産後3・4・5ヶ月で妊娠できる?妊娠可能な時期はいつ頃から?

監修医師 産婦人科医 藤東 淳也
藤東 淳也 日本産科婦人科学会専門医、婦人科腫瘍専門医、細胞診専門医、がん治療認定医、日本がん治療認定医機構暫定教育医、日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医、日本内視鏡外科学会技術認定医で、現在は藤東クリニック院長... 監修記事一覧へ

子供を出産したあと、年子(年齢差が1歳)の妹や弟がほしいとなると、産後3・4・5ヶ月の妊娠を考えるパパ・ママが多いと思います。産後3・4・5ヶ月で妊娠することは、そもそも可能なのでしょうか?もし可能なら、どうすれば妊娠しやすくなるのでしょうか?今回は、産後の妊娠の可能性や注意点、妊娠しやすくなるための方法についてご説明します。

産後3・4・5ヶ月で妊娠できる?いつから妊娠可能なの?

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排卵や生理のリズム、体の状態などに個人差はありますが、産後3・4・5ヶ月でも妊娠することは可能です。

産後3・4・5ヶ月頃のママの体内では、母乳生成を促す「プロラクチン」というホルモンが分泌されています。赤ちゃんがおっぱいを吸う刺激により、プロラクチンの分泌はさらに促進されるのですが、このホルモンには排卵を抑える作用もあるため、授乳中しばらくは生理と排卵がありません(※1)。

一般的に、授乳中のママは産後3~12ヶ月、授乳していないママは産後2ヶ月ほどたってから生理が再開しますが、それまでは基本的に妊娠しない状態です(※2)。

つまり、母乳ではなくミルクで育てているなど、早めに排卵と生理が再開したママは、産後3・4・5ヶ月でも妊娠する可能性があります。

ただし、「まだ母乳をあげているのにすぐに生理が再開した」というママや、「授乳をやめても1年くらい生理が来ない」というママもいるため、妊娠可能な時期には個人差があると考えましょう。

産後すぐに妊娠しやすいというのは本当?

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「出産によって、子宮や卵管がきれいな状態になっているから、産後は妊娠しやすい」という話を聞いたことがある人もいるかもしれませんが、それを裏づける医学的根拠は特にありません。

むしろ、前述のとおり、産後すぐの時期はプロラクチンが分泌されているため、一般的には妊娠しにくいと考えられます。

また、産後はホルモンバランスが整っていないため、生理が再開してもしばらくは排卵のタイミングを予測しにくく、計画的に妊娠するのが難しいという一面もあります。

産後3・4・5ヶ月で妊娠する方法は?

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産後3・4・5ヶ月で妊娠したい場合、母乳からミルクに切り替えるのが有効な方法です。おっぱいをあげるのを止めれば、プロラクチンの分泌も減るので、排卵が早く再開しやすくなります。

ただし、出産で疲れた子宮を休ませるためには半年~1年が必要だといわれています。産後すぐの妊娠は母体に大きな負担がかかるということも理解したうえで、妊娠のタイミングについては家族やかかりつけの産婦人科医とよく相談してくださいね。

特に、前回の出産で帝王切開をしている場合は、子宮を切開した傷跡の回復に時間がかかるため、医師から「最低でも1年は妊娠を控えるように」と言われる場合が多いようです。

一度経験しているママであればわかると思いますが、妊娠・出産には様々なリスクも伴うものです。「生理が再開したら妊娠してもOK」という単純な話ではないので、体の状態や次の妊娠に向けた注意点などを医師に必ず確認してから妊娠の計画を立てましょう。

産後3・4・5ヶ月で妊娠したいときの注意点は?

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排卵が起こるタイミングは人それぞれで、産後初めての生理が来る前に排卵が起こることもあります。つまり、生理が再開していなくても、性交渉と排卵のタイミングがたまたま重なった場合、妊娠する可能性もあります。

そう聞くと、「産後、なるべく早く妊娠したい」というママの中には、生理が来ていない段階から避妊せずに夫婦生活を持とうと考える人もいるかもしれませんが、それはおすすめできません。生理が再開するよりも前に妊娠が成立すると、正確な妊娠週数がわからなくなってしまったり、妊娠したことに気づかなかったりすることもあるからです。

一般的には生理が1~2回来たあとの妊娠が望ましいとされています。

「産後3・4・5ヶ月で妊娠したい」と考える夫婦の事情は様々だと思いますが、次の妊娠の経過を安全に見守るためにも、あまり焦らない方がいいということを覚えておいてくださいね。

産後すぐの妊娠は夫婦でよく相談を

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年子で兄弟姉妹を持つと、年齢が近いため2人で仲良く遊んでくれたり、学校行事などをほぼ同じタイミングで一緒に済ませられたりといったメリットがあります。一方で、妊娠中のつわりがひどくても上の子のお世話が忙しくてなかなか休めない、教育費などの経済的負担が一度にかさむ、などのデメリットもあります。

こういった年子育児の長所・短所や、ママの体への負担などを総合的に考えて、夫婦でしっかり話し合い、自分たちに合った妊娠計画を立てていきたいですね。

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