生まれてしばらく経った新生児・赤ちゃんが、手足をさかんにバタバタと動かす姿はよく見られます。あまりに激しく動き、泣いたり寝られなかったりすると、「どこか体調が悪いのかな…」と心配になるかもしれませんね。
今回は、新生児が手足をバタバタと動かす原因や、バタバタしているときに気をつけることなどをご紹介します。
新生児が手足をバタバタさせる原因は?
新生児が手足をバタバタさせるのは、発達段階のひとつであり、この時期によく見られる行動です。体に問題があるわけではないので、心配しすぎる必要はありませんよ。
新生児が手足をバタバタさせる原因は、主に以下のことが考えられます。
中枢神経が未発達
新生児期は中枢神経が発達しきっていないため、自分の意志とは関係なく体が動いてしまうことがあります。そのため、突然両足を上げ下げして布団を蹴ったり、片足だけピョコピョコと動かしたりするなど不規則で予測できない動きをすると考えられます。
寝返りなど体を動かすトレーニング
本能的に、これからはじまる寝返りやハイハイ、つかまり立ちに向けてのトレーニングとして動かしていることもあります。機嫌がよいのであれば、赤ちゃんの気が済むまで手足のバタバタを続けさせてあげましょう。
新生児が手足をバタバタさせて泣く・寝ない理由と対処法は?
新生児が手足をバタバタ動かしているけれど泣いていないときは、楽しくてそうしていることもあります。
しかし、赤ちゃんの機嫌が悪く泣きながら手足をバタバタしていて、そのせいでなかなか寝つけない場合は、以下のようなことを訴えている可能性があります。
- 暑い、寒い
- げっぷが出ない
- うんちが出ない
- おむつが汚れている
- お腹が空いている
- 痛い
- 抱っこしてほしい
- かゆい
- 足の爪が食い込んでいて痛い
赤ちゃんの様子を見て、不快な状態に心当たりがあれば取り除いてあげましょう。
赤ちゃんは足の爪が陥入することが多いですが、食い込んでいて赤くなっていたり炎症を起こしていたりするようであれば小児科で診てもらいましょう。
授乳後にげっぷがうまく出ないときは、おっぱいやミルクを飲ませた後にしばらく縦抱きをしてゲップやおならをさせてあげましょう。なかなか出ないときは、タオルを丸めて背中に当てて横向きに寝かせるなどの工夫をしてみてください。
また、抱っこしてほしくて新生児・赤ちゃんが手足をバタバタさせているときは、ママに無理のない範囲で、できるだけ対応してあげてくださいね。抱き癖を気にする必要はありませんよ。
新生児の手足のバタバタが激しい原因がわからないときは?
前述のような不快な状態を取り除いてあげても、赤ちゃんが激しく泣いて手足をバタバタさせているときは、体の不調の前兆かもしれません。
手足をバタバタさせている以外に、顔色が悪い、目線があわない、泣き続ける、体が熱い、呼吸が早いなどの症状がないか様子をみてあげましょう。明らかな異常を感じるときは病院を受診してください。
新生児が手足をバタバタするときに気をつけることは?
新生児が手足をバタバタしているときは、以下のことに気をつけましょう。
顔の近くにタオルや毛布を置かない
新生児の顔の近くにタオルや毛布を置いておくと、指がひっかかって顔を覆ってしまい窒息することがあります。新生児期は顔にかかった毛布をまだ自分ではがせないので注意してください。
ベビーベッドにベッドガードをつける
ベビーベッドを使っている場合は、新生児が手足をバタバタさせたときにベッドの柵に手足が当たらないよう、ベビーベッドガードをつけてあげるのも良いですね。
ベビーベッドの中央に寝かせ柵は閉める
手足をバタバタしているうちに布団の上を移動してしまうこともあります。特にベッドの場合は落下しないよう赤ちゃんをベッドの中央に寝かせ、ベッドの柵は必ず閉めて、長時間目を離さないようにしてください。
新生児が手足をバタバタするときは様子をよく見よう
新生児が手足をバタバタしているときは、機嫌や様子をしっかり見てあげましょう。ただ遊んでいるのか、なにか不快な状態や抱っこしてほしい気持ちを伝えたいのか、サインを見分けてあげることが大切です。
スキンシップを兼ねて毎日マッサージしてあげたり、決まった時間に検温したりすると、赤ちゃんのちょっとした変化に気付きやすくなるのでおすすめですよ。