おしるしと異常出血の違いとは?臨月の陣痛中に出血があったら?

陣痛の前触れとして現れる「おしるし」。その色や状態はさまざまですが、おしるしが現れたからといって、慌てて病院へ行く必要はありません。しかし妊娠中はトラブルがつきもので、中には「異常出血かも?」と心配になってしまう症状が出ることも。今回は、おしるしと異常出血の違いや、陣痛中の出血についてご説明します。

おしるしとは?

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おしるしはおりものの一種で、出産兆候の一つです。子宮口が開き始めて子宮が収縮すると、子宮口の蓋をしていた「粘液栓」と呼ばれるゼリー状の塊が剥がれ落ち、子宮頸管の粘液と混ざって外に出てきます。これが、おしるしです。また、赤ちゃんを包んでいる「卵膜」の一部が剥がれることで出血し、その血液が混ざることもあります。

一般的に、おしるしが出た数日内に陣痛が来ますが、おしるしから1週間経っても、陣痛が来ないケースもあります。またおしるしが全くなく、陣痛を迎える妊婦さんも少なからずいます。

おしるしは臨月や出産予定日の近く、あるいは予定日の後にやってくるものなので、臨月より前に出血があった場合には注意が必要です。具体的には、妊娠36週6日までの出産は早産として扱われるので、妊娠37週より前の出血には特に注意しましょう。

妊娠37週0日~41週6日の期間内での出産を正期産といい、この期間内に産むと、赤ちゃんの発育上の問題がほぼないと考えられています。正期産の詳細については、以下の関連記事をご参照ください。

おしるしの出血量はどれくらい?臨月の陣痛で出血があったら?

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おしるしで出る血の量は人それぞれです。「おしるしはなかった」「どれがおしるしなのかわからなかった」「出産後に振り返ると、あれがおしるしだったのかなと気づいた」という人がいる一方で、月経のように出血が多かったという人も。

出血量が多いからといって心配しすぎず、色や痛みといった他の特徴とあわせて、おしるしか異常出血かを判断しましょう。ただし、月経以上に量が多かったり、何日も出血が続いたり、断続的な出血があったりするときは、異常出血の可能性があるため、すぐに病院を受診してください。

また陣痛が来た際に、出血を伴うことがあります。この場合もおしるしの可能性が高いのですが、念のため病院に連絡し、指示を仰ぐようにしましょう。出血量に関して、どれくらいが正常で、どれくらいが異常かを自分一人で判断するのは難しく、そして危険でもあります。

迷ったときはすぐに医師に連絡するようにすると、できるだけ早い段階で適切な対処ができますよ。

粘度や色で、おしるしか異常出血か分かる?

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おしるしは、子宮頸管の蓋自体がゼリー状だったり、子宮頸管の粘液と混じっていたりすることから、「粘り気」があるのが特徴です。反対に粘り気がほとんどなく、サラサラとした血液がたくさん出る場合は異常出血の可能性があります。ただし、卵膜からの出血が遅れてきた場合はサラサラとした出血が起きるため、「サラサラした出血=異常出血」とは一概に言えません。

また、おしるしの色に関しては、ピンク、褐色、茶色が一般的には多いのですが、血液が混ざらないと、卵白のような半透明なおしるしが出てくることもあります。また、人によっては鮮血のような真っ赤なおしるしを体験することもあるので、色や状態だけでおしるしと異常出血を見分けるのは難しいといえます。

お腹の痛みで、おしるしか異常出血か分かる?

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おしるしと異常出血を見分けるうえで、最も気にかけておきたいのが「お腹の痛みを伴っているかどうか」です。お腹に痛みがある場合、陣痛や異常出血の可能性が考えられます。

おしるしらしきものが出たときに痛みがあれば、痛みが起きる間隔とその強さに意識を向け、それが陣痛によるものなのかをまずは判断しましょう。「痛みの間隔が一定で徐々に短くなり、痛みが少しずつ増す」というのが陣痛の特徴です。

また、分娩前の準備運動として、前駆陣痛というものがあります。本陣痛と違って、前駆陣痛は不規則にお腹が痛み、弱くなったり強くなったりと毎回変化します。前駆陣痛が起きても、すぐに病院で診てもらう必要はなく、安静にしていれば自然と治まります。

ただし、急激な下腹部痛があり、おなかが板のようにカチカチに張ったら、常位胎盤早期剥離が起きている恐れもあります。胎盤が子宮から剥がれ落ちてしまう症状で、重さによっては、早急に分娩をする必要があります。

このようにお腹の痛みに注目すると、さまざまな症状を見分けることができます。特に初産の方は、本陣痛と前駆陣痛の違いが分かりにくいので、「陣痛かな?」と思ったら痛みが起こる間隔を記録しておきましょう。病院に連絡する際にそれを伝えると、病院側も状況を把握しやすくなります。

おしるしか異常出血か分からないときは、迷わず病院に連絡

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おしるしは人によって量も色も痛みも違うので、おしるしと異常出血を自己判断するのは困難です。出血は時には体の異常を知らせるサインでもあるので、自分の身に起こっている出血の原因が分からないときは、迷わず病院に連絡してください。

分娩を間近に控えた臨月は、「無事に産めるかな」「産んだ後もきちんと育てられるかな」と不安が募る時期です。できるだけ病院や旦那さんのサポートを得ながら、落ち着いた気持ちで毎日を過ごしましょう。あなたの出産を応援してくれる人が、周りにたくさんいることを忘れないでくださいね。

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