赤ちゃんが生まれた喜びも束の間、退院すると赤ちゃんのお世話で大忙しになります。産後すぐは体も回復していないため、「退院後の家事はどうすればいいんだろう？」と不安になりますよね。
今回は、産後の家事はいつから始めてもいいのか、産後1～2週間の家事のコツや注意点をご紹介します。
産後の家事はいつから？産後2週間は安静にするの？
産後は子宮が元の大きさに戻り切っていないため、悪露や後陣痛が起こります。
また、出産による骨盤底筋や会陰部のダメージ、ホルモンバランスの変化などからママの体は思った以上に負担がかかっている状態です。
思うように体を動かせないだけでなく、寝ているだけでもどこかに痛みを感じることも。
医学的には、出産後の体が妊娠前の状態に回復するまでに6～8週間かかるといわれ、この期間を「産褥期」と呼びます（※1）。また、出産後、日常生活に復帰することを意味する「床上げ」は、産後3週間前後が目安です。
産後いつから家事をしてもいいかについて明確な決まりはありませんが、一般的には産後3週目以降が目安です。ただし、ママの体調や生活環境によって変わってきます。
体の回復が順調なママでも、少なくとも産後2週間は授乳やおむつ交換などの赤ちゃんのお世話や、自分の身の周りのことだけを行い、家事を再開するのは3週目以降の体調の良い日からにしましょう。まずは、体に負担がかからない軽い作業から始めてくださいね。
産後の体調は個人差が大きいため、退院時に医師や助産師に家事を再開できる時期も相談してみてもいいですよ。
家事ができない産後2週間はどうする？
家事を控えた方がいい産後1～2週間は、パートナーや家族に助けてもらいましょう。ヘルパーさんや家事代行に頼むのもおすすめです。
最近では、産後ケアをしてもらえるサービス「産後ヘルパー」「産後ドゥーラ」、宿泊施設「産後ケアセンター」「産後ケアホテル」も人気です。助産院の場合は、宿泊サービスがあるところもありますよ。
自治体によっては、行政が産後サポートサービスに関する補助金を出してくれたり、料金を代わりに支払ってくれたりするところもあるので、事前に住んでいる地域のサービスを調べておくと良いでしょう。
事前登録が必要な場合もあるので、早めに調べておくことをおすすめします。
産後1～2週間は、出産の影響と慣れない育児で精一杯です。いつもの家事が思うようにできず、歯がゆい思いをするかもしれませんが、体調を最優先にして無理せず乗り切りましょう。
料理や洗濯などの産後の家事のコツは？
産後のママの体が回復するまで6〜8週間はかかります。少なくとも産後1ヶ月の間は、ママは自身の体の回復と赤ちゃんのお世話に専念できるような体制をとれるように、事前にパートナーや家族と家事の分担について話し合っておけるといいですよ。
体調が落ち着いてきてからいざ家事をやろうとすると、赤ちゃんのお世話と家事との両立に悩むママも多くいます。
下記に、産後の家事を楽に済ませるコツをご紹介するので、参考にしてみてくださいね。
できあいの食べ物を買う
毎食作ることにこだわりすぎず、宅配弁当サービスやスーパーの惣菜を適度に利用しましょう。
最近は栄養バランスが考えられた弁当や惣菜も多くあります。不足しがちな野菜などが多く入ったものを選ぶようにするといいですね。
宅配サービスを利用する
産後1ヶ月間は基本的にママも赤ちゃんも外出できないため、便利な宅配サービスを利用するのもおすすめです。日々の食材はネットスーパー、生活用品や服は通販サイトで購入すれば、自宅まで送ってもらうことができます。
商品を実際に見ての買い物は、赤ちゃんが大きくなって余裕が出てきたときの楽しみにして、産後しばらくは外出にエネルギーをできるだけ使わないようにしましょう。
体調にあわせてパートナーと分担を調整する
パートナーに産後すぐのタイミングは体がつらいことを伝え、掃除や洗濯、買い物、料理など、できる範囲で、普段より多めに家事に取り組んでもらえるようにお願いしてみましょう。
体が回復してきても、夜中の授乳など、産前よりも疲れが溜まりやすい状態が続きます。体調にあわせてパートナーと家事の分担を調整することで、体も心もグッと楽になりますよ。
便利な家電に頼る
家電も産後のママを助けてくれる心強い味方です。たとえば、食器洗い機を利用すれば、家事の時間を減らせるだけでなく、食器洗いによる手荒れを防ぐこともできます。
ルンバのような全自動掃除機や、乾燥機能付きの全自動洗濯機もおすすめです。産後は頼れるものには、どんどん頼っていきましょう。
予定表を作る
育児をしながら家事をしていると時間があっという間に過ぎていくので、ひとつの家事を終わらせた後に、次にどの家事をしたらいいか迷ってしまうことも。
家事をまとめてするときは、予定表を作ると迷うことなく次から次に作業に取り組むことができます。パートナーと家事を分担するときもお互いの担当場所を明確にできるので、スムーズに作業を進められますよ。
産後の家事再開は焦らず、無理せず
産褥期にあたる産後1ヶ月は、何よりも無理をしないことが大切です。赤ちゃんのお世話に時間を取られてゆっくり眠れない日々が続くので、まずはしっかりと休めるときに休むことを優先しましょう。
