秋といえば、たくさんの美味しい食材が旬を迎える季節。せっかくなら、赤ちゃんにも旬の食材を堪能させてあげたいですよね。
そこで今回は、秋の代表的な食材の食べられる時期と調理時の注意点をまとめました。以下を参考にして、赤ちゃんと一緒に秋の味覚を楽しんでくださいね。
初めて食べる食材は1度に1種類ずつ、加熱して1日1口からはじめて、様子を見ながら量を増やしましょう。
離乳食のぶどうはいつからOK?
- 初期
- 生後5・6ヶ月頃
- 中期
- 生後7・8ヶ月頃
- 後期
- 生後9・10ヶ月頃
ぶどうは酸味と甘味が強い果物なので、すりつぶしたものを湯で薄めたものであれば、離乳食初期から与えられます。米がゆや離乳食初期に食べられる野菜に慣れてきた頃を目安に与えましょう。
ぶどうはアレルギー症状を引き起こしやすい「特定原材料等28品目」に含まれませんが、果物に含まれる酵素によって、かゆみや肌に赤みなどがあらわれることがあります(※1)。
アレルギーを起こす頻度は低いですが、初めて食べるときは加熱したものを1日1口からはじめて、様子を見ながら量を増やすようにしてください。
調理時に気をつけることは?
離乳食で食べるときは、房の皮とタネを取り除きましょう。
離乳食初期はすりつぶしたペーストや果汁を湯で薄め、少量から試す程度にしましょう。中期は細かく刻んだもの、後期は5mm角ほどの大きさを目安にしてくださいね。
ぶどうは、つるんとした口当たりで子どもが食べやすい果物ですが、そのままでは丸飲みしてしまう恐れがあります。1歳頃以降も、食べやすいサイズに切ってから食べさせてください。
離乳食の梨はいつからOK?
- 初期
- 生後5・6ヶ月頃
- 中期
- 生後7・8ヶ月頃
- 後期
- 生後9・10ヶ月頃
梨は酸味が少なく甘みがあり、食べやすい食材です。すりおろしたり煮たりすれば、離乳食初期から与えられます。
米がゆや離乳食初期に食べられる野菜に慣れてきた頃を目安にしましょう。
梨はアレルギー症状を引き起こしやすい「特定原材料等28品目」に含まれませんが、果物に含まれる酵素によって、かゆみや肌に赤みなどがあらわれることがあります(※1)。
アレルギーを起こす頻度は低いですが、初めて食べるときは加熱したものを1日1口からはじめて、様子を見ながら量を増やすようにしてください。
調理時に気をつけることは?
梨は、煮ると梨の成分によるザラつきが気になるので、最初はすりおろして、徐々に生のままみじん切りや薄切りにして与えましょう。切ると茶色くなるため、素早く水にさらしてください。
離乳食初期はすりおろして加熱した果汁をお湯でのばしたものからはじめ、中期は食べる直前にすりおろし、後期は5mm角ほどを目安にしてくださいね。
離乳食後期を過ぎたら、1.5cmほどの薄さでくし切りにし、のどにつかえないよう注意しながら手づかみ食べをしても良いですね。
離乳食の柿はいつからOK?
- 初期
- 生後5・6ヶ月頃
- 中期
- 生後7・8ヶ月頃
- 後期
- 生後9・10ヶ月頃
柿は渋みがあるので、できるだけ完熟したものをすりつぶしてあげれば、離乳食初期から与えられます。米がゆや離乳食初期に食べられる野菜に慣れてきた頃を目安に与えましょう。
柿はアレルギー症状を引き起こしやすい「特定原材料等28品目」に含まれませんが、果物に含まれる酵素によって、かゆみや肌に赤みなどがあらわれることがあります(※1)。
アレルギーを起こす頻度は低いですが、初めて食べるときは加熱したものを1日1口からはじめて、様子を見ながら量を増やすようにしてください。
調理時に気をつけることは?
離乳食で食べるときは、できるだけ完熟したものを選び、調理するときは皮とタネを取り除きましょう。
完熟した柿はやわらかく甘みがるので食べやすいですよ。タネがないものは、取り除く手間が省け、調理もしやすいのでおすすめです。
離乳食初期はすりつぶしたペースト、中期は細かく刻んだもの、後期は5mm角ほどの大きさを目安にしましょう。
離乳食のかぼちゃはいつからOK?
