【離乳食後期】たんぱく質を含む食材を使った後期のレシピ11選!

監修専門家 管理栄養士・フードコーディネーター 中村 美穂
中村 美穂 東京農業大学卒業。保育園栄養士として乳幼児の食事作り、食育活動、地域の子育て支援等に携わった経験を活かし、離乳食教室や子どもから大人まで楽しめる料理教室「おいしい楽しい食時間」を開催。書籍、雑誌等への... 監修記事一覧へ

この記事では、たんぱく質を含む食材と、離乳食後期におすすめのたんぱく質が摂れるレシピを紹介します。

また、3大アレルゲン(卵・小麦・乳製品)には材料名に★マークをつけています。医師と相談のうえ進めてください。他の食材におきかえても構いません。

たんぱく質ってどんな栄養素なの?

鉄 食材

離乳食において、主食の炭水化物、野菜や果物のビタミン類が摂れるようになると、次に必要となってくるのがたんぱく質です。

たんぱく質は、赤ちゃんの健康的な体作りに欠かせない栄養素の一つで、筋肉や血を作るもとになる栄養素です。

ただし、たんぱく質は不足しても過剰でも赤ちゃんの体に影響がでるおそれがあるので、適量を守りましょう。

離乳食では、他の栄養素と合わせてバランス良くたんぱく質を摂ることが大切ですよ。

離乳食後期はどれくらいたんぱく質を摂ればいい?

離乳食後期 手づかみ食べ

離乳食後期の1食分のたんぱく質量の目安は以下の通りです。食材と合わせて参考にしてください。

離乳食後期の1食分のたんぱく質

● 肉(豚肉など)…15g
● 魚(ぶりなど)…15g
● 豆腐…45g
● 全卵…1/2個分
● ヨーグルト…80g

分量はあくまで目安量になります。個人差があるので量は調整してくださいね。

離乳食後期に食べられる
たんぱく質を含む主な食材は?

たんぱく質 食材

離乳食後期には、離乳食初期や中期に食べられる食材に加えて、豚肉、牛肉、青魚などが食べられるようになりますよ。

離乳食後期までに食べられる主な食材のなかで、たんぱく質を含むものは以下のとおりです。

大豆・豆類
豆腐/豆乳/高野豆腐/きなこ/水煮大豆/納豆

卵・乳製品
ヨーグルト(無糖)/カッテージチーズ/プロセスチーズ/クリームチーズ/粉チーズ/牛乳(離乳食の材料として少量を加熱)/卵

魚介類
しらす干し/鯛/かれい/ひらめ/たら/鮭/まぐろ(赤身)/ツナ水煮缶/かつおけずり節/めかじき/ツナ水煮缶/かつお/ぶり/あじ/さわら/いわし/さんま/さば/さば水煮缶

肉類
鶏ささみ/鶏ひき肉/鶏レバー(※1)/鶏むね肉/豚ひき肉/豚赤身肉/牛ひき肉/牛赤身肉

その他
焼き麩

  • 1レバーには、鉄分のほかにビタミンAが多く含まれています。食べすぎると過剰摂取となる可能性もあるので、レシピの量を守って頻繁にはあげすぎないようにしましょう。
    量がわかりにくい場合は、レバー入りのベビーフードを利用するのもおすすめです。

初めて食べる食材は加熱して一品ずつ与え、食べ慣れたら他の食材と合わせましょう。

次からは、上記の食材を使用した、離乳食後期におすすめのレシピを「主食・主菜・副菜」に分けて紹介します。1食につき1品、取り入れてみてくださいね。

主食:
たんぱく質が摂れる離乳食後期のレシピ

豚肉と野菜のにゅうめん

豚肉と野菜のにゅうめん

材料(1食分)

にんじん
5g
白菜
10g
★そうめん
20g
豚赤身肉(もも)
10g
片栗粉
少々
100ml
  1. 1にんじんと白菜は、ゆでて短めのせん切りにする。
  2. 2そうめんは1cmに折って、やわらかくゆで、流水でよく洗い塩抜きをする。
  3. 3豚肉は脂身を取り除き、粗みじん切りにする。
  4. 43に片栗粉をまぶし、なじませる。
  5. 5鍋にだし汁を入れて火にかけ、煮立ったら4を加える。
  6. 65に1と、2を加えて、ひと煮立ちさせる。

ツナのナポリタン

ツナのナポリタン

材料(1食分)

玉ねぎ
10g
ピーマン
5g
★スパゲティ
20g
ツナ水煮缶(ノンオイル)
15g
トマトジュース(無塩)
20ml
少々
★粉チーズ
適量
少々
  1. 1玉ねぎの皮をむき、長さ5cmの薄切りにする。
  2. 2ピーマンは種を取り除いて、長さ5cmのせん切りにする。
  3. 3スパゲティは長さ1cmに折って、やわらかくゆでる。
  4. 4ツナは水気を切って身をほぐしておく。
  5. 5フライパンに薄く油をひき、1、2、4を入れて炒める。
  6. 65に3のスパゲティとトマトジュースを加えてさらに炒める。
  7. 76に塩を加えて味をととのえ、粉チーズをかける。

鮭と野菜のチャーハン

鮭と野菜のチャーハン

材料

10g
にんじん
10g
50ml
★溶き卵
1/2個分
80g
★醤油
1〜2滴
少々
  1. 1鮭はゆでて皮と骨を取り除き、細かくほぐす。
  2. 2にんじんは、細かいみじん切りにする。
  3. 3フライパンに油をひいて1と2を炒め、水を加えて水気がなくなるまで炒り煮する。
  4. 43に溶き卵を加えて全体を混ぜ、軟飯を加えてさらに炒める。
  5. 54に醤油を加え、味をととのえる。

