双子の妊娠はいつわかる?確率は?妊娠初期の兆候は?

監修専門家 助産師 佐藤 裕子
佐藤 裕子 日本赤十字社助産師学校卒業後、大学病院総合周産期母子医療センターにて9年勤務。現在は神奈川県横浜市の助産院マタニティハウスSATOにて勤務しております。妊娠から出産、産後までトータルサポートのできる助... 監修記事一覧へ

双子が仲良くしている様子はとてもほほえましく、「双子コーデができたら楽しいだろうな」なんて思うかもしれません。しかし、いざ自分が双子を妊娠・出産するとなると、また話は変わってきますね。今回は、双子の妊娠はいつわかるのか、実際に双子を妊娠する確率はどれくらいか、妊娠初期に現れる症状や体重増加で見分けられるのかなどをご紹介します。

双子を妊娠するメカニズムは?

双子

双子の妊娠は、医学的には「双胎妊娠」と呼ばれ、子宮内に二人の胎児がいる状態を指します。三つ子を品胎、四つ子を要胎、などと呼び、二人以上を同時に妊娠することを総称して多胎妊娠といいます。

双子には「一卵性双胎」と「二卵性双胎」の2種類があり、それぞれで誕生する流れが違います。

一卵性双胎は1つの受精卵が細胞分裂する過程で、何らかの原因で2つに分裂し、それぞれが1人の胎児として成長します。

もともと同じ卵子と精子をルーツとしているので、遺伝子もまったく同じなので性別も一緒で、顔や体つきも見分けがつかないほどそっくりになります。

二卵性双胎は、何らかの原因で2個の卵子が排卵され、それぞれが別の精子と受精して誕生します。二卵性双胎では、受精卵自体が別なので遺伝子情報も異なります。

つまり同時期に産まれた兄弟姉妹のようなものなので、性別や血液型も異なり、顔や体つきもあまり似ていないのが一般的です。

双子を妊娠する確率は?

確率 サイコロ

自然に一卵性双胎になる確率は約0.4%といわれ、人種にかかわらずほぼ一定です。一方、二卵性双胎は、人種によってもやや異なるといわれ、日本では一卵性双胎よりも低く、約0.2~0.3%とされます(※1)。

ただし、最近は不妊治療の影響で、二卵性双胎の頻度が増えています。それは、不妊治療で行われる人工授精や体外受精の場合、成功率を上げるために複数の受精卵を使ったり、排卵誘発剤で複数の卵子が同時に排卵されたりする影響があるからです。

体外受精や顕微授精で多胎妊娠になる確率は約4%とされています(※2)。

双子の妊娠はいつわかるの?

スケジュール カレンダー ノート

双子を妊娠しているかどうかは妊娠初期の超音波検査でわかります。妊娠5週目頃には胎嚢が確認できるので、もともと2つの受精卵から生まれた二卵性双胎であれば胎嚢が2つ見つかります。

一方、一卵性双胎の約70〜75%は、胎嚢が1つしかないので、確認が少し遅くなります(※1)。

また、双子には、一卵性・二卵性だけでなく、赤ちゃんを包む羊膜と絨毛膜の数による違いもあります。妊娠8週以降15週頃までに、この「膜性診断」を行い、双子の判断がされます(※3,4)。

双子の妊娠はつわりも2倍?妊娠初期の症状に違いはある?

リスク

双子を妊娠したら、つわりや妊娠初期症状も2倍になるのかな…と不安になるかもしれません。しかし、通常の妊娠と同じく双子の妊娠でもつわりや初期症状は個人差によるものが大きいので、症状が重くなるかどうかは一概にはいえません。

ただし双子妊娠の場合は当然母体の負担も大きくなります。たとえば循環する血液の量は、単胎妊娠(30~50%増)よりも増える(50~60%増)ことが明らかになっています(※1)。その分血管や心臓に負担がかかり、血圧の上昇が起こりやすくなります。

1人の赤ちゃんを妊娠しているときに比べると総合的にリスクが高くなるので、何か不調があれば妊婦健診のときにかかりつけの産婦人科医に相談してくださいね。

双子の妊娠は体重が増えやすい?

双子 妊婦

双子を妊娠した場合、体重の増え方やお腹の大きさの変化も気になるところですよね。双子を妊娠した場合、母体が必要なエネルギーは単胎の場合より1日300kcal余分に必要となります(※5)。

双胎妊娠の推奨体重増加量は日本では規定されていません。単胎の場合の推奨体重増加量は、妊娠前のBMI値が18.5以上〜25.0未満の標準体型の人で7~12kgなので、それに一人分の赤ちゃんの体重を加えたくらい、9~15㎏くらいが一つの目安です。

ただし妊娠前の体型でも推奨体重増加量は変化するので、事前にかかりつけの産婦人科医に聞き、体重管理を行ってください。

双子の妊娠は「妊娠線」に注意

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お腹が大きくなるにつれてできてくる妊娠線。双子を妊娠しているときはお腹が大きくなりやすいので、特に妊娠線ができやすくなります。

妊娠中期以降にお腹が大きくなってかゆみを感じてきたら、皮膚が引っ張られている証拠です。かゆみを抑えて、妊娠線を予防するために、保湿をすることが大切です。双子の妊娠がわかったら、お腹が大きくなり始める前から妊娠線クリームなどで保湿を心がけてくださいね。

双子妊娠のリスクを把握して健康管理しよう

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双子の妊娠はそれだけでハイリスク妊娠に分類されます。特に35歳以上の人が体外受精で双子を妊娠するケースも多く、多胎と高齢の二重でリスクが高まります。

体重や健康管理には十分に注意する必要はありますが、体重が増えないようにと過度なダイエットをするのも禁物です。赤ちゃんに栄養が届かなくなり、低出生体重児で生まれてしまう恐れもあります。

また、双子の成長過程では単胎妊娠では起こらないようなトラブルも発生しやすいので、かかりつけの産婦人科医と相談しながらしっかり体調を管理してください。

病院選びや出産費用、出産後のベビー用品の準備など、双子ならではのことも多いので、早い段階から情報収集をして万全の体制で出産に臨んでくださいね。

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