インフルエンザは、感染が一気に広がるため、流行期は特に注意すべき感染症です。インフルエンザを発症すると、子どもが発症前に関わった人にうつしていないか、看病をするパパママがいつまで感染に気を付けたらよいのか心配ですよね。
そこで今回は、インフルエンザの潜伏期間やうつる期間についてご紹介します。
そもそもインフルエンザの感染経路は?
インフルエンザの感染経路は、飛沫感染、空気感染、接触感染の3つがあります。
感染の多くは、咳やくしゃみなどの際に飛び散る液体(飛沫)を吸い込むことで感染する飛沫感染と考えられています。
また、くしゃみや咳から飛散する細かい粒子が長い期間空気中に浮遊し、同じ空間にいる人がウイルスを吸い込むことにより感染する空気感染(飛沫核感染)により爆発的に流行するという特徴があります(※1)。
さらに、感染者の飛沫が付着した物を触った手で目や鼻などに触れることで、粘膜から感染してしまう接触感染も起こります。
インフルエンザウイルスを保菌する期間は、咳やくしゃみなどにより周りの人にインフルエンザをうつしてしまう可能性があるため、注意が必要です。
インフルエンザがうつるのはいつから?
インフルエンザは1〜3日間の潜伏期間を経て発症しますが、鼻や喉から多くのウイルスを排出し周囲にうつす可能性があるのは、発熱などの症状が発症する24時間前からと言われています(※2,3)。
発熱し、鼻水や咳が出始めてからも3~7日ほどウイルスを排出するため、発症前日から発症後3〜7日間は周りの人にうつさないよう注意が必要です。
インフルエンザはいつまでうつるの?
排出されるウイルス量は発熱が治るにつれて減りますが、発熱が治まっても咳や鼻水によってウイルスを排出していると言われています(※3)。
そのため学校保健安全法では、学校の場合は「発熱した後5日、かつ、解熱後2日を経過するまで」、保育園や幼稚園の場合は「発熱した後5日、かつ解熱後3日を経過するまで」、登校・登園できないと定められています(※3)。
解熱すれば体調は良くなることが多いものの、感染力は保っているので油断はできません。ウイルスの排出期間の長さには個人差がありますが、咳やくしゃみなどの症状が続いている間は、「もう熱は下がったから大丈夫」と、外出したり保育園や学校に行ったりしないようにしましょう。
インフルエンザは、発症前から解熱後まで要注意
インフルエンザにかかると解熱後もしばらくウイルスを排出するので、看病をしているママパパも感染しないよう注意しましょう。
インフルエンザの感染経路は主に飛沫感染や空気感染なので、流行している時期には、できるだけ人が多いところに行かない、外出時はマスクをする、手洗いや消毒を徹底するなどといった予防策を取り入れてくださいね。