赤ちゃんは授かりものとはいえ、できれば「女の子が欲しい!」「男の子が生まれてくるといいな」など、希望が出てくることもありますよね。産み分けに関する噂はたくさんありますが、実際に効果はあるのでしょうか。
今回は、産み分けに関する噂について、性別の決まり方と合わせて紹介します。
産み分けとは?赤ちゃんの性別は選べるの?
産み分けとは、希望の性別が実現するように妊娠前に行う対策のことです。
中国式産み分けカレンダーなどのように、産み分けに関する噂や迷信は昔からたくさんありますが、どれも科学的根拠はなく男女の産み分けはできません。
最近では、精子の特徴や膣内の性質、排卵日などから性行為のタイミングを工夫する方法をとる人もいますが、こちらにも科学的根拠はなく、通常の妊活では赤ちゃんの性別を確実に選ぶ方法はありません。
赤ちゃんの性別の決まり方は?
赤ちゃんの性別は、卵子と精子が持っている染色体が組み合わさって決まります。卵子はX染色体のみ、精子はX染色体もしくはY染色体のいずれかを持っています。
そのため、X染色体を持つ精子が受精すると、XX染色体となって女の子、Y染色体を持つ精子が受精すると、XY染色体となって男の子が生まれます。
産み分けの噂には、赤ちゃんの性別を決める精子の特徴をもとにしたものが多いですよ。
男女の産み分けの噂ってどんなものがあるの?
産み分けには、以下の4つの噂が有名です。これらの噂について、真偽もあわせてご紹介します。
産み分けゼリーの利用
膣内を酸性またはアルカリ性にする産み分けゼリーについて一度は聞いたことがある人も多いでしょう。
産み分けゼリーは精子の特徴を元に作られたとされていますが、通常よりも産み分けの確率を高めるという科学的根拠はありません。
試してみたい場合は、効果がはっきりと立証されていないことと費用について納得した上で、日本製の成分が全て開示されている安全な商品を選ぶようにしてくださいね。
リンカルの服用
サプリメントのリンカルを妊娠前から飲んでおくと男の子が生まれやすくなるという噂を聞いたことがある人も多いかもしれません。
こちらも科学的根拠はなく、本当に男の子が生まれやすくなるのかははっきりとしていません。
飲んでみたいという人は、費用に納得した上で、もしかしたら男の子が生まれやすくなるのかも、くらいの気持ちで試すといいですよ。
性行為の工夫
女性のオーガズムや特定の体位、挿入を深くするなど試すと、アルカリ性に強いY染色体が生き残りやすくなり、男の子が生まれやすくなるという噂があります。
これは1960年代に生まれた噂ですが、現在に至るまで通常の方法よりも高い確率で産み分けができたという報告はありません。
もしかすると確率があがるかもしれないという心持ちで試してみるのもいいかもしれませんね。
排卵日を参考にした性行為
排卵日前後の女性の膣内変化を元にした産み分けの噂もあります。
排卵日が近づくと、もともと酸性の腟内が弱アルカリ性に傾きます。そのため、排卵日の2日ほど前の膣内が酸性であるうちに性交を行うと、酸性に強いX精子を多く残せるので女の子が、排卵日に性行を行うとアルカリ性に強いY染色体を多く残せるので男の子が生まれやすくなるという理論です。
実はこの噂は科学的に否定されていて、排卵と性行為のタイミングは赤ちゃんの性別には影響しないことがわかっています(※1)。残念ながら、排卵日を参考にした性行為は当てにはなりません。
産み分けは確実ではないことを知っておこう
今回ご紹介した産み分けの噂には科学的根拠はありません。産み分けを噂を実践しても、確実に男女の性別を選べないことを理解しておきましょう。
希望の性別の赤ちゃんが生まれてくる確率が高まるかも…くらいの心持ちでいるといいですね。