出産のために一時帰省する「里帰り出産」を考えている人も多いのではないでしょうか。慣れ親しんだ家や家族に囲まれ、リラックスできるというメリットはありますが、久しぶりの長期滞在となると意外なデメリットも見えてくるもの。
そこで今回は、里帰り出産のメリットやデメリットについてご紹介します。
里帰り出産って?
里帰り出産とは、一時的に実家へ帰省して実家の近くの産院で出産をすることです。
ママは産後しばらくの間、新生児のお世話はもちろん、家事をまともにすることも難しい状態です。
「産褥期(さんじょくき)」というママの身体を回復させる期間に、実家で食事を作ってもらったり、家事や買いものをしてもらったりすると、ママがゆっくり休めるうえに、慣れない赤ちゃんのお世話に集中することができますよね。
そういった意味でも、特に初めての出産の場合に里帰り出産を選ぶ人が多いようです。
ただ、実家の状況によっては、里帰り出産が難しいケースもあります。まず産院を決める前に、実家に里帰りしても良いかどうかを確認してみてくださいね。
里帰り出産をするメリットとは?
里帰り出産にはたくさんのメリットがあります。以下に詳しく紹介しているので参考にしてみてくださいね。
出産や子育て経験のある家族が側にいる
出産から子育てまで一通り経験している家族が側にいることは大きなメリットです。
出産が近づいたときに、陣痛が始まってから病院に行くまでのタイミングがある程度分かったり、陣痛がきたときも一緒に病院へ向かう人がいたりするのは、初産の場合は特に心強いですよね。
ゆっくり過ごせる
妊娠中や産後にゆっくり休みたいと思っても、自宅では食事や家事など、なにかと気になることが出てきやすいです。
実家なら、家族に食事の準備や洗濯などをお願いしつつ、体を休める時間がとれます。
産後にしっかりと体を休ませることができる
産後は、自分が思っている以上に疲労が溜まっています。特に「産褥期」はしっかり体を休ませないと、産後の肥立ちに影響しかねません。
実家にいれば、子育て経験のある家族がサポートしてくれるので、体を休ませる余裕が生まれやすいです。
赤ちゃんのお世話に専念できる
初めてで慣れないこと続きの育児は思った以上に疲労が溜まりやすいです。家族に家事をお願いすることで、ママは赤ちゃんのお世話に集中することができます。
家族が赤ちゃんのお世話をサポートしてくれたり、すぐに相談できたりするのも大きなメリットです。
里帰り出産をするデメリットとは?
里帰り出産にもデメリットがあります。以下で、里帰りで起こりやすいトラブルやデメリットをご紹介するので参考にしてみてくださいね。
病院を途中で替えるなど、手間がかかる
里帰り出産をするときは、実家の家族やパートナー、パートナーの家族などの同意が必要な場合があるほか、里帰り先の病院を決めて予約をし、更にそこでも検査をしなければならないなど、思っている以上に手間や費用がかかります。
夫婦が長い期間離れて暮らすことへの不安
妊娠期間を含め、パートナーと離れて暮らすことに寂しさを感じる人もいます。特に産後はホルモンバランスが大きく変化するため、精神的に不安定になりやすい状態です。
実家が遠い場合は、面と向かって話せる機会が少なかったので不安になりやすかったという声も聞きます。
パートナーが「パパ」という実感をすぐに持てない
里帰りをしていると、パパが休みを合わせて赤ちゃんに会いに来ることはできますが、日常生活を知ることがなかなかできません。
「パパ」になったという実感が持ちにくいので、ママが里帰りから戻ったときの温度差に苦労することもあります。
育児に口を出される
時代とともに変わる育児の違いを知らずに、当時の育児情報をそのまま当てはめようとして、すれ違いが起こることも。
世代間のギャップを説明してもなかなか理解してくれず、苦労したという人もいます。
長期滞在で気を遣う・生活費が気になる
実家とはいえ、長期滞在になるとお金の面も気になってきます。実母や家族のスケジュールを合わせてもらっていると、やりづらいと感じたり、気を遣ったりする場面も出てくるでしょう。
また、育児とは関係のない生活面での価値観の違いで、お互いにストレスを感じてしまうことも多いようです。
里帰り出産はメリットとデメリットを知っておこう
里帰り出産が終わっても家族と良好な関係でいられるように、感謝の気持ちを忘れずに伝えるようにしましょう。
メリット・デメリットを良く考えて、里帰り出産をするかどうかを検討してみてくださいね。