母乳にいい飲み物は?授乳中のママの乳腺炎予防にもなる?

記事監修 助産師 佐藤 裕子
佐藤 裕子 日本赤十字社助産師学校卒業後、大学病院総合周産期母子医療センターにて9年勤務。現在は神奈川県横浜市の助産院マタニティハウスSATOにて勤務しております。妊娠から出産、産後までトータルサポートのできる助... 続きを読む

妊娠中は、お腹の赤ちゃんのことを考えて、食生活に気を遣っていたママも多いのではないでしょうか。しかし、出産後に授乳育児をしている場合も、ママが口にしたものは、母乳を通して赤ちゃんが取り込んでしまいます。そこで今回は、母乳にいい飲み物や控えたいものの他、母乳が出やすくなり、乳腺炎の予防にも効果的な飲み物についてまとめました。

母乳育児には、まず水分補給!どれくらい必要なの?

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1日に何度も授乳するママは、水分補給がとても大切です。なぜなら母乳の8割以上が水分でできているから。

摂取量の目安は、1日1.5〜2リットルです。たくさんとらなくてはと思って水分をとりすぎてしまうと、母乳の分泌過多で乳腺炎になる恐れもあるので、適度を心がけてくださいね。

授乳中に控えたい飲み物とは?

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授乳期には、妊娠期と同様控えたい飲み物があります。まずここでは、授乳中のママが飲んではいけない飲み物をご紹介します。

アルコール飲料

母乳中のアルコール濃度は、ママの血中アルコール濃度と比例しています。そのためアルコールを摂取すると、母乳のアルコール濃度は高くなります。赤ちゃんの未発達な胃は、アルコールを処理するのに時間がかかるので、アルコールの含まれた母乳を与えることは負担をかける原因となります。

最近では妊娠中や授乳中の方に向けたノンアルコール飲料が人気を集めていますが、注意してほしいのはアルコール濃度です。0%なら問題ありませんが、なかにはわずか1%未満というものも。ほんの少しのアルコールであっても赤ちゃんに影響が出る可能性はあるので注意してくださいね。

カフェイン入りの飲み物

コーヒーや紅茶、緑茶にはカフェインが含まれています。またタンニンという成分も含まれており、赤ちゃんが摂取してしまうと、興奮して眠れなくなることがあります。

1日1~2杯なら問題ないといわれていますが、できれば控えた方が良いでしょう。どうしても飲みたいというときはカフェインレスのコーヒーや紅茶にしましょう。

母乳にいい飲み物とは?

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母乳育児に、水分補給が大切だといわれても、毎日水だけを大量に飲み続けるのはちょっと辛いですよね。でも、授乳中は食べ物や飲み物に注意が必要です。水以外で、赤ちゃんが取り込んでも安全な飲み物にはどんなものがあるのでしょうか?

そこで、ここでは授乳中のママにおすすめの飲み物をご紹介します。

麦茶

ノンカフェインで食物繊維やミネラルもたっぷり含まれている麦茶。麦茶は冷たい夏の飲み物というイメージがありますが、温かい麦茶も美味しいですよ。冬場は体を温めてくれるホット麦茶がおすすめです。

ローズヒップティー

ハーブティーの一種で、ビタミンCがレモンのおよそ20倍も含まれています。カルシウムや鉄分、ビタミンAも含まれているので免疫力アップや貧血予防にも効果が期待できます。

ホルモンバランスを整えてくれる効果もあるとか。ローズヒップティーもノンカフェインなので安心して飲めますね。

ルイボスティー

ルイボスとは南アフリカの現地の言葉で「赤い茂み」という意味。緑茶や紅茶とは異なり、松の葉のような針状の葉の部分を茶葉にします。

ルイボスティーには、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルが豊富に含まれており、お腹の悩み解消にも。授乳期だけでなく妊娠中にもおすすめのお茶です。

母乳の出を良くして、乳腺炎も予防してくれる飲み物なんてあるの?

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母乳育児をしたくても、産後なかなか思うように母乳が出てくれず悩んでいる人も多いのではないしょうか。また、逆に出が良すぎて詰まりやすいというお悩みを持つ人もいます。

ただし、乳腺炎は主に母乳が乳房内に溜まることで引き起こされますが、食べ物によって母乳が乳房内に溜まりやすくなるのかどうかについての調査研究はまだはっきりしていません(※1,2)。食べ物と母乳の質・量との関係に、根拠がみつけられていないといえます。

一方で、母乳育児相談室や母乳外来でも食事の指導をすることはあり、脂肪分や糖分の高い食事は乳腺をつまらせたり、母乳の質を下げたりするため、できるだけ避けるようにと記載する書籍もあります(※3,4)。つまり、経験則として、食事は乳腺炎や母乳の質・量に関係があるのではないかと考えられているのが現状です。

母乳が出るようにするには、「赤ちゃんにたくさんおっぱいを吸ってもらう」「おっぱいマッサージをする」などの方法がありますが、できるだけ食事や水分にも気をつけましょう。

ここでは、授乳中におすすめの飲み物をご紹介します。

たんぽぽコーヒー(たんぽぽ茶)

たんぽぽコーヒーとは、たんぽぽの根から作られた飲み物。「たんぽぽ茶」とも呼ばれますが、コーヒーに風味が似ていることからこの名前で呼ばれているようです。ノンカフェインで、普通のコーヒーより苦味が少なく飲みやすいのが特徴。普通のコーヒーよりも苦味が少なく飲みやすいという人も。

たんぽぽコーヒーは、鉄分やミネラルが豊富で栄養たっぷり。血のめぐりを促進する効果があり、育児中にはうれしい