食欲がない、吐き気がするなど、多くの妊婦さんを悩ませる「つわり」。いつまで続くのかな…と不安に思う人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、つわりがいつ終わるのか、どんな終わり方をするのかについてご紹介します。
そもそもつわりとは?なぜ起きるの?
つわりとは、妊娠5〜6週目頃の初期に起こる吐き気や嘔吐、食欲不振などの消化器症状の総称です。つわりは妊婦の50~80%が経験し、特に初産婦の方がつわりになりやすいとされています(※1)。
ninaruユーザー1097人にアンケート(※)をとったところ、約86%の人がつわりがあったと回答していて、多くの人が悩まされていることがわかります。
ただ、つわりの原因はよくわかっていません。妊娠中に多く分泌されるhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)やプロゲステロン(黄体ホルモン)といったホルモンが、つわりを引き起こしているのではないかと考えられていますが、医学的にはっきりと解明されているわけではありません。
つわりは、いつ終わるの?
つわりは多くの場合は一過性のもので、妊娠12~16週頃には自然になくなるものとされています(※1)。
これは、安定期のあたりに胎盤が完成することで、ホルモンの分泌が落ち着くことが影響しているのではと考えられていますが、はっきりとはわかっていません。
ninaruユーザーへのアンケート(※)では、16週までにつわりが落ち着く人も多かったですが、17週以降も約44%がつわりに悩まされている結果となりました。
つわりの終わる時期は、実際にはかなり個人差が大きいことがわかります。
つわりの終わり方は?
つわりの終わり方は、人によって様々です。
徐々に終わる
症状が徐々に軽くなり、やがてつわりが終わるパターンです。このパターンでつわりの終わりを迎えるケースは多く、具体的には「少しずつ吐き気がなくなっていった」「食べつわりだったが、徐々に食欲が戻ってきた」といった形で終わります。
急に終わる
昨日までひどいつわりに苦しまされていたのに、今日になって、急につわりがなくなったということがあります。あまりに突然終わると、「体に何か異変が起こったのでは?」と不安になるかもしれません。心配な場合は、まずは医師に相談してみてくださいね。
終わったと思ったら、ぶり返す
つわりが終わったと思った数日後、ときには数週間後に、つわりがぶり返すことがあります。人によっては、ぶり返しが何度もあることもあります。
つわりが終わらず、あまりにつらいときは?
つわりが終わらないと、肉体的にも精神的にも参ってきます。つわりがひどいときには、以下の対策を試してみてください。
- 朝起きたときにすぐに食べられる軽食などを枕元においておく
- 食べたいものを食べたいときに食べる
- 外出時は空腹にならないように飴などを常備する
- 安静にしたり、好きなことに集中する環境をつくる
- 家事や仕事で無理をしない
対策を試しても症状が改善せず、水分も摂れずに嘔吐を繰り返してしまい、体重が減っていく場合には、妊婦さんの0.5〜2%にみられる「妊娠悪阻(にんしんおそ)」と呼ばれる状態の可能性もあります(※1)。
妊娠悪阻になると水分やビタミンなどが十分に摂れないため、点滴で補う必要があります。つわりの症状がつらいときは、無理せず早めにかかりつけの産婦人科を受診しましょう。
流産したらつわりが終わるの?
急につわりが終わると、「もしかして流産?」と大きな不安に駆られるかもしれません。そのような場合は、まず状況を把握するために、医師に診てもらうことが肝心です。
不安なつわりの終わり方があったときには一人で悩まず、医師に相談するようにしてくださいね。
不正出血や腹痛、休んでも治らないお腹の張りがあるときも、速やかにかかりつけの産婦人科に連絡をしましょう。
つわりがつらいときは周りを頼ろう
つわりの終わる時期、終わり方には大きな個人差があります。つらい時期は無理せず、パートナーや家族を頼ってご自身の体を大切にしてくださいね。
※アンケート概要
実施期間:2022年9月7日〜9月30日
調査対象:ninaruシリーズユーザー
有効回答数:1097人