- 初期
- 生後5・6ヶ月頃
- 中期
- 生後7・8ヶ月頃
- 後期
- 生後9・10ヶ月頃
かぼちゃは、加熱するとほくほくとしてやわらかくなるので離乳食初期から与えられます。
甘みがあってビタミンも豊富なため、離乳食には欠かせない野菜です。後期以降は、食べられるようであれば皮も使えます。
かぼちゃはアレルギー症状を引き起こしやすい「特定原材料等28品目」に含まれませんが、まれにアレルギーを起こすことがあります。与えるときは少量からはじめてください。
調理時に気をつけることは?
かぼちゃの皮や種、ワタを取り除いてゆでるか蒸して使いましょう。電子レンジや炊飯器を使っても簡単にやわらかくすることができます。
初期はゆでてすりつぶすか裏ごしをし、ゆで汁を加えてペースト状にします。中期は3mm角、後期は5〜8mm角ほどの大きさに刻んで与えましょう。
離乳食のさつまいもはいつからOK?
- 初期
- 生後5・6ヶ月頃
- 中期
- 生後7・8ヶ月頃
- 後期
- 生後9・10ヶ月頃
さつまいもは、加熱するとやわらかくなり、消化もしやすいので、米がゆに慣れた頃の離乳食初期から与えられます。
甘みがあって食べやすく、色々な離乳食に使うことができます。便秘予防にもおすすめですよ。
さつまいもは、アレルギー症状を引き起こしやすい「特定原材料等28品目」に含まれませんが、まれにアレルギーを起こすことがあります。与えるときは少量からはじめましょう。
調理時に気をつけることは?
さつまいもは皮の近くに繊維が多いので、生後9ヶ月程度までは皮を厚めにむき、水にさらしてアクを抜いてからゆでましょう。切るとすぐに色がかわるので、すばやく水にさらしてください。
さつまいもの甘味を引き出すためには、70〜80℃くらいでゆっくりと加熱するのがおすすめです。
離乳食初期は、やわらかくゆでてすりつぶし、お湯でなめらかにのばしてください。
中期はゆでたあとにつぶし、後期になったら5mm〜1cm角くらいの大きさを目安にやわらかくゆでてから食べさせましょう。
離乳食のきのこ類はいつからOK?
- 初期
- 生後5・6ヶ月頃
- 中期
- 生後7・8ヶ月頃
- 後期
- 生後9・10ヶ月頃
きのこ類は食物繊維が多く、消化に時間がかかる食材です。また弾力があって噛み切れないため、離乳食後期の後半以降から使うとよいでしょう。
きのこ類はアレルギー症状を引き起こしやすい「特定原材料等28品目」に含まれませんが、かゆみなどを引き起こすことがあります。アレルギーを起こす頻度は低いですが、与えるときは少量からはじめてください。
調理時に気をつけることは?
石づきの部分は取り除き、ゆでてからみじん切りにしてください。
みじん切りにしてだし汁で煮たり、肉団子などに混ぜてもよいでしょう。
離乳食のさんまはいつからOK?
- 初期
- 生後5・6ヶ月頃
- 中期
- 生後7・8ヶ月頃
- 後期
- 生後9・10ヶ月頃
さんまは、脂質が多く身がかためで消化するのに負担がかかるので、まぐろやかつおなどの赤身魚に慣れた離乳食後期以降に与えるようにしましょう。
さんまはアレルギー症状を引き起こしやすい「特定原材料等28品目」に含まれませんが、まれにアレルギーを起こすことがあります。与えるときは少量からはじめてください。
※魚は肉質の成分から「赤身」と「白身」の2つに分類されます。さんまも分類上は赤身魚ですが、赤身魚のなかでも一般的に青背の魚が「青魚」と呼ばれます。
調理時に気をつけることは?
下処理の済んだ切り身を使うと、手軽に離乳食に使えます。青魚は鮮度が落ちやすく、鮮度が落ちると臭みも増すので、購入したその日のうちに加熱して冷凍すると安心です。
離乳食後期では、ゆでて中までしっかり火を通し、皮と骨を取り除いて細かくほぐしましょう。
赤ちゃんと、秋の味覚を楽しもう!
旬の食材は新鮮で栄養価が高く赤ちゃんにとって嬉しいことばかり。大量に収穫できる時期なので価格も安く、家計も助かりますよね。家族で季節の移ろいを感じながら、秋の味覚を楽しんでくださいね。