早産児とは?退院はいつ頃?障害が残りやすいの?

監修専門家 助産師 佐藤 裕子
佐藤 裕子 日本赤十字社助産師学校卒業後、大学病院総合周産期母子医療センターにて9年勤務。現在は神奈川県横浜市の助産院マタニティハウスSATOにて勤務しております。妊娠から出産、産後までトータルサポートのできる助... 監修記事一覧へ

「早産児」という言葉を聞くと、早くに産まれてきた小さめの赤ちゃんを思い浮かべるかもしれませんが、具体的には一体どのくらい早くに産まれた赤ちゃんなのでしょうか?また、「低出生体重児」とは何が違うのでしょうか?今回は早産児の定義や低出生体重児との違いについてご紹介します。

早産児とは?

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ママのお腹の中にいた週数のことを「在胎週数」といいますが、この在胎週数が37週0日未満で産まれた出生児のことを早産児と呼びます。

早産児で産まれてくると、発育不十分のため、新生児特定集中治療室(NICU)に入院することがあります。また、場合によっては、人工呼吸器を使う必要が出てくることも。

在胎期間の長さ、具体的には、赤ちゃんの成長度合いによって異なりますが、早産児として産まれてくると、発達障害のリスクが高まります。赤ちゃんが予定日よりもかなり早く産まれてきそうな場合は、出産を遅らせるために何ができるのか医師ときちんと話し合い、早期に対処を行うことが大切です。

早産児の原因は?

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早産に至る原因は、はっきりしないことがほとんどです。ただし、早産になる確率を上げる要因としては、次のようなものが挙げられます(※1)。

・早産の経験がある
・多胎妊娠をしている
・妊娠中に十分な栄養がとれていない
・検診を受けるのが遅い
・重度の高血圧である
・母親の年齢が思春期の少女ぐらい低い
・母親の年齢が高い
・性感染症になっているが、治療を受けていない

これらのいずれかに当てはまる場合は、早産に注意し、念のため医師にも、自分が早産になる確率が比較高いことを伝えておきましょう。

早産児として産まれたら?いつ頃退院するの?

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早産児はみな、特別な処置を受けるというわけではありません。早産児として産まれても、体の機能が発達していて、十分な体重があれば、治療を受けないこともあります。

しかし、早産児の体の機能が未発達である判断された場合は、新生児特定集中治療室(NICU)に入院し、治療が行われます。また、早産児の肺が十分に発達していない場合は、人工呼吸器や持続的気道陽圧法で対処します。

早産児の入院は、数日で終わることもあれば、数ヶ月に至ることもあります。

早産児は障害が残りやすい?

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早産児として産まれてきても、多くの場合は障害を持たずに育ちます。しかし、早産で産まれると、発達障害のリスクが上がり、学習障害や運動障害、視力の低下が起こる可能性が少なからずあります。

また、早産児の死亡率は在胎週数が短いほど高くなります。厚生労働省が公開しているデータによると、早産児のうち、新生児特定集中治療室(NICU)で亡くなってしまう割合は、在胎週数が22~23週だと45.1%、26~27週だと9.1%、30~31週だと3.5%です(※2)。

早産児での出産を回避する予防法は?

妊婦 サラダ

早産を予防するには、妊婦さんが健康的な生活を送ることが肝心です。塩分摂取量を控えながら、できるだけ栄養バランスのとれた食事をとり、禁煙禁酒を心がけましょう。また、睡眠もたっぷりとるように心がけてください。

陣痛が予定日よりも早い段階で起こった場合は、子宮の収縮を遅くする薬や、子宮収縮を止める薬を使うこともあります。いずれにしても、早産の予防には医師の協力が必要です。

妊婦健診は定期的に受け続け、体に何か異変を感じたら、すぐに医師に伝えましょう。子宮頸管の長さを測ったりすることで、切迫早産になっているかどうかを判断します。

早産児と低出生体重児の違いは?

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「早産児と低出生体重児は何が違うのだろう」と思う人も多くいますが、その違いは分類方法にあります。

低出生体重児とは、出生体重が2,500g以下の出生児のことをいいます。つまり、低出生体重児は出生体重で出生児を分類します。一方で、早産児は在胎週数で出生児を分類します。したがって、必ずしも「早産児=低出生体重児」というわけではありません。

例えば、在胎週数37週未満で産まれ、出生体重が2,500gに満たない赤ちゃんは「早産児かつ低出生体重児」です。しかし、在胎週数が37週未満で産まれ、出生体重が2,500g以上ある赤ちゃんは、「早産児だが、低出生体重児ではない」と定義されます。

また、在胎週数が37週以上で産まれ、出生体重が2,500グラムに満たない赤ちゃんは「早産児ではないが、低出生体重児」となります。

早産児で産まれる前に、早期発見を心がけよう

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医療技術の発達によって、赤ちゃんが早産児で産まれてきても、元気に育ってくれる確率が高くなっています。しかし、できるだけ在胎週数を伸ばすことが大切なことに変わりはありません。

切迫早産の段階で早期に発見し、入院をして点滴をするなど適切な対処すれば、ある程度在胎週数を伸ばすことができます。体調の変化を可能な限り早く発見できるよう、妊婦健診は定期的に行き、体の異変を感じたら、すぐに医師に診てもらうようにしましょう。

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