「つわりが軽いとダウン症」「血液型が同じ」という噂は本当なの?

監修専門家 助産師 佐藤 裕子
佐藤 裕子 日本赤十字社助産師学校卒業後、大学病院総合周産期母子医療センターにて9年勤務。現在は神奈川県横浜市の助産院マタニティハウスSATOにて勤務しております。妊娠から出産、産後までトータルサポートのできる助... 監修記事一覧へ

妊娠すると悩まされるのが「つわり」ですね。でも、つわりに悩まされる人がいる一方で、つわりが軽い人もいます。つわりが軽い人にはどのような特徴があるのでしょうか?また、つわりが軽いと障害の有無や赤ちゃんの性別、血液型などがわかるという噂は本当なのでしょうか?今回はつわりが軽い人に特徴があるのか、軽いことにまつわる噂についてご紹介します。

つわりが軽い人の特徴はあるの?

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できることなら辛いつわりから逃れたいですよね。つわりの軽い人を見習いたくなるかもしれませんが、「こういう人はつわりが軽い」という特徴はありません。

つわりは妊娠初期に現れる生理現象の一つで、妊娠によるホルモンバランスの変化が引き金になっていると考えられ、その症状の現れ方や重さには個人差があります。

1人目の妊娠時につわりが重かった人でも2人目は軽かったということもあり、同じ人でも違うときがあるほどなので一概には言えないのです。

医学的な根拠があるわけではありませんが、「胃腸が強い」「冷え性ではない」「運動で体を鍛えていた」などの特徴がある人は、つわりが軽い傾向にあるといわれることがあります。これは血行がよくて健康的な体であることが影響しているのかもしれませんね。

「つわりが軽いと●●」という噂は本当なの?

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つわりの軽さと赤ちゃんのことを関連付ける噂はたくさんあるので、耳にしたことがある人もいると思います。

実際には「つわりで赤ちゃんのことがわかる」という医学的な根拠はありませんが、お腹の赤ちゃんのことを知りたい気持ちから様々な噂が生まれているのだと考えられます。

次に紹介するようなことがいわれていますが、妊娠中ならではの噂話と考えて、あまり真面目にとらえすぎないようにしましょう。

つわりがないと赤ちゃんはダウン症になる?

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つわりがないとダウン症や先天性の病気を患っているという噂を耳にして、不安を感じている人もいるかもしれませんが、医学的な根拠はありません。

前述したように、つわりが起こるメカニズム自体がまだ詳しくは解明されておらず、つわりの重さには個人差があります。一方、ダウン症は人種や性別にかかわらず600〜700人に1人の確率で起きる染色体異常なので、誰にでも起こりうるものです(※1)。

この2つの間に因果関係は見出されていません。

そのため、つわりが軽いからといって赤ちゃんの障害のことを不安視することはなく、「つわりが軽くてラッキー!」程度に考えて、マタニティライフを過ごしてくださいね。

つわりが軽いと難産になる?

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つわりの重さと出産にも関連性はありません。つわりが軽いから難産になるといった話を聞いたことがあるかもしれませんが、医学的な根拠のない噂です。

つわりが軽くても安産ですぐに赤ちゃんが生まれる人もいますし、逆に入院するほどつわりが重くても難産だったという人もいます。

難産になるかは子宮口の柔らかさや皮下脂肪の量、出産回数などで変わると考えられます。ただ、つわりが軽いと妊娠初期から食事をたくさん摂って太りすぎてしまい、産道に脂肪がついて難産になってしまう可能性はあるので、妊娠中の体重管理をしっかり行うことが安産への近道ですよ。

つわりが軽いと赤ちゃんは女の子?

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「つわりが軽いと赤ちゃんは女の子」というのは、つわりにまつわる噂の中でももっともポピュラーなものではないでしょうか。

ただ、これも医学的な根拠はありません。つわりが重くても軽くても女の子が生まれることはあります。個人差がありますが、赤ちゃんの性別は早い人で妊娠17〜18週頃、ほとんどの人が妊娠20週頃にはわかることが多いようです(※2)。

あまり先のことは考えすぎず、赤ちゃんの性別がわかる日を楽しみに待っていてくださいね。

つわりが軽いと子供と母親の血液型が同じ?

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妊婦さんと赤ちゃんの血液型が同じだとつわりが軽いという噂は、統計が取られているなど検証されてはいますが、医学的な根拠はありません。

ただ、ママと赤ちゃんの血液型が違う場合には、ABO式不適合妊娠の可能性があります。

ABO式不適合妊娠は、ママの血液型がO型で赤ちゃんがA型もしくはB型の場合に発生し、赤ちゃんに黄疸が現れることがあります。ただし、その頻度は低く、発症しても多くは無症状・軽症です。治療が必要になったとしても、ほとんどが光線療法で治療可能です(※2)。

つわりが急に軽くなったら流産の可能性がある?

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マタニティライフをリラックスして過ごすならつわりは軽いに越したことはありませんが、もともとつわりが重かった人が急に軽くなったときには注意が必要です。つわりがなくなるということは、妊娠が継続できなくなった可能性も考えられるからです。

つわりが現れやすいのは妊娠5〜16週頃です(※2)。この時期に急につわりが軽くなる・なくなるようなときには、念のためかかりつけの産婦人科医に相談しましょう。多くの場合、妊娠16週頃までにつわりがおさまるので、それ以降であれば軽くなってきても過度に心配する必要はありませんよ。

つわりが軽いのを気にしないで

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つわりが軽いかどうかは、何かに左右されるものではなく、「運」次第ともいえます。

つわりにまつわる噂には、ほかにも「乗り物酔いをしやすいとつわりが重い」「つわりが軽いと顔が母親似」「お酒が強いとつわりも軽い」といったものがありますが、どれもが医学的な根拠はないものなので気にしすぎないでください。

たくさんある噂に振り回されるとストレスになってしまいます。妊娠中につわりはつきものですが、軽い人は「運がよかった」と前向きに考えて、楽しい毎日を過ごしてくださいね。

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