ツナととうもろこしのお好み焼き

ツナととうもろこしのお好み焼き

材料(1食分)

★小麦粉
15g
20ml
キャベツ
30g
ツナ水煮缶(ノンオイル)
15g
とうもろこし
10粒
青のり
適量
かつお削り節
適量
少々
  1. 1ボウルに小麦粉とだし汁を入れて、ダマがなくなるまでよく混ぜる。
  2. 2キャベツはみじん切りにする。
  3. 3ツナは水を切って身をほぐしておく。
  4. 41に2、3、とうもろこしを加えて、よく混ぜる。
  5. 5フライパンに薄く油をひき、4を流し入れ、両面をこんがりと焼く。
  6. 65に青のり、かつお削り節をまぶす。

主菜:
たんぱく質が摂れる離乳食後期のレシピ

牛肉ときゅうりのスープ

牛肉ときゅうりのスープ

材料(1食分)

牛赤身肉(薄切り)
10g
きゅうり
10g
にんじん
10g
60ml
コンソメ(赤ちゃん用)
2g
片栗粉
適量
すりごま
適量
  1. 1牛肉は脂身、すじを取り除いて、ゆでて火を通し、みじん切りにする。
  2. 2きゅうり、にんじんは皮をむき、5mm角に切り、ゆでる。
  3. 3小鍋に、1、2、水、コンソメを入れ、材料に火が通るように煮こむ。
  4. 43に水溶き片栗粉を加えてとろみがつくまで煮る。
  5. 54を器に盛り、上にすりごまをかける。

オムレツトマトソースがけ

オムレツトマトソースがけ

材料(1食分)

玉ねぎ
10g
にんじん
10g
鶏ひき肉
15g
★溶き卵
1/2個
★牛乳
10ml
★バター
適量
トマト
10g
  1. 1玉ねぎ、にんじんはみじん切りにし、鶏ひき肉と水大さじ1と一緒に耐熱容器に入れラップをかけて電子レンジで1分ほど加熱し、水気を切る。
  2. 2ボウルに1、溶き卵、牛乳を加えてよく混ぜる。
  3. 3フライパンにバターを溶かし、2を流し入れて中に火が通るまで焼く。
  4. 4トマトは湯むきして種を取り除き、みじん切りにする。
  5. 53を器に盛り、その上に4をかける。

まぐろと豆腐のおやき

まぐろと豆腐のおやき

材料(3食分)

まぐろ(刺身)
3切れ
豆腐(絹ごし)
100g
かつお削り節
2g
青のり
小さじ2
片栗粉
大さじ2
少々
  1. 1まぐろはさっとゆで、身をほぐす。
  2. 2ボウルに1、豆腐、かつお削り節、青のりを入れ、よく混ぜ合わせる。
  3. 32に片栗粉を少しずつ加えながらさらに混ぜ、スプーンですくえる固さになるよう調節する。
  4. 4熱したフライパンに薄く油をひき、3のタネをスプーンですくって落とす。
  5. 54の両面を弱火で焼く。

ぶりと納豆のとろとろあえ

ぶりと納豆のとろとろあえ

材料(1食分)

ぶり(刺身)
1切れ
納豆(ひき割り)
20g
青のり
少量
★醤油
2滴
  1. 1ぶりはゆでて、身をほぐす。
  2. 21と納豆、青のり、醤油を混ぜ合わせる。

副菜:
たんぱく質が摂れる離乳食後期のレシピ

じゃがいもとツナのチーズボール

じゃがいもとツナのチーズボール

材料(1食分)

じゃがいも
30g
★プロセスチーズ
10g
ツナ水煮缶(ノンオイル)
大さじ1/2
  1. 1じゃがいもの皮をむき、0.5~1cm程度にカットして耐熱皿に入れ、少量の水を加えてラップをかけ、やわらかくなるまで電子レンジで加熱する。
  2. 2プロセスチーズを5mm角程度の大きさに切っておく。
  3. 3ツナに沸騰したお湯をかけて湯通しする。
  4. 41がやわらかくなったら水分を捨て、スプーンなどでつぶす。
  5. 54に2、3を加えて混ぜ、ひと口サイズに丸める。

枝豆のしらすあえ

枝豆のしらすあえ

材料(1食分)

枝豆
20g
しらす干し
10g
かつお削り節
少々
  1. 1枝豆はやわらかくゆで、さやから取り出し、薄皮を取り除いて粗くみじん切りにする。
  2. 2しらす干しは湯通しして塩気を抜き、粗くみじん切りにする。
  3. 31、2、かつお削り節を混ぜ合わせる。

ピーマンのヨーグルトサラダ

ピーマンのヨーグルトサラダ

材料(1食分)

トマト
10g
★ヨーグルト(無糖)
20g
  1. 1トマトは湯むきし、種を取り除き、みじん切りにする。
  2. 21とすべての材料を混ぜ合わせる。

たんぱく質を含む食材をバランスよく離乳食に取り入れよう

離乳食後期に入ると、豚肉、牛肉や青魚なども食べられるようになり、いろいろな味に触れる機会が出てきます。今回紹介したレシピを参考に、たんぱく質が摂れる食材をバランスよく使いながら作ってみてくださいね。

※ 赤ちゃんの成長や発達に合わせて無理なく進めましょう。
※ 赤ちゃんが食物アレルギーの診断を受けている、または疑いのある場合は必ず医師と相談のうえ進めてください。
※ レシピの食材は旬のものや自宅にあるものに置き換えてもかまいません(ただし、その時期に食べられる食材かどうかチェックしましょう)。

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