よだれつわりとは?妊娠初期に唾液が増える原因は?いつまで続く?

ほとんどの妊婦さんを悩ませる「つわり」ですが、その症状は吐き気が現れるだけとは限りません。なかでも「よだれつわり」はあまり知られていないつわりの一つ。友人や先輩ママに相談しても「そんなことあるの?」と驚かれることが多く、一人で心配を抱えている人もいると思います。そこで今回は、よだれつわりとはどういうものか、原因や時期、対策方法についてご説明します。

よだれつわりとは?

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よだれつわりとは、その名前の通り、妊娠してから大量のよだれが出るようになることをいいます。「唾液過多症」と呼ばれることもあり、通常より唾液が過剰に分泌されてしまうのです。

酸っぱい食べ物を口にしたときに、妊娠前より大量のよだれが出るケースもあれば、何もしていないのによだれが出続ける人、寝ているときもダラダラ出てくる人などがいます。唾液の量も個人差があり、「少し増えたな」と思うくらいで飲み込んで対処できる程度の人もいれば、飲み込めないほどの量が出る人もいます。

しかもよだれつわりは、よだれの量が増えるだけでなく、その味が吐き気を引き起こすこともあります。妊娠初期はつわりの影響で味覚が変わっっていて唾液が泥水のような味になったり、口の中がネバネバしたりする感覚が気持ち悪く、飲み込むたびに吐き気をもよおしてしまうのです。

量が増えた唾液を飲み込むだけでは対処できないのが、よだれつわりのつらいところです。

よだれつわりの原因は?

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よだれつわりの原因は、まだはっきりとわかっていません。ただ、妊娠が成立すると現れるので、妊娠中の体の変化が関係していると考えられています。

妊娠すると「hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)」というホルモンの分泌量が急激に増えて脳の嘔吐中枢が刺激される、あるいは「プロゲステロン(黄体ホルモン)」の増加で胃腸の機能が低下するなどの作用が起きているといわれます。唾液は消化・吸収を助ける働きがあり、胃腸などの消化器系の働きと密接に関係しているので、胃腸の働きが弱まるとよだれの分泌量が増えてよだれつわりになるのではないかといわれています。

よだれつわりはいつまで続く?妊娠中はずっと?

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つわりは妊娠5〜6週頃に始まり、胎盤ができあがる妊娠12〜16週頃に落ち着くのが一般的です。よだれつわりも同じタイミングで終わりますが、他のつわりよりも長く続く傾向にあるようです。人によっては出産まで大量のよだれが続いていて、出産を機に突然止まったということもあります。

吐き気がおさまっても、よだれだけは増えたままということはよくあることです。「よだれつわりは長く続く」と考えておくと、よだれが出続けていても過度に不安を感じずにすみますね。

よだれつわりの対策は?

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一日中よだれが出続けると、日常生活にも支障をきたしますよね。おすすめの対策をいくつかご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

対策1. 空のペットボトルを持ち歩く

飲み込めないほどに出てくるよだれをタオルやハンカチで拭くのは大変です。しかも、唇や口の周りが刺激されて荒れてしまうことも。そこで、空のペットボトルを持ち歩き、よだれが出てきたら吐き出しましょう。ペットボトルにカバーをつけておけば中が見えないので飲むふりをして吐き出せます。飲み込める量の唾液なら、ガムや飴を口に入れてごまかすこともできますよ。

対策2. 枕元にタオルやティッシュ、洗面器を置いておく

よだれは寝ているときにも出てきます。朝起きたら枕がよだれで濡れることも。枕にタオルを敷いておくと安心ですね。また、枕元に洗面器を置いておくと、夜中や朝に目覚めたときにすぐ唾液を吐き出せます。

対策3. 脱水症状に注意!

唾液の量に気を取られてしまいがちですが、その影響で脱水症状になる危険があります。妊娠中は通常よりも水分を必要とする時期ですが、よだれの分だけ水分は失われるので、意識的な水分補給が欠かせません。特に体重が減少してきた、尿の回数や量が極端に減ったという場合は脱水症状の兆候なので注意が必要です。嘔吐を伴うとさらに水分が奪われるので、症状がひどいときは早めに医師に相談しましょう。

出てくるよだれを拭うためにタオルやティッシュを使うこともあると思います。そんなときは唇や口の周りが荒れないように、こまめにリップクリームなどでケアをしておくといいですよ。

よだれつわりは漢方薬やツボで緩和できる?

漢方薬

よだれつわりには漢方薬やツボも効くといわれます。漢方薬では、吐き気止めや消化促進、唾液の抑制などの効果がある「益智(やくち)」「小半夏加茯苓湯(しょうはんげかぶくりゅうとう)」や「半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)」 などがおすすめです。

また、手と手首の境目になっているしわの中央から、指をひじに向かって三本分置いたところに「内関」というツボがあります。これは吐き気や胃痛・二日酔いといった消化器系の不調に効果があるといわれており、よだれつわりにもおすすめです。

妊娠初期の過剰なよだれは医師に相談を

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よだれつわりは、つわりの中ではそれほど知られている症状ではありません。周囲に同じ経験をしている人がいないと、自分だけがおかしいのではないかと不安になってしまいますよね。

しかし、つわりの症状は個人差があるものなので、過度に心配しすぎないでください。そして日常生活に支障が出ると思ったときは、無理をせずに早めに病院を頼りましょう。症状によっては、ビタミンB6を含んだ点滴などをしてもらえることもありますよ。

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