「産後は骨盤が歪む・開く」という噂を聞いたことがある人は多いかもしれません。骨盤の歪みや開きを整えないと、不妊や太りやすさなどにつながるというのは本当なのでしょうか。
今回は、産後に骨盤が歪むのかや、骨盤まわりを鍛える方法、おすすめのサポートグッズについてご紹介します。
産後に骨盤が歪む・開くって本当?
「産後は骨盤が歪む・開く」などという噂を耳にしたことがある人もいるかもしれませんが、妊娠・出産によって骨盤自体が歪んだり、開いたりすることはありません。
そのため、何かをしなければならないということはなく、不妊や太りやすさにつながるということもありません。
ただし、妊娠すると、ホルモンの影響で骨盤まわりの靭帯や関節が緩んだり、大きくなったお腹を支えるために姿勢が変化したりすることで、腰や足のつけ根、骨盤などに負担がかかり痛みがでやすい状態になります(※1)。
出産するとお腹を支える必要はなくなり、産後数ヶ月でホルモンが妊娠前の状態に戻るので、骨盤まわりの緩みも自然に元の状態に戻り、痛みも消えることがほとんどですが、つらい場合は早めに産婦人科の医師に相談してくださいね。
骨盤まわりなどに痛みがでないように予防しておきたいという場合は、骨盤まわりを鍛えたり、グッズを使ったりしてサポートするのがおすすめです。
骨盤まわりを鍛える方法って?
骨盤まわりの痛みは、「骨盤底筋」と呼ばれる膀胱や子宮を支える筋肉の衰えが一因になります。
以下のような自宅で簡単にできるストレッチで鍛えることができるので、参考にしてみてくださいね。
● 仰向けに寝転ぶ
● 膝を三角に立てる
● 膝をくっつけた状態で、両足を左右に倒す
この他にも、座った状態でお尻を使って前後に進む「お尻歩き」は、10分ほどのエクササイズで骨盤まわりを鍛えるだけではなく、新陳代謝のアップに効果がありますよ。
骨盤まわりをサポートするグッズって?
骨盤まわりをサポートするグッズとしては以下のようなものがあります。
骨盤ベルト
骨盤ベルトは産後はもちろん、妊娠中から使えるものもあります。着けると骨盤を固定することができるので痛みが出にくくなり、家事や歩行がラクになります。
さまざまな種類のものが販売されていますが、ベルト本体に伸縮性のあるものや、面ファスナーがついていてサイズ調節ができるものであれば、体型の変化に対応できるので安心ですよ。
骨盤ガードル
骨盤ガードルは出産後に使う骨盤サポートアイテムで、ウエストから太ももを重点的に引き締めてくれますよ。体調を見ながら悪露が落ち着いたころから使うことができる商品がほとんどです。
骨盤ガードルは、着用するとシェイプアップして見えますが、必要以上の締めつけは産後の体によくありません。ウエスト・ヒップのサイズをしっかりと測って対応サイズを選んでくださいね。
骨盤矯正クッション
骨盤矯正クッションは、座るだけで正しい姿勢が身につき、骨盤まわりの負担をサポートしてくれます。
座っているだけで良いので、育児をしながらなど日常生活の延長で使えますよ。ドーナツ型のものは、分娩時の傷の痛みにやさしいので特におすすめです。
骨盤まわりに痛みがある場合は早めに相談を
産後のママの体は痛みが出やすい状態です。もし骨盤まわりに違和感があるときは、我慢せず早めに産婦人科医に相談するようにしましょう。
サポートグッズを活用しつつ、骨盤まわりを鍛えてトラブルを起こさない体作りができるといいですね。