生まれて間もない赤ちゃんが眠っている姿を見ると癒されますよね。赤ちゃんは、仰向けで寝かせるイメージがありますが、横向きに寝かせてもいいのか気になっているママも多いのではないでしょうか。今回は、赤ちゃんの寝かせ方について、横向きで寝かせてもいいのか、横向きで寝かせるときの注意点やコツをご紹介します。
赤ちゃんの寝方は?仰向けがいいの?
赤ちゃんは、うつぶせに寝かせると、乳幼児突然死症候群(SIDS)の発症率が高まる可能性や窒息する恐れがあるので、避けたほうがいいとされています(※1)。
赤ちゃんの安全を考えると、仰向けに寝かせるのが一番ですが、長い時間同じ体勢で寝ていると頭の形に影響することもあります。
また、赤ちゃんの体調や機嫌によって、寝やすい体勢や向きも変わってきます。赤ちゃんにとって寝心地が良い体勢は、場面ごとに異なるということを理解しておきましょう。
赤ちゃん・新生児を横向きに寝かせるのは大丈夫?
うつぶせや仰向け以外の姿勢ということになると、横向きで寝かせることになりますが、そもそも赤ちゃんを横向きに寝かせても良いのでしょうか?
結論からいうと、赤ちゃんを横向けで寝かせること自体には問題はありません。
下記に、横向き寝のポイントをまとめました。
赤ちゃんが安心する
背骨と足を軽く曲げて横を向いて寝ている格好は、ママのお腹の中にいたときの体勢と似ているためか、赤ちゃんが安心しやすくなります。
赤ちゃんを抱っこしながら寝かせるときも、やや横向きの状態で、姿勢がCのような形になっていることもあります。
吐き戻しを防止する
横向きで寝ると消化をしやすくなるので、吐き戻しを防ぎます。母乳やミルクをたくさん飲んだときや、離乳食を多めに食べたときは、横向きで寝かせたほうが、赤ちゃんにとって心地良いでしょう。
げっぷが出ないときに嘔吐物が詰まるのを防ぐためには、横向きで寝かせることが推奨されています。
特に、新生児期の赤ちゃんは、母乳やミルクを吐きやすいので、げっぷをさせた後に、頭を少し横向きにさせて寝かせてあげましょう(※2)。くるくると巻いたタオルで赤ちゃんの背中を支えてあげると、自然と仰向けに戻ってしまうのを防ぐことができます。
赤ちゃん・新生児を横向きに寝かせるときの注意点は?
赤ちゃんを横向きに寝かせると、寝ている間に、自然とうつぶせの体勢に変わってしまう恐れがあります。うつぶせになってしまうと、前述のように、乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクが高まるので注意が必要です。
柔らかい布団の場合、横向けからうつぶせになったときに顔が埋まってしまうこともあるので、固めの布団やマットレスに寝かせてあげましょう。特に月齢が進み、寝返りがうてるようになったら注意してください。
横向けに限らず、仰向けの体勢でもいえることですが、赤ちゃんを寝かせるときは、顔の近くにタオルや大人用の枕を置いておくのは避けましょう。赤ちゃんが動いて、顔に覆いかぶさってしまい、窒息する可能性があります。小さなおもちゃやぬいぐるみを置いておくのも、誤飲や窒息を引き起こす恐れがあるので、片付けておいてくださいね。
赤ちゃんは日々成長しているため、静かにベッドの上で寝ているなと思っていても、次の日には急に寝返りをしたり、違う場所に移動したりするもの。赤ちゃんが寝ている間は、こまめに様子を確認するようにしましょう。
赤ちゃん・新生児を横向きで寝かせるコツは?
いざ赤ちゃんを横向きに寝かせようと思っても、赤ちゃんが嫌がることがあります。そのようなときは、無理に横向きにせず、仰向けの体勢で寝かせてあげてください。
授乳後にげっぷがうまくできず、横向きに寝かせたいときは、抱っこしながら寝かせて、そのまま、そっと顔を横に向かせながらベッドにおろしてあげましょう。
横向き寝をしていると、下になっている手や足がしびれてしまうことがあるので、手足がしびれていないかチェックしてあげることもポイントです。
赤ちゃんの成長にあわせて寝かせ方を考えよう
赤ちゃんは日に日に成長し、できることも増えていきます。赤ちゃんを横向きに寝かせるときは、突然寝返りを打ってうつぶせにならないように注意が必要です。
新生児期は心配要りませんが、月齢が進んでそろそろ寝返りをうちそうだなと思ったら、いつも以上に気をつけて、定期的に様子をチェックしてください。
普段は仰向けに寝かせて、授乳後でお腹がいっぱいのときは横向きで寝かせる、といったように赤ちゃんの様子を見ながら臨機応変に寝方を変えてあげられるといいですね。