一人目、二人目のときと比べて妊娠しづらくなる可能性があります。

夫婦生活の減少

すでに二人の子供がいると、子育ても大忙し。ママとパパが夫婦水入らずでゆっくりする時間を作るのも難しくなります。また、体力的な衰えを感じるようになると、昔に比べて性交渉の回数も減ってしまうこともあるでしょう。

このように、夫婦生活が少なくなってくると、それだけ妊娠できるチャンスも少なくなってしまいます。

生活習慣の乱れ

前述のとおり、加齢によって卵子と精子の老化が進み、妊娠しづらくなるのはある程度仕方がないことですが、生活習慣が乱れているという人は、老化のスピードが加速している恐れもあります。

睡眠不足や運動不足、育児や人間関係などのストレス、喫煙、過度の飲酒などがある場合、体内の「活性酸素」の発生を抑えられなくなり、卵子や精子の質が下がってしまう可能性があります(※1,3,4)。

婦人科系疾患

女性は、年齢が上がるにつれて子宮内膜症や子宮筋腫といった婦人科系の病気にかかりやすく、それが原因で排卵や着床が難しくなることも増えてしまいます(※5)。

三人目不妊を防ぐための対策は?

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三人目不妊にならないためには、次のような対策に取り組んでみるといいかもしれません。

夫婦で妊娠計画を立てる

三人目の妊娠を望んだら、妊娠計画をしっかりと立てましょう。上の子との年齢差や夫婦の年齢などを考えながら、三人目を何歳くらいまでには産みたいかを決め、そのためにはいつまでに妊娠する必要があるかを逆算します。

年齢を重ねるほど、自然に妊娠できる確率が下がってしまうので、確実に授かりたいということであれば基礎体温を測って生理周期を把握し、排卵のタイミングをつかみましょう。

夫婦生活の回数を増やす

パパもママも忙しい毎日だとは思いますが、三人目がほしいという気持ちが一致しているのであれば、お互いに協力して夫婦生活を持てると理想的ですね。

排卵の2~3日前から何度か性交渉をすることで、妊娠できる確率は高まります。前述のとおりママが排卵のタイミングを把握したうえでパパと共有し、夫婦生活の時間を作ってみましょう。

妊娠しやすい体づくりをする

上の子のお世話に追われて自分の体のケアがおろそかになりがちですが、三人目の妊娠を望むなら夫婦そろって妊娠しやすい体づくりに努めましょう。

十分な睡眠時間の確保、栄養バランスのとれた食事、適度な運動はもちろんのこと、できれば禁煙も心がけるといいですね。また、ストレスを溜めこまないように、適度に解消する時間を作ることも大切です。

三人目不妊で治療は必要?

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最終的に不妊治療が必要になるかどうかは、妊娠がうまくいかない原因にもよります。

「三人目がほしい」と思って性交渉を続けても半年以上妊娠ができない場合、まずは夫婦そろって婦人科で不妊検査を受けてみることをおすすめします。

検査の結果、子宮や卵管などに何らかの病気が見つかった場合は、症状に合わせて治療をすることで妊娠できる可能性もあります。

また、男性不妊・女性不妊の原因がわかれば、人工授精や体外受精などの不妊治療を早く始めることにもつながり、それだけ妊娠率も高まります。

自然妊娠も不妊治療による妊娠も、夫婦の年齢が高くなればなるほど成功率が下がっていくことには変わりないため、できるだけ早く検査を受け、妊娠に向けた対策を検討したいですね。

三人目不妊でもストレスを抱えすぎないで

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「なかなか三人目ができない…」と、落ち込んだり暗くなったりしていると、ストレスが溜まってさらに妊娠しにくくなってしまうこともあるかもしれません。またそのせいで、パパと気まずくなってしまったり、上の子二人の笑顔も消えてしまったりしては、本末転倒ですよね。

三人目の妊娠に向けて、今の家族の形も大切にしながら、夫婦二人三脚で現実的な対策を練れるといいですね。心配なことがあれば、産婦人科の医師にも相談してみましょう。

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