子供が40度の高熱!元気があっても病院へ行くべき?対処法は?

記事監修 小児科 武井 智昭
武井 智昭 日本小児科学会専門医。2002年、慶応義塾大学医学部卒。神奈川県内の病院・クリニックで小児科医としての経験を積み、現在は神奈川県横浜市のなごみクリニックに院長として勤務。内科・小児科・アレルギー科を担... 続きを読む

子供はママからもらった免疫が切れる生後6ヶ月頃から3歳くらいまでの間は、よく熱を出します。もともとの平熱が高いので、40度の高熱になることも。でも突然40度の熱を出したら、ママもパパもびっくりしますよね。そこで今回は、子供の高熱の原因や高熱が続いたときの対処法、いつ病院に行くべきかをご紹介します。

子供が高熱を出す原因は?40度近くなる?

子供 熱 発熱 高熱 安静 体温計

子供が発熱する原因は、ほとんどが何かしらの風邪のウイルスによるものです。体に侵入したウイルス・細菌を倒すために熱が出るので、熱が出ること自体は悪いことではありません。

しかし、40度近い熱はよくある風邪のウイルスによるものだけではなく、細菌感染症や他の病気が原因のこともあるので注意しましょう。

感染症が原因のときはきちんとかかりつけの小児科を受診して、治療・ケアを行う必要があります。発熱以外の症状として、意識がもうろうとしている、呼吸が早い、嘔吐しているなど、何か異なる症状が現れていないか、ママやパパの目でチェックしてくださいね。

子供が40度の高熱で元気でも病院に行くべき?

クエスチョン 女性 疑問 どちらか どっちか 選ぶ 選択

高熱が出ていても、食欲があって元気があるようなら基本的には病院に行く必要はありません。1~2日高熱が出たからといって脳に影響があることはほとんどないので、まずは様子を見ましょう。

40度近い熱が出ても、普通の風邪であれば子供は元気なものです。高熱が出ていても、水分補給ができていて、夜もちゃんと眠れて、昼間も遊ぶ元気があるようなら心配はありません。

子供の高熱、病院へ行くタイミングは?

子供 ママ ベッド 仲良し

高熱で病院に行くべきかどうかを見分けるポイントは、熱が3日以上続いているかどうかです。発熱が3日以上続く場合は、合併症を起こしている可能性があるからです。

また、熱が3日以上続いていなくても、以下のような症状が見られた場合には早めにかかりつけの小児科を受診してください。

● 元気がなくてぐったりしている
● 咳で眠れない
● 下痢が続いている
● 嘔吐で水分を摂れない
● 意識がもうろうとしている
● 顔色が悪い

子供が高熱を出してしまうと不安になると思いますが、冷静に子供の様子を観察してください。以下のことを記録しておいて、小児科を受診する際に伝えましょう。

● いつ頃から発熱しているか
● 最高で何度くらいまで上がったか
● 熱が上がったり下がったりしているか
● 発熱以外の症状はあるか
● 水分補給はできているか
● 尿が出ているか

発熱以外の症状がわかれば原因も特定しやすく、治療もスムーズにできますよ。

子供の高熱で疑われる病気は?

子供が高熱になる病気は数多くあります。ここではその中でも代表的な病気をご紹介します。

インフルエンザ

39~40度の高熱から発症し、咳や鼻水は出ないこともあります(※1)。全身のだるさや筋肉痛が伴うため、機嫌が悪くなったり食欲がなくなったりします。

流行性耳下腺炎(おたふく風邪)

耳の下にある耳下腺が腫れ、「おたふく」のような顔になることが特徴です。耳下腺の腫れとともに、39.5~40度の熱が出ることあります(※2)。

ヘルパンギーナ

突然39度以上に発熱し、喉に赤い発疹ができ、やがて水ぶくれになって潰瘍となると痛みが伴います(※1)。熱がなかなか下がらず嘔吐がある場合は、髄膜炎を合併していることもあるため、注意が必要です。

RSウイルス

0歳の赤ちゃんがかかることが多く、38~39度の発熱が見られます(※3)。特に6ヶ月以下の赤ちゃんは細気管支炎や肺炎を併発して入院することも多くあります。

咽頭結膜熱(プール熱)

39~40度の高熱や喉の痛み、目のかゆみや充血などの症状が起こります(※1)。夏に流行することが多く、症状は3~7日ほど続きます。

溶連菌感染症

5~15歳の子供がかかりやすく、発症すると38~40度の発熱のほか、頭痛や喉の痛み、発疹などがあらわれます(※4)。

子供の高熱は解熱剤を使うべき?

