お腹の赤ちゃんの存在を強く実感できる胎動。「胎動で性別がわかる」「胎動が弱いとダウン症かもしれない」といった噂を耳にして気になっている人もいるかもしれません。
そこで今回は、このような胎動にまつわる噂についてご説明します。
胎動の感じ方に違いはあるの?
一般的に胎動を初めて感じる時期は、初産では妊娠20週前後から、2人目以降では18週前後からといわれています(※1)。ただし個人差が大きいため、妊娠21週以降に感じ始める人もいます。
胎動の感じ方にも個人差があり、「胃や腸で空気がコポコポ動いている感じ」「お腹がピクピクして痙攣したと思った」など人それぞれです。最初のうちは赤ちゃんの動きが小さく、力も弱いので、胎動に気づかないこともあります。
胎動で性別を判断できる?
「胎動で性別がわかる」といった噂には、以下のようなものがあるようです。
●胎動が激しいと男の子、弱いと女の子?
●胎動を左で感じると男の子、右で感じると女の子?
●妊娠週数が早いうちに胎動があると男の子、遅いと女の子?
しかし、これらの噂にはどれも医学的な根拠はありません。
胎動の感じ方には個人差が大きいため、胎動の強さや位置、感じ始めた週数だけでは性別を判断することはできませんよ。
胎動と性別に関する噂がうまれた理由は?
昔は妊娠中に赤ちゃんの性別を判断することが難しかったため、お腹の中での動き方で性別を予想していたことなどが考えられます。
また、性別予想は家族や妊婦さん同士の話のネタとして楽しめることも理由といえるでしょう。
胎動で障がいがあるかわかる?
「胎動が弱いとダウン症などの障がいを持って生まれる可能性がある」といった噂があるようですが、これにも医学的根拠は全くありません。
「胎動が多いと、多動などの発達障害があるかもしれない」という噂もあるようですが、これも医学的根拠はなく、ただの噂です。
胎動と障がいに関する噂がうまれた理由は?
ダウン症の特徴の一つに「筋力の弱さ」があります。「お腹の中で子宮壁にぶつかる力が弱いため胎動も弱くなるだろう」という理由で生まれたのではと考えられます。
ダウン症は染色体異常によって起こる先天的な病気で、胎動の強さと染色体異常との関連性は医学的に証明されていません。
胎動に関する噂はあくまでも迷信!
胎動に関する噂を聞いて、いろいろと気になることもあるかもしれませんが、どれも医学的な根拠のない迷信なので、心配しすぎないようにしましょう。
胎動を感じたときは、声をかけたりお腹をなでたりして赤ちゃんとのコミュニケーションを楽しんでくださいね。