栄養価の高い飲み物として有名な青汁。栄養補給のために青汁の利用を考えているママもいるかと思います。しかし、そもそも授乳中に青汁を飲んでも大丈夫なのでしょうか?また授乳中に飲んだ青汁の味は、母乳に混ざらないのでしょうか?今回は、そんな授乳中の青汁の飲み方や注意点についてご紹介します。
そもそも青汁とは?
青汁とは、緑葉野菜を絞った汁の総称です。青汁に使われる主な野菜にはケールや大麦若葉、よもぎ、桑の葉、明日葉があり、液体タイプと粉末タイプ、粒タイプがあります。
液体タイプは熱処理をされないので青汁そのままの栄養素を摂取しやすいのですが、味にクセがあります。
粉末タイプと粒タイプは青汁独特の味や匂いが軽減され飲みやすく、さらに携帯性に優れているのですが、加工の過程において本来の栄養素が少なからず失われてしまいます。
青汁の栄養を最大限摂取したいという方は液体タイプ、青汁の味が苦手だという人は粉末タイプや粒タイプから始めてみるといいでしょう。
授乳中に青汁を飲んでもいいの?
結論からいうと、授乳中に青汁を飲んでも問題ありません。青汁は栄養価が非常に高い食品です。
メーカーの違いや原材料によって少し異なってくるのですが、基本的に青汁はビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富に含まれています(※1)。
また妊娠中だけでなく、授乳中も摂取したほうがいい葉酸も青汁には含まれています(※1)。葉酸は赤ちゃんの成長や産後のママの体力回復を助けてくれる効果があり、実は出産後も頼りになるママの力強い味方なのです。
このように青汁は授乳中のママにぴったりの飲み物なので、栄養補給のために一度利用してみるのもいいでしょう。
ただし、青汁に限らず、冷たい飲み物のとりすぎは体が冷えることもあるため、ほどほどにしておくことをおすすめします。
授乳中に飲むと母乳が青汁の味にならない?
母乳とママが食べたものの関係性については、現在の時点で詳しい調査報告があるわけではなく、母乳にママが食べたものの味が移るというような影響があるかどうかについては、医学的に明らかになっていません。
一方で、母乳育児相談室や母乳外来の食事指導では、辛味や苦みなどの味の濃いものは母乳に味が移るため、赤ちゃんが嫌がるなら控えるようにと指導されるケースもあります。
医学的に証明されていないため、母乳に青汁の味が移るかどうかは明言できませんが、もし授乳中に青汁を飲んでいて、赤ちゃんが母乳を飲まなくなったなどの変化が見られたら、少し青汁を飲むのをストップして様子を見てみるのもいいかもしれません。
授乳中に青汁を飲む注意点は?
栄養価が高いからといって、「青汁」とネーミングされていれば、どの種類でも飲んでいいというわけではありません。なかには、授乳中のママが気を付けたほうがいい成分が入っているものがあります。
カフェイン
青汁のクセのある味や匂いを和らげ、飲みやすくするために、抹茶や緑茶が加えられていることがあります。抹茶や緑茶がブレンドされている青汁を飲んでしまうと、結果的にママがカフェインを摂取してしまうことになります。
ママが摂取したカフェインは、その1%が母乳を通じて赤ちゃんに移行すると考えられています(※2)。
そのため、授乳中のママがカフェインを過剰に摂取してしまうと、母乳を通して赤ちゃんもカフェインの影響を受け、興奮して落ち着かなくなったり、眠れなくて夜泣きをするという可能性も。
カフェインを含むことで知られるコーヒーは、授乳中のママでも1日2~3杯くらいなら飲んでもいいとされています(※3)。
気になるようであれば、カフェイン入りの青汁は避けたほうがいいでしょう。
食品添加物や残留農薬
これは授乳中でなくても気を付けたいことですが、合成保存料、安定剤、人工甘味料などの食品添加物があまり使われていない青汁を選ぶようにしましょう。少量含まれているのは仕方がないのですが、極力摂らないようにしたほうが安心です。
また野菜から作られている以上、残留農薬にも注意したいところです。原材料が無農薬で栽培されたものなのか、そして残留農薬検査がきちんと行われたものなのかを確認して選ぶようにしましょう。
パッケージや商品情報にそのような情報が記載されていないときは、メーカーに直接問い合わせるのが一番です。
授乳中の青汁は、飲みやすいものを選ぼう
授乳中の青汁が赤ちゃんのためになると思って飲み始めたとしても、もしママが青汁の味が苦手で我慢しながら飲み続けるのだとすれば、ママのストレスになり、あまりよくありません。
昔とは異なり、最近では飲みやすい味の青汁も販売されているので、クセの少ない粉末タイプや粒タイプの青汁を選び、ストレスなく長期間飲めるようにするといいですよ。