疑問 薬 カプセル クエスチョン

発熱は病原菌に対する体の防衛反応です。そのため、解熱剤で無理に下げる必要はありません。自然に任せて、熱が下がるまで待つのが一番です。

ただ、高熱が続いて体力の消耗が激しいために食事や水分がとれない、熱のせいで夜に眠れない、ぐったりしている場合は、解熱剤の使用を考えても良いでしょう。子供に使える解熱剤は種類が決まっているので、かかりつけの小児科に処方してもらうことが大切です。

ただし解熱剤を使うのは、熱がどんどん上がっているタイミングではなく、熱が上がりきった後にしましょう。使い方を間違わなければ、高熱のつらさを緩和してあげられますよ。

子供はなぜ夜に高熱になるの?夜間救急病院に行く判断は?

赤ちゃん 寝る 夜

子供に限らず夜になると熱が高くなることが多いですよね。病院が閉まっている時間だと、不安に思うママやパパも多いことと思います。人の体温は睡眠のリズムや昼夜のホルモンバランスの変化に影響を受けるため、朝は熱が下がりやすく、夜は高くなりやすいとされています。

そのため、夜間に熱が急に上がっても、まずは慌てずに子供の様子を見てあげましょう。子供はもともと平熱も高く、熱に強い体にできています。

夜間の救急病院にかかる目安は、発熱よりもその他の症状に注意が必要です。

● 意識がもうろうとしている
● 声をかけたり叩いても反応しない
● 痙攣が5分以上続く
● 嘔吐してぐったりしている
● 呼吸困難(呼吸が早い、全身を使って呼吸をする)を起こしている
● 顔色が悪い

熱だけでなく上記のような症状があるときには、迷わず救急病院を頼るようにしましょう。

子供が高熱のときの家庭での対処法は?

子供 発熱 ベッド 寝る 休み ママ 額 体温

子供が高熱で苦しそうにしているときには、家庭でできる対処法を実践しましょう。基本的には体を温めて、ウイルスと戦う体をサポートしてあげることが大切です。

ただし、高熱で体力が奪われていて、よく眠れないときには、体を冷やしてあげると落ち着いて寝てくれることもあります。冷やす箇所としては、おでこよりも脇の下、首の後ろ、足首などがおすすめです。

また、高熱のときには汗をかくため脱水症状には要注意です。こまめに水分補給をして安静にしていましょう。子供は熱があってもつい動き回って遊ぼうとしてしまいますが、発熱時には落ち着いて横になっているように促してくださいね。

0〜1歳の高熱での注意点は?

突発性発疹 症状画像 写真

子供が高熱になったときの対処法の中で、年齢別に違いがないのかも気になるポイントですよね。0〜1歳では言葉がうまく使えないため、どんな症状を感じているのか見た目から察知する必要があります。ぐったりしていないか、食欲はないか、など日頃との違いに注目しましょう。

またこの頃は突発性発疹にかかることが多く、3日程度の高熱のあと、全身に発疹がでることがあります。ウイルス性の病気が原因ですが、感染力は弱く、赤ちゃん自体も元気であることが多いのが特徴です。

発疹が見られても慌てずに、水分補給などをこまめに取りながら日中の小児科を受診するといいでしょう。

2〜3歳の高熱での注意点は?

食事 ごはん 赤ちゃん 果物 フルーツ

2〜3歳にもなると言葉もある程度使えるようになり、症状も把握しやすくなりますよね。体力もついてくる頃なので、熱があってもつい元気に遊んでしまいがちです。日中熱が下がっていても夜になってぶり返すことが多いので、無理な運動はさせないように注意しましょう。

水分はジュースや果物で摂っても大丈夫です。脱水症状には十分に気をつけてください。

氷枕などを嫌がるときには、大人より1枚少ない肌着で様子をみましょう。また直接風をあてなければ、扇風機を使っても良いでしょう。

無理に熱を下げる必要はありませんが、子供が辛そうにしていたら、医師に相談の上で解熱剤を与えてくださいね。

子供の高熱には慌てず冷静に対応を

子供が高熱を出したら、心配になるのが親心ですよね。でも、心配だけしていても子供の症状はよくなりません。きちんと子供の様子を観察しながら、様子を見るべきなのか病院に行くべきなのかを判断しましょう。

日頃から子供の様子を理解しているのは、ママやパパです。熱を出したときにも、呼吸が早い・意識がもうろうとするなど「いつもの風邪の発熱ではない」と気づけるかどうかが、高熱でつらそうな子供を助ける力になりますよ。

免責事項

こそだてハックに「いいね!」して情報を受け取ろう