離乳食の味付けはいつからOK?バター・砂糖・醤油・塩はいつから?

監修専門家 管理栄養士 渡辺 亜里夏
渡辺 亜里夏 神奈川県立保健福祉大学卒業後、予防医学に興味を持ちドラッグストアへ就職。その後独立し、現在はフリーランスの管理栄養士として特定保健指導、ダイエット指導、コラムの執筆、企業様での研修などを中心に活動。い... 監修記事一覧へ

離乳食では薄味が基本ですよね。特に、離乳食が始まってしばらくの間は、素材の味を知ってもらうために、バター・砂糖・醤油・塩などの調味料での味付けはしません。しかし、離乳食が進むにつれて、赤ちゃんが離乳食をあまり食べたがらないときも出てきます。そんなとき、どんな調味料をいつ頃から与えてもいいのか迷ってしまうこともあるのではないでしょうか。今回は、離乳食に味付けは必要なのか、バター・砂糖・醤油・塩などの調味料はいつから使っていいのか、味付けしなくても飽きずに離乳食を食べてもらうコツをご紹介します。

離乳食に味付けは必要?調味料を使ってもいいの?

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離乳食では、基本的に味付けは必要ありません。離乳食期は、いろいろな食材に親しみ、食材そのものの味や美味しさを教えてあげることが大切なので、調味料はできるだけ使わないようにしましょう。

人間の味覚には、「甘味」「酸味」「塩味」「苦味」「うま味」の5つがあります。この5つを感じられるのは、舌にある「味蕾(みらい)」という感覚器官で、赤ちゃんには大人の1.3倍の味蕾が存在します(※1)。

このため、赤ちゃんの味覚はとても敏感で洗練されていて、薄味でも十分に味を感じることができるのです。

しかし、調味料を少量使うことで、素材のおいしさが引き出されることもあり、離乳食を食べたがらない赤ちゃんに調味料を少し使った離乳食を与えると、食べてくれる場合があります。

赤ちゃんが、調味料を使わず、素材の味やだし汁の味だけで作った離乳食をよく食べる場合は、調味料を使って調理する必要はありません。重要なのは、赤ちゃんの味覚を育てていくことですよ。

離乳食の味付けはいつから?バター・砂糖・醤油・塩を使ってもいい時期は?

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離乳食期に味の濃いものを好んで食べる習慣がついてしまうと、大きくなってから生活習慣病につながる可能性があるので、塩分や糖分を抑えた味付けにすることがポイントです(※2)。

離乳食初期(生後5~6ヶ月頃)の間は、調味料を使うことは避け、中期(生後7~8ヶ月頃)以降に、刺激の少ない調味料から風味づけ程度に使用することから始めましょう。

厚生労働省も、離乳食初期に調味料の必要はないが、離乳食の進行に応じて食塩や砂糖などの調味料を薄味で利用しても良いとしています(※3)。

ここでは、調味料別に使える時期と量の目安をご紹介しますが、必ず使用しなければいけないというものではありません。また使用する場合は、紹介している調味料の目安を意識し、面倒でもきちんと計量して加えるようにしましょう。

オリーブオイル・バター

オリーブオイルやバターといった油脂類は、離乳食中期(生後7~8ヶ月頃)になれば、小さじ1/4(1g)ほどの量から使用しても大丈夫だとされています。おすすめは、植物性のオリーブ油などです。バターを使用する場合、通常のバターは塩分が多いので、無塩バターを選びましょう。

砂糖

砂糖は果物や野菜などにも糖質、糖分という形で様々な食品に含まれているので、離乳食を食べるときに自然と摂取しています。

また、離乳食期の「甘み」は脳に刺激を与えるという研究報告もあるため、調味料として使うのはできるだけ控えたほうが無難です。離乳食で出番の多いヨーグルトも、使う場合は無糖・砂糖なしのものを選ぶようにしましょう。

どうしても使う場合は、離乳食中期以降にごく少量に留めた方がいいとされています。

塩は、赤ちゃんの未発達な腎臓に負担がかかるので、なるべく使わないようにしましょう。また、食材や母乳・ミルクにも塩分が含まれているので、塩による味付けには注意が必要です。

もし使う場合は、生後9ヶ月を過ぎるころから少々(0.5g程度)、1歳(離乳食完了期)でも0.4~0.6g程度に抑えるのが目安だとされています。

醤油

醤油も、塩分濃度の高い調味料なので、塩と同じように、離乳食初期では使うのを避けましょう。また、大豆アレルギーの心配もあるため、使用するときは注意が必要です。基本的には風味づけ程度の使用がおすすめです。

もし使う場合は、離乳食後期(生後9~11ヶ月頃)で1~2滴、1歳の頃に小さじ1/3程度が目安です。

ただし、塩分による味付けは「塩」か「しょうゆ」のどちらか一方だけにするようにしてください。

ケチャップ

子供が大好きなケチャップですが、こちらも味が濃いので、なるべく使わないようにしましょう。

ケチャップを使用する場合は、離乳食中期(生後7~8ヶ月頃)以降に、ごく少量から使うようにしましょう。できれば無添加のものを使用できるといいですね。

マヨネーズ

マヨネーズの原材料には生卵、酢、油が含まれています。卵はアレルギーが出やすい食材なので、マヨネーズを使う前に、まずは卵アレルギーがないかを確認してください。

アレルギーの心配がなければ、離乳食後期(生後9~11ヶ月頃)以降に、ごく少量から、初めは加熱して使用するようにしてください。しかし、離乳食インストラクター協会では、マヨネーズは1歳半を過ぎてからの使用を推奨しているので、基本的には使用しなくてもいいでしょう。

みそ

みそは離乳食後期(生後9~11ヶ月頃)から少量(小さじ1/6程度)使用できるとされています。だし入りでない無添加のものを使用しましょう。大人用の味噌汁を取り分ける場合は、上澄みを2~4倍に薄めて与えるようにしましょう。

離乳食の味付けのコツは?調味料を使わない方法は?

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「最近、離乳食を食べてくれなくなった」と悩んでいるママは、調味料を使用する前に以下のことを試してみましょう。

出汁やスープを上手に利用

調味料がなくても、だしや野菜のスープを上手に利用すれば、離乳食の味に変化を出すことができます。だしは、素材の味を引き立てるので、素材そのものの美味しさを味わえます。

ただし、市販の顆粒だしやスープの素には、塩分が多く含まれているので、使用しないようにしましょう。鰹だしやこんぶだし、合わせだしをとったり、野菜を煮込んでスープを作ったりしてくださいね。

だしや野菜のスープを毎回用意するのは大変なので、一度にたくさん作って製氷皿を使って冷凍するのもおすすめです。忙しいときは、離乳食用に作られた粉末のだしや野菜スープを使うのもいいですね。

新しい食材を増やす

食材の種類を増やし、赤ちゃんに新しい味を教えてあげることも、飽きずに離乳食を食べてもらうコツです。食材の味に違いがあれば、調味料を使わなくても赤ちゃんはきっと食べてくれますよ。

作り置きや冷凍ストックを上手に利用しながら、できるだけ同じ食材が続かないように工夫してみてくださいね。

調味料の代わりとなる食材を使う

食材の中には、調味料の代わりとなるものがあります。

たとえば、甘みが足りないときは、かぼちゃやさつまいも、煮リンゴや果汁をまぜたり、きなこで代用するという方法がありますよ。

ケチャップを使ってトマト系の味にしたい場合は、代わりにトマトピューレや無塩のトマトジュースを薄めて使用するのがおすすめです。なお、トマトピューレやトマトジュースは、5~6倍に薄めれば、離乳食初期からでも使用することができます。

離乳食の味付けは薄味を心がけよう

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赤ちゃんも大人と同じように、その日の気分や体調で食べムラがあります。離乳食が進まない理由を「味が薄いから」「調味料が入っていないから」と考えるのではなく、まずは、だしで味付けをしたり、食材の種類を増やしたりして、食べ物そのものの味を教えてあげましょう。

大きくなってから、偏食や好き嫌いをしないためにも、離乳食期は薄味を心がけることが大切です。離乳食期の味付けのコツをつかんで、楽しく離乳食作りができるといいですね。

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