出産予定日が近づくと、「おしるしがくるのでは?」と気になる妊婦さんも多いのではないでしょうか。実際におしるしがあった場合、入浴してもいいものか迷うこともあるかもしれません。
そこで今回は、おしるしがきた後のお風呂についてや入浴するときの注意点、また陣痛がきた後のお風呂はどうしたらいいのかをご紹介します。
おしるしがきたらお風呂は?湯船に入ってもいい?
「おしるし(産徴・さんちょう)」は、もうすぐお産が始まるというサインのひとつで、子宮が収縮したり子宮口が開いたりして卵膜の一部が剥がれることによって起こります(※1)。
おしるしがきた後に、湯船に浸かったりシャワーを浴びたりしても問題はありませんが、破水との区別がつかないときは控えてください。
一般的に、出産後はシャワーを浴びることができるまでに数日かかり、湯船に浸かれるのは1ヶ月健診で許可が出てからです。
確実におしるしだと判断できる場合は今のうちに入浴して、陣痛に備えてリラックスできるといいですね。
おしるしの後に入浴するときの注意点は?
おしるしがきた後にお風呂に入るときは、以下のポイントに注意してください。
長風呂や熱い湯は避ける
長時間の入浴や熱い湯をはった湯船に入るのは控えましょう。のぼせたり必要以上に体力を消耗したりするため、臨月の妊婦さんにはおすすめできません。
水分補給をする
お風呂に入ると汗をたくさんかくため、水分補給が大切です。お風呂に入る前と上がった後に、コップ1杯分の水を飲むように心がけましょう。
転倒に注意する
大きなお腹で足元が見えにくかったりバランスがとりにくかったりするため、浴室で滑らないように十分に気をつけてください。湯船に入るときもバランスが崩れやすいので要注意です。
何かあったとき助けを呼べるようにしておく
おしるしがきた後は、いつ陣痛が起きてもおかしくありません。入浴するときは、できるだけ家にパートナーや家族がいる時間帯を選ぶようにしましょう。
やむを得ず誰もいないときに入浴をする場合は、何かあったときのために浴室の入り口付近にスマホを置いておいてくださいね。
陣痛がきた後に入浴してもいい?破水の後のシャワーは?
陣痛や破水が起きた後に入浴できるかどうかは、以下を参考にして十分に気をつけてくださいね。
陣痛が来た場合
「産後はしばらくお風呂に入れないから」「体を温めたほうがお産が進むから」といった理由で、陣痛がきた後にお風呂に入る妊婦さんもいます。
しかし、陣痛は出産が間近に迫っている証です。陣痛の進行が早いと、入浴中に急に分娩が始まってしまうこともあるかもしれません。
陣痛がきたら万全を期して入浴しないほうがいいですが、どうしても入りたい場合は陣痛間隔がまだ十分にあるときに、さっとシャワーだけ浴びるようにしましょう。
陣痛がきた後のお風呂について、妊婦健診の際に医師や助産師に確認しておくと安心です。
破水した場合
破水したら、湯船に浸かることはもちろん、シャワーも浴びないようにしてください。膣から雑菌が入り込んで赤ちゃんが感染するおそれがあるためです(※1)。
ウォシュレットなども使わないように注意して、すぐに病院に連絡しましょう。
おしるしの後のお風呂は無理せずに
明らかにおしるしだと判断できたときは、お風呂をはじめ、食事や体を動かすことなど、それまで通りの生活をしながら陣痛がくるのを待ちましょう。ただし疲れているときや不安があるときは、無理に入浴する必要はありませんよ。
おしるしがきたら、赤ちゃんに会えるまであと少しです。できるだけリラックスした気持ちでお産を迎えられるといいですね。