生後8ヶ月になると、体だけでなく情緒も発達し、ママやパパの声にこれまで以上に反応を示してくれるようになりますよ。
今回は、そんな生後8ヶ月の赤ちゃんの体重や授乳回数に加え、育児や成長のポイントについてご紹介します。
● 生後8ヶ月の赤ちゃんの特徴は?
● 生後8ヶ月の赤ちゃんをお世話するときのポイントは?
● 生後8ヶ月の赤ちゃんの授乳回数や間隔は?
● 生後8ヶ月の赤ちゃんの離乳食の回数や量はどれくらい?
● 生後8ヶ月の赤ちゃんの睡眠時間や夜泣きの対処法は?
● 生後8ヶ月の赤ちゃんにおすすめの遊びやおもちゃは?
● 生後8ヶ月の赤ちゃんの乳歯は歯磨きで清潔にしよう
生後8ヶ月の赤ちゃんの身長や体重は?
厚生労働省の成長曲線をみると、生後8ヶ月の赤ちゃんの身長と体重は以下のとおりです(※1)。
生後8ヶ月の赤ちゃんの身長・体重
身長 | 体重 | |
男の子 | 66.3~75.0cm | 6.96~10.14kg |
女の子 | 64.4~73.2cm | 6.53~9.63kg |
体重の増加は引き続きゆるやかですが、大きめ・小さめ・ぽっちゃり・小柄など、特に体型の個人差が目立ってきます。男女差も大きくなっていますよ。
成長曲線の枠はあくまでも目安なので、曲線の枠内に入っているかどうかではなく、成長曲線の線に沿って身長・体重が増えているかどうかを確認するようにしましょう。
生後8ヶ月の赤ちゃんの特徴は?
生後8ヶ月の赤ちゃんの主な特徴は以下のとおりです(※1〜6)。ただし、これらはあくまで目安です。
子どもの発達には個人差があるため、できなかったとしてもあせる必要はありません。その子なりの成長を見守ってくださいね。
生後8ヶ月の主な特徴
● 手にしたものを何でも口に持っていく
● 人見知りが始まる
● はいはいができるようになる
● 5秒以上座れる
● 両手に積み木を持てるようになる
● 「ダメ」と言われたら手を止める
● 「いないいないばあ」を喜ぶ
● 大人が話していると口元を見つめる
● 物を落とすなど同じことを繰り返して遊ぶ
生後8ヶ月の赤ちゃんをお世話するときのポイントは?
この頃の赤ちゃんは行動範囲がどんどん広くなり、転倒や落下、誤飲、ケガなどの事故の可能性が増えてきます。赤ちゃんが活発な時間帯は大人が近くでつき添ってあげましょう。
以下のような対策も忘れないようにしてくださいね。
ベビーゲート・ベビーサークルの設置する
キッチンや階段、お風呂、暖房器具類などの周りにはベビーゲートを設置し、遊ばせるときはベビーサークル内にするなど安全対策をしましょう。
危険なものを赤ちゃんから遠ざける
角のあるものや硬いもの、 テーブルクロスや電気コードのような引っ張りやすいものは、赤ちゃんから遠ざける、片づける、カバーをして安全を確保するといった対処をしておくのも大切です。
タバコや洗剤など危険なものは赤ちゃんの手が届く位置に置かないでくださいね。
お風呂場のドアは必ず閉め、残り湯を溜めておかない
お風呂の浴槽に転落して溺れる危険もあります。風呂場のドアは必ず閉めて鍵をかけておく、残り湯を溜めないなどの対策もしておきましょう。
生後8ヶ月の赤ちゃんの授乳回数や間隔は?
生後8ヶ月の赤ちゃんの授乳やミルクの回数は、3〜4時間ごとに1日5〜6回が目安です(※7)。
離乳食が1日2回になっている場合は、離乳食後や授乳のリズムに沿って与えます。母乳であれば赤ちゃんが欲しがるだけ、ミルクであれば1日3回程度がよいとされています(※8)。
卒乳や断乳の時期に決まりはなく、人それぞれです。無理にやめさせたり、授乳回数を減らしたりする必要はありませんが、断乳・卒乳するのであれば少しずつ授乳回数を減らしていき、赤ちゃんのペースを大切にしながら離乳食へ移行してあげましょう。
生後8ヶ月の赤ちゃんの離乳食の回数や量はどれくらい?
離乳中期に相当する生後8ヶ月の赤ちゃんの離乳食は、進みが早ければ朝と夕方の2回。主食となるお粥と、野菜や果物、たんぱく質(鶏肉など)を離乳初期よりも増やして摂取すると良いですね。
生後8ヶ月は、色々な大きさや形、味、舌触りに慣らしていく、離乳食中期にあたります。やわらかくて、小さく刻んだものを舌でつぶして飲み込めるようになったら、フォークで粗くつぶした野菜ややわらかくほぐした白身魚など、色々な大きさや形のものに慣れさせていきましょう。
お座りが安定して両手が自由に使えるようになると、手づかみやスプーンを持ちたがるので、好きなように食べさせてあげてください。汚れてもいいように床にビニールシートや新聞紙を敷くなど、赤ちゃんの食べたい意欲をサポートすることが大切ですよ。
離乳食の1回あたりの目安量(※8)
● 5倍~7倍がゆ:50〜80g
● 野菜・果物:20~30g
● たんぱく質(どれか1品):魚10~15g、肉10~15g、豆腐30~40g、卵(卵黄)1個~(全卵)1/3個、乳製品50~70g
生後8ヶ月の赤ちゃんの睡眠時間や夜泣きの対処法は?
