赤ちゃんの熱が39度!対処法は?冷やす方法、病院へ行く目安は?

記事監修 小児科 武井 智昭
武井 智昭 日本小児科学会専門医。2002年、慶応義塾大学医学部卒。神奈川県内の病院・クリニックで小児科医としての経験を積み、現在は神奈川県横浜市のなごみクリニックに院長として勤務。内科・小児科・アレルギー科を担... 続きを読む

赤ちゃんに病気はつきものですが、体温調節機能が発達しきっていないので、急に熱を出しやすく、39度以上になることも珍しくありません。赤ちゃんに熱が出たらどう対処したら良いのでしょうか?今回は赤ちゃんの熱について、対処法、冷やす場所やタイミング、病院へ行く目安をご説明します。

赤ちゃんは熱が上がりやすいの?

生まれてから間もない赤ちゃんは、自律神経が発達途中のため、体温調節が大人よりうまくできないもの。運動したり外気温が高いときには体温が高くなり、冷たいものに触れたり外気温が低いと体温が下がります。

一般的に赤ちゃんの平熱は36.5~37.5度の間とされていますが、それより高くなること自体は決して珍しくありません。

熱は病気の大事なサインだからと、赤ちゃんの熱が上がると心配になってしまうのは当然のこと。でも赤ちゃんの場合は、上がったから、下がったからといって、一喜一憂する必要はありません。

赤ちゃんの熱の対処法は?

熱 風邪

赤ちゃんが熱を出したら、まずは安静にしましょう。症状が熱だけで、咳や嘔吐、顔色が悪くなく、ぐったりした様子もなければ、そのまま様子を見ます。顔色が悪くて寒がるときは、部屋を暖めて布団も増やしましょう。

熱が上がりきると、顔が赤くなって汗をかきはじめるので、布団や着ている服の枚数を減らし、赤ちゃんの手足を外に出して、熱を体の外へ逃がします。

下着類はこまめに取り換え、嫌がらないようなら、蒸しタオルなどで体を拭いてあげましょう。汗が出はじめたら、赤ちゃん用イオン飲料、麦茶、湯ざましなどの水分を少量にわけてあげてください。汗をかいた後も、熱は細かく上下するので、対処法を繰り返します。

様子を見て、必要そうであれば病院へ連れて行き、お医者さんの指示を仰ぎましょう。

赤ちゃんの熱を冷やす方法・場所は?

赤ちゃん 熱

赤ちゃんが熱を出すと、おでこを冷やしたくなりますが、嫌がる赤ちゃんもいます。またおでこを冷やしてもあまり効果は高くありません。39度を超える高熱が出た場合、濡れたタオルで首の付け根や背中、リンパの部分、わきの下を冷やすと効果的です。

また、赤ちゃんは体温調節機能が発達しておらず、冷やしすぎると平熱よりも体温が下がることもあるので、注意してくださいね。

赤ちゃんの熱を冷やすタイミングは?

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赤ちゃんの熱を冷やすタイミングは、汗が出てからでも大丈夫です。これより前では熱が上がる勢いが強いため、熱冷ましの効果が不十分になります。また、悪寒があるので不快症状も強まってしまいます。

心配な方は、冷やしすぎない程度に、首の付け根に少し冷たいタオルをそっと添える程度にしてあげましょう。

赤ちゃんの熱で病院へいくタイミングは?

熱 風邪

赤ちゃんを病院へ連れて行くタイミングを見極めるときは、「熱の高さと上がり下がり」「他の症状を伴うか」「水分や食事をとって、おしっこをしているか」の3つが重要です。

急に39度に発熱した場合や、熱が上がったり下がったりしている状態が1日続いた場合などは病院を受診しましょう。38度くらいの熱でも、元気でミルクや母乳を飲めるのであれば、それほど緊急度は高くありません。

また、呼びかけに対する反応が鈍い・ぐったりして何も食べない・飲まない場合や、数時間おしっこがでない、全身を使って呼吸をしているときも、病院へ連れて行きましょう。赤ちゃんは脱水症状を起こしやすいので、注意してくださいね。

また熱が37.5度より低くても、吐く、顔色が青ざめている、震えている、呼吸が早い、反応が鈍いなどの症状があるときは、何かしらの病気が隠れている可能性もありますので、すぐに病院を受診しましょう。

赤ちゃんは急に熱を出してすぐに下がることもあるため、判断が難しいものですが、心配であれば病院や自治体の小児救急電話相談(#8000)に連絡をして、必要に応じて受診しておくと安心です。

赤ちゃんの熱で気をつけるポイントは?

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高熱でぐったりしていれば、時間を問わず病院へ行きたいのが親心ですが、熱の高さと重症度はあまり関係がなく、熱の高さよりも上がり下がりが重要だといわれています。

どのくらいの間隔で、どのくらいの体温の間で上がり下がりしているのか、経過を観察しつつ記録をつけておくと、お医者さんが診断しやすくなります。

夜に熱が出たからといってあわてて病院へ行くよりも、自宅に熱冷ましの座薬を常備しておいて、様子を見ながら昼間に受診した方が、ママにも赤ちゃんにも負担が少ないこともあります。

生後6ヶ月未満の赤ちゃんの熱は要注意!

注意

生後6ヶ月未満の赤ちゃんが発熱した場合は特に注意が必要です。一般的に生後6ヶ月までは母親から受け継いだ抗体が赤ちゃんの体を守るため、熱を伴う病気にかかることはあまりありません。

もしかかってしまった場合は、小さな赤ちゃんの体は脱水や呼吸困難を起こしやすいのです。特に生後6ヶ月未満でかかりやすく、熱が伴うのは以下の病気です。

RSウイルス感染症

晩秋から早春に流行することが多く、38~39度の発熱が見られます。

子供から大人までかかるものの、特に生後6ヶ月未満の赤ちゃんがかかった場合、細気管支炎や肺炎により呼吸困難が起こり、入院が必要になることもあります(※1)。

ロタウイルス感染症

ロタウイルスは5歳までにほぼ全ての子供が感染し、下痢や嘔吐などの症状を引き起こします。また子供のうち1/3は39度以上に発熱します(※2)。

発症のピークは2歳ですが、生後3~5ヶ月から感染者が増える傾向があります。

細菌性髄膜炎

インフルエンザ菌や肺炎球菌など、様々な細菌が髄膜(脳やせき髄を保護する膜)に感染することで起こり、発熱のほかに嘔吐やけいれんが起こります(※3,4)。

抗生物質で治療を行うものの、治療が遅れると後遺症が残る可能性が高くなります。

赤ちゃんの熱は冷静に対処して

赤ちゃん 寝る

40度を超す高熱の場合や座薬を使っても熱が下がらない場合は、ママも心配になりますよね。でもそんな時はちょっと冷静になって、赤ちゃんの様子をじっくり見てみてください。

呼吸が早い、顔色が悪い、反応が鈍いといった症状があると、急を要する場合もありますが、症状がなければ経過をみて差し支えないことも多くあります。

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