「たんぽぽ茶が母乳に良い」と聞いて、たんぽぽ茶を飲んでいるママも多いのではないでしょうか。母乳に対して「効果を感じた」という人もいれば、「あまり感じない」という人もいるようで、実際にどうなのか気になりますよね。
今回は、たんぽぽ茶について、母乳への影響をはじめ、授乳中に飲むと良いといわれる理由、1日どのくらい飲んでもいいのか、おすすめの飲み方を紹介します。
たんぽぽ茶は母乳に効果があるの?
「たんぽぽ茶」は、たんぽぽの根や茎、葉を乾燥させて焙煎したお茶です。コーヒーのような風味がするため「たんぽぽコーヒー」と呼ばれることもあります。
「たんぽぽ茶を飲むことで母乳の出や質がよくなる」と聞いたことがあるかも知れませんが、明確な根拠はありません。
食事が母乳の分泌に影響するといった医学的な調査報告はなく、飲み物に関しても同様のことがいえると考えられるためです(※1)。
たんぽぽ茶が授乳中に良いといわれるのはどうして?
前述の通り、たんぽぽ茶は医学的に母乳の出や質に効果はないとされていますが、授乳中に良いといわれるのには以下の理由が考えられます。
ノンカフェイン
たんぽぽ茶はカフェインを含まないため、授乳中におすすめのお茶とされています。
授乳中にカフェインを過剰摂取すると、カフェインが母乳に移行して赤ちゃんが寝付けなくなったり、イライラしたりする可能性があります(※2)。ノンカフェインのたんぽぽ茶なら安心して飲めますね。
栄養素が豊富
たんぽぽ茶の原料である「たんぽぽ」には、出産直後や授乳中のママが積極的に摂りたいビタミンやミネラルなどの栄養素が含まれてます。
授乳中はバランスよく栄養を摂ることが大切なので、お茶から栄養を摂取できるのは嬉しいですね。
たんぽぽ茶に含まれる栄養成分は?
たんぽぽ茶の原料である「たんぽぽ」に含まれる主な栄養成分は、以下の通りです。それぞれの栄養成分の効果・効能とあわせてご紹介します(※3)。
ビタミンB2
● 皮膚や髪、爪を健康に保つ
● 脂質や糖質の代謝を高める
ビタミンC
● メラニン色素の生成を防ぐ
● 免疫力を高める
● 動脈硬化や脳梗塞、心筋梗塞を予防する
カルシウム
● 骨や歯を丈夫にする
● 筋肉の働きを改善する
● 精神を安定させる
鉄分
● 血を補う
● 体の機能を高める
レシチン
● 動脈硬化を予防する
● 記憶力、集中力を高める
コリン
● 悪玉コレステロールを抑制する
● 高血圧を予防・改善する
ルテイン
● 粘膜中央部にある黄斑を正常に保つ
● 抗酸化作用
たんぽぽの花びら・葉・根の部位によって、含まれている栄養素が若干違います。たとえば、コリンは根、ルテインは花びらや葉に含まれています。
市販のたんぽぽ茶は根の部分を使っているものが多いですが、メーカーや商品で異なることもあるため、購入前に確認するといいでしょう。
たんぽぽ茶は1日にどのくらい飲んでいい?
たんぽぽ茶はカフェインを含まないため、1日に飲む量に特別な制限はありません。また、1日に何杯飲むべきといった決まりもありません。
ただ、飲む量に制限はないとはいえ、たんぽぽ茶ばかり飲んでいると水分の摂り過ぎによってトイレが近くなったり、体質によってはお腹が緩くなったりすることもあります。1日2〜3杯ほどを目安に、他の飲み物とバランスよく飲むといいでしょう。
たんぽぽ茶のおすすめの飲み方は?
たんぽぽ茶は、そのままストレートで飲むのはもちろん、好みや気分にあわせて、以下のような飲み方を楽しむことができます。
ミルクや豆乳を入れる
ホットで飲む場合は、ミルクや豆乳を入れるとまろやかになりますよ。
甘味を加える
ミルクや豆乳と一緒にハチミツや黒糖を加えると、甘くまろやかなミルクティーのような味わいになります。赤ちゃんを寝かしつけたあとの、ご褒美タイムにもぴったりですね。
冷やす
濃い目に淹れて冷蔵庫で冷やし、氷を入れてアイスで飲むのもおすすめです。たんぽぽ茶の香ばしさが引き立って、夏などの暑い時期には特にぴったりですよ。ただし、体が冷えないように飲み過ぎには気をつけてくださいね。
薄める
たんぽぽ茶は多少苦味を感じるものもあります。苦味が苦手な人は、水やお湯の割合を多くして、薄めのお茶として飲むといいでしょう。
授乳中の水分補給にたんぽぽ茶がおすすめ
ノンカフェインで栄養も豊富なたんぽぽ茶。リラックスタイムのお茶のレパートリーやコーヒーの代用品として楽しんでみてくださいね。