生後8ヶ月の赤ちゃんの睡眠時間は、だいたい13時間程度です。多くの赤ちゃんは、午前と午後に2〜3時間程度の昼寝をします(※9)。
お座りやハイハイができるようになると活動量が増え、新しい刺激や興奮によって夜泣きが多くなりがちです。日中は活発に遊ばせて、夕方のお昼寝はできるだけ避け、夜は早めに寝るなど、生活リズムを赤ちゃんの体に覚えさせていくことが大切ですよ。
夜泣きが続いていると夜にまとまった睡眠がとりにくく、疲れやすくなっています。赤ちゃんの昼寝のタイミングで一緒に休んだり、夜はパートナーと交代制にしつつ、地域のサポートを活用するなど、少しでも休める体制を作りましょう。
生後8ヶ月の赤ちゃんにおすすめの遊びやおもちゃは?
生後8ヶ月の赤ちゃんはより好奇心旺盛になります。自己主張もはじまるので、対話が楽しくなってきますよ。
赤ちゃんの自己肯定感を高めるには、ママ・パパからの愛情が不可欠です(※10)。「まだわからないから」と思わず、積極的に赤ちゃんに話しかけましょう。
生後8ヶ月頃におすすめの遊びは、ママやパパとコミュニケーションをとること。ハンカチを顔にかけてあげると自分からすぐに取り払うようになったり、いないいないばぁをすると楽しくて何度も笑ったりします。ママやパパの声にも反応するので、名前を呼ぶと振り返ることも。
おもちゃで遊ぶなら、音が出るマラカスのようなおもちゃや、握ったり転がしたりして遊べるオーボールもおすすめですよ。つかまり立ちをはじめていれば、手押し車のようなおもちゃもいいですね。
おもちゃを使うときは、必ずママやパパがいるときにして、目を離さないよう注意しましょう。
生後8ヶ月の赤ちゃんの乳歯は歯磨きで清潔にしよう
生後8ヶ月は乳歯が生えはじめる時期なので、歯磨きを徐々にスタートさせましょう(※11)。しっかり磨くというより、歯磨きの時間を「楽しい」と感じてもらえるように慣れさせることが大切です。
歯磨きのステップ
赤ちゃんを膝に乗せ、まずは口の中を観察したり、清潔な指で口の中を触ってみましょう。赤ちゃんが口を触られることに慣れてきたら、ガーゼや綿棒で歯を拭いてあげます。さらに慣れてきたら、赤ちゃん用の歯ブラシを使用しましょう。
歯ブラシはできるだけ小さな物を使い、ペンと同じように持ちます。片方の指で子どもの唇を軽くめくり、歯ブラシを前後あるいは左右に動かして磨きます。
初めは1〜2回ちょんちょんと歯に触れる程度、歯ブラシの刺激に慣れてきたら1本ずつ優しく磨きます。歯1本当たり5秒程度で十分です。
強く磨きすぎたり、長く磨きすぎたりして子どもが歯磨きを嫌いにならないように注意してくださいね。
上唇をめくるとミルクのカスが付いていることがあります。この部分は唾液による自浄作用が届きにくいので、ガーゼで拭ってあげましょう。
歯磨きのポイント
歯磨きを始めてしばらくは、赤ちゃんは何をされているのかわからず、嫌がる子もいます。しかし、「まだ2~3本だから」と放っておくと、簡単に虫歯になってしまいます。乳歯の虫歯は永久歯に影響するので、根気よく歯磨きに慣れさせていきましょう。
歯磨きを嫌がるときは以下のような方法を試してみるのも一つの手です。
● やさしく話しかけたり、笑顔で歌いながら歯磨きする
● ママ・パパも一緒に歯磨きをする
● 歯磨きの力加減を変えてみる
● 歯ぐきや上唇の下にある「スジ」に歯ブラシが当たらないように磨く
● 歯磨きを一旦中断し、唾液を飲み込ませる
生後8ヶ月の赤ちゃんと楽しく過ごそう
生後8ヶ月になると、赤ちゃんの表情が豊かになったり、できることが増えてきて、育児がさらに楽しくなってきますよ。動き回って怪我をしないかなど心配事も増えますが、その仕草や成長に愛おしさもどんどんと増してきます。
お出かけできる場所も増えてくるので、一緒にショッピングや旅行を楽しんだり、素敵な思い出をたくさん作ってくださいね。