妊娠前からラーメン好きだった、つわりが始まったら無性にラーメンが食べたくなった、という妊婦さんもいますよね。「カロリーも塩分も高そうだから控えるべき?」と悩むこともあるかもしれません。
そこで今回は、妊婦はラーメンを食べてもいいのか、食べるときの注意点、おすすめの食べ方などをご紹介します。
妊娠中はラーメンを食べてもいいの?お腹の赤ちゃんに影響する?
妊娠中は、医師から食事について注意されていない限り、ラーメンを食べても問題はありません。ただし、以下の点に気をつけるようにしましょう。
塩分
ラーメンは塩分が多い食べ物です。メーカーや種類によって異なりますが、市販の生ラーメンやインスタントラーメン、カップラーメンに含まれる塩分量は、1食あたり麺とスープあわせて約5〜6gです(※1,2,3)。
厚生労働省によると、成人女性の1日あたりの食塩摂取目標量は6.5g未満で、妊娠中も同じです(※4)。
ラーメン1食を全て食べると、あっという間に1日の塩分摂取目標量に近づいてしまうことがわかります。
1日の食塩摂取目標量を守るのはなかなか難しいかもしれませんが、妊娠中に食塩を過剰摂取し続けると血圧が上がる原因となるおそれがあります。
血圧が上がったままの状態が続くと、お腹の赤ちゃんを守るためにも塩分摂取量には注意するようにしてくださいね。
カロリー
塩分と同時に気をつけたいのがラーメンのカロリーです。
市販の生ラーメンやインスタントラーメン、カップラーメンのカロリーは、1食あたり麺とスープあわせて400kcal前後ですが、お店で食べるとんこつラーメンなどは一般的に更にカロリーが高くなります(※1,2,3)。
妊娠中にカロリーが高い食べ物を食べて体重が過度に増えると、妊娠糖尿病になるリスクが高まります(※5)。
また下半身に脂肪がつくと産道を狭めてしまうため、難産になりやすいとされています(※6)。
妊娠中にラーメンを食べるときは、栄養成分表を見てカロリーをチェックする、油分の少ない生麺やノンフライタイプの麺を選ぶ、といったことに気をつけましょう。
妊婦はラーメンをどれくらい食べていい?
妊娠中にラーメンを週何回まで食べてもいいという決まりはありませんが、毎日のように食べるのはやめましょう。
ほかの食事の塩分量とバランスをとりながら、目安として多くても週に数回程度に留めておくと安心です。
産婦人科の医師から体重増加量や合併症のリスクについて指摘を受けている場合は、医師や助産師に確認してくださいね。
妊娠中のラーメンのおすすめの食べ方は?
妊娠中にラーメンを食べるときは、食べ方を工夫するだけで、気になる塩分やカロリーを抑えることができますよ。
スープは全部飲まない
ラーメンの塩分は、多くがスープに含まれています。スープは飲まないようにするか、飲むとしても少量にとどめておきましょう。摂取カロリーも抑えることができますよ。
野菜や海藻類をトッピングする
家庭でラーメンを調理するときは、野菜や海藻類をトッピングすると栄養バランスがよくなります。
カリウムを含む食品を一緒に摂ると、塩分が体外に排出されやすくなるのでおすすめですよ(※4)。
カリウムは色の濃い葉物野菜や海藻類、ドライフルーツやバナナなどに比較的多く含まれています。
小松菜やほうれん草、海苔などをラーメンにトッピングしたり、カロリーと相談しながら食後にバナナを食べたりするといいですね。
油分や添加物が少ないラーメンを選ぶ
妊娠中の体調によっては、ラーメンに含まれる油や添加物を口にすることで気持ち悪くなったり消化不良を起こしたりすることがあるかもしれません。
インスタントラーメンよりもシンプルな材料で作られた昔ながらの醤油ラーメン、とんこつラーメンよりも塩ラーメンといったように、できるだけ油分や添加物が少ないラーメンを選ぶようにしましょう。
手間はかかりますが、だしを取るところからスープを作ったり、麺を手打ちしたりして自家製ラーメンに挑戦するのもいいですね。だしをしっかり効かせれば、より塩分も抑えられますよ。
妊娠中はバランスを考えながらラーメンを食べよう
妊娠中の食事で大切なことはバランスよく食べることです。塩分や油分が多いものやカロリーが高いものばかり食べるような食生活にならなければ、妊娠中に適度にラーメンを食べても問題はありません。
妊娠中はなにかと我慢しなくてはいけないことが多く、ストレスが溜まることもあるので、美味しいラーメンを食べてリフレッシュできるといいですね。