つわりが軽いと◯◯という噂を耳にしたことがある人は多いのではないでしょうか。突然身近な人からそういった噂を聞かされると心配になってしまいますよね。
そこで、今回はつわりが軽い人に特徴があるのか、つわりが軽いことにまつわる噂についてご紹介します。
つわりが軽い人の特徴はあるの?
つわりの程度や症状の現れ方は個人差が大きく、「こういう人はつわりが軽い」という特徴はありません。
つわりは妊娠初期に現れる生理現象の一つで、妊娠によるホルモンバランスの変化が引き金になっていると考えられていますが、医学的に原因ははっきりとわかっていません。
また、1人目の妊娠時につわりが重かった人でも2人目は軽かったということもあり、同じ人でも違うときがあるので一概には言えないのです。
「つわりが軽いと●●」という噂は本当なの?
つわりの軽さと赤ちゃんのことを関連付ける噂はたくさんあるので、耳にしたことがある人も多いと思います。
実際には「つわりで赤ちゃんのことがわかる」という医学的な根拠は全くありません。お腹の赤ちゃんのことを知りたい気持ちから様々な噂が生まれているのだと考えられますが、心配しないでくださいね。
次に紹介するようなことがいわれていますが、妊娠中ならではの噂話と考えて、あまり真面目にとらえすぎないようにしましょう。
つわりがないと赤ちゃんはダウン症になる?
つわりがないとダウン症や先天性の病気を患っているという噂には、前述のとおり医学的な根拠はありません。
つわりが起こるメカニズム自体がまだ詳しくは解明されておらず、つわりの重さには個人差があります。
一方、ダウン症は妊婦さんの年齢が25歳で1,351人に1人、30歳で909人に1人、40歳で112人に1人の割合で起こる染色体異常なので、誰にでも起こりうるものです(※1)。
この2つの間に因果関係は見出されておらず、つわりが軽いからといって赤ちゃんの障がいのことを不安視する必要はありませんよ。
つわりが軽いと難産になる?
つわりの重さと出産にも関連性はありません。つわりが軽いから難産になるといった話を聞いたことがあるかもしれませんが、こちらも医学的な根拠のない噂です。
つわりが軽くても安産ですぐに赤ちゃんが生まれる人もいますし、逆に入院するほどつわりが重くても難産だったという人もいます。
難産になるかはそのときの産道や赤ちゃん、陣痛の状態などが影響します(※2)。
そのため、つわりが軽かったり、つわりが終わったあとに食べすぎてしまったりして、体重が増えすぎてしまうと産道が狭くなり難産となる可能性はあります。
妊娠中は栄養バランスのとれた食事と適度な運動を心がけて、健康的な生活をすることが安産への近道ですよ。
つわりが軽いと赤ちゃんは女の子?
「つわりが軽いと赤ちゃんは女の子」というのは、つわりにまつわる噂の中でももっともポピュラーなものではないでしょうか。
ただ、これも医学的な根拠はありません。つわりが重くても軽くても女の子が生まれることはあります。
個人差がありますが、赤ちゃんの性別は妊娠中期ごろからわかります。早い人で妊娠16週頃から超音波で確認できるようになり、妊娠24週頃にははっきりと分かることが多いようです(※1)。
あまり先のことは考えすぎず、赤ちゃんの性別がわかる日を楽しみに待っていてくださいね。
つわりが軽いと子供と母親の血液型が同じ?
妊婦さんと赤ちゃんの血液型が同じだとつわりが軽いという噂にも、医学的な根拠はありません。
赤ちゃんが生まれたあとも、すぐには血液型はわからないものです。ある程度成長してからどの血液型なのかわかるのを楽しみにしておいてくださいね。
つわりが急に軽くなったら流産の可能性がある?
個人差があるものの、つわりは医学的には妊娠12~16週頃に徐々に落ち着いてくるものとされています(※1)。そのため、このあたりの期間につわりがおさまった場合は、つわりが終わった可能性があります。
つわりの有無だけでは流産かどうかはわからないものなので、腹痛や不正出血が続く場合にはかかりつけの産婦人科医に相談しましょう。
つわりに関する噂は気にしないで
つわりにまつわる噂には、ほかにも「乗り物酔いをしやすいとつわりが重い」「つわりが軽いと顔が母親似」「お酒が強いとつわりも軽い」といったものがありますが、どれも医学的な根拠はありません。
噂話の1つとして楽しむ程度にしておくといいですね。