里帰り出産で一時帰省することは、住み慣れた家や、実母が側にいるという環境から、これから出産を迎えるママにとっては心強いものですよね。しかし、つい「娘」に戻って家事や生活費などを甘えてしまうことも。2~3日遊びに来た感覚とは異なるので、しっかりとお礼をしたいですよね。そこで今回は、里帰り出産のお礼について、生活費をどうするか、お礼の金額の相場や、渡すタイミングなどをご紹介します。
里帰り出産はどれくらい滞在するの?

里帰り出産とは、出産のために実家へ帰省し、実家の近くの病院で出産することです。個人差はありますが、臨月前後から帰省先の妊婦健診がはじまり、産後は出産した病院で1ヶ月健診を行うので、短くても2ヶ月、長いと3~4ヶ月ほど滞在することになります。
里帰り出産をするときは、直前ではなく、里帰りを決めるときに一度実家に相談しましょう。部屋の準備をお願いする、兄弟の家族が同居していれば都合を聞く、上の子と一緒に滞在する場合は入院時のお世話をお願いするなど、事前に家族や親族に確認をすることが大切です。
滞在期間はなにかと生活の制限がかかるものなので、嫌な気持ちをさせないように段取りをしておきましょう。
里帰り出産のお礼はするべき?

親しき仲だからこそ、里帰り出産をしたときはお礼をしたいものです。価値観は人それぞれですが、里帰り出産はただの帰省とは違う点を考慮しましょう。
2~3ヶ月の間、ただ滞在しているわけではなく、普段よりも光熱費、食費がかかり、洗濯や食事作り、産まれた赤ちゃんのお世話など、実母・実父に体力的にも金銭的にも負担をかけてしまいます。
例え「娘」でも、結婚して世帯を築いた別世帯でもあるので、そういった面でもきちんとお礼をすることをおすすめします。
里帰り出産のお礼に生活費を含める?

里帰り出産のお礼に生活費分を含めて渡す人もいれば、生活費とお礼を別々に渡す人もいます。
生活費をお礼に含めないのであれば、事前に生活費を毎月支払う話をしておくと両親も受け取りやすいかもしれません。その際、「生活費は必要なものだから受け取ってね」と、気遣わせない一言があるといいでしょう。
生活費を受け取ってもらえない場合は、その生活費を使って、両親も使える日用品を滞在中に買ったりするといいかもしれませんね。
実家の経済状況にもよりますが、両親が年金で生活を送っている場合は、少しでも負担がないようにしたいですね。
里帰り出産のお礼の金額相場は?

里帰り出産の滞在期間ごとのお礼の金額相場は、以下が一般的なようです。
● 1ヶ月:20,000~30,000円
● 2ヶ月:50,000~60,000円
● 3ヶ月:60,000~90,000円
ただし、地域や親戚間での常識、世帯の経済状況によって金額は異なります。また、上の子も連れて里帰りする場合は、これに1ヶ月あたり5,000円ほどを加えて渡すこともあります。
なお、金額はなるべく細かい単位ではなく、切りの良い金額がマナーといわれています。細かい数字で渡されると、事務的な感じがしてしまいますよね。そのため、50,000円や10万円単位で渡す方が、お礼としてはいいかもしれません。
経済的に困っている状況でも、親は子供に事実を伝えず「大丈夫」と心配をかけないことがほとんどです。実家の様子を一番知っているのは娘自身でしょうから、状況をよく見て、少なくなり過ぎない配慮をしたいですね。
里帰り出産のお礼を渡すタイミングは?旦那が渡す?

里帰り出産のお礼を渡すタイミングは、里帰りをした初日がベストです。同居生活中の金銭負担に不安を感じず過ごすことができますし、お礼を受け取ってもらえなかった場合でも、気遣ってくれた想いだけで実家側も気持ちよく協力することができるものです。
また、娘からお金をもらうことに抵抗を示す親も多いと思います。そんなときは、旦那さんから渡してもらうといいかもしれません。
「これから妻とお腹の赤ちゃんをよろしくお願いします」など一言添えると、誠意として受け取ってくれますよ。それでも断られてしまった場合は、再度帰るタイミングで渡してみてくださいね。
このとき茶封筒や裸で渡すのは避け、のし袋や白い封筒で渡してくださいね。
里帰り出産のお礼は品物でもいいの?

里帰り出産のお礼でお金が断られてしまった場合は、品物でお礼をするのもおすすめです。無理に渡す必要はありませんが、少しでも気持ちを伝えることが大切。菓子折りや、お取り寄せの食材、普段あまり食べない高級な食べものや飲みものでもいいですね。
実家の両親が外出が好きなら、レストランの手配や、都合を聞いて旅行を計画してあげるなど、お金や品物はもちろん、それ以外の形でお礼をする人も多いようです。
里帰り出産はお礼の気持ちが大切
お金や品物でのお礼も大切ですが、「しばらくお世話になります」や、帰るときの「ありがとうございました」という言葉が、親は一番嬉しいものです。お礼を渡しつつ、手紙で気持ちを伝えるものおすすめですよ。
また、親には親の生活があります。その時間でお世話をしてもらっているので、甘え過ぎはあまり良くありませんね。食後の洗いものや洗濯を分担するなど、体が動かせる状態であれば、できる範囲でお手伝いするようにしましょう。
産前産後も、心穏やかに気持ちよく過ごして、素敵な里帰り出産ができるといいですね。