妊娠中はコーヒーや緑茶を控えるようにといわれますが、紅茶も控えたほうがいいとされる飲み物のひとつです。妊娠中にはどれくらい飲んでもいいのか気になっている人も多いですよね。
そこで今回は、なぜ妊娠中はカフェインを控えたほうがいいのかや、紅茶に含まれているカフェイン量、1日何杯くらいなら飲んでもいいのかなどをまとめました。
妊娠中はなぜカフェインを控えたほうがいいの?
妊娠中は体からカフェインが抜ける速度が遅くなるとされています(※1)。
そのため妊娠中にカフェインを摂り過ぎると、胎児の発育に影響が及ぶ可能性が指摘されていて、早産や死産に関連するおそれもあるといわれています。
国からは、カフェイン摂取量をゼロにする必要はないものの、妊娠中はいつも以上にカフェインの摂り過ぎに気をつけるように注意喚起されています(※2)。
紅茶のカフェイン含有量はどのくらい?
紅茶1杯(約150ml)あたりに含まれるカフェインの量は約45mgです(※3)。
インスタントコーヒー1杯(約150ml)あたりのカフェイン含有量は約80mgなので、約半分の量ということになります。
ただし、茶葉の種類や抽出時間によってカフェインの量は変わります。
紅茶は、お湯で淹れるとカフェインが抽出されやすいため、8時間ほど寝かせて水出しで作ったほうがカフェインの量を減らすことができます。
カフェインの量を抑えたい場合は、特別な処理をしてカフェインが少なくなっているデカフェの紅茶を選ぶと良いですよ。
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妊娠中は1日に紅茶をどれくらい飲める?
カフェインが健康に及ぼす影響は個人差が大きく正確に評価することは難しいため、日本では1日に摂取できるカフェイン許容量が設定されていません。
妊娠中のカフェイン摂取はどこまでが安全でどこからが危険なのかがはっきりとしていませんが、一部の国や機関では基準となる量が設定されています。
例えば、世界保健機関(WHO)は、妊婦さんはコーヒーの摂取量を1日3〜4杯(カフェイン量として約300mg)までにするべきとしています(※1)。
欧州食品安全機関(EFSA)は、カフェイン量として1日200mg以下であれば、赤ちゃんに健康リスクは生じないとしています(※1)。
海外の基準値を参考にすると、茶葉の種類にもよりますが、紅茶3〜4杯程度までであれば問題が起こる可能性は低いと考えられます。
ただし、日本人と海外の人では代謝が違うため、これよりも少ない量でも影響が起こるおそれがあります。
毎日大量に飲むことは控えて、リラックスしたいときだけと決めて飲むようにするなどしておくと安心ですよ。
妊娠中はカフェインの摂り過ぎに気をつけよう
紅茶に含まれている成分は、リラックス効果や集中力を高める効果があるといわれています。抽出方法や飲む量、茶葉の種類をきちんと選べば、妊娠中も紅茶を楽しむことができますよ。ただし、くれぐれもカフェインの摂りすぎには気をつけてくださいね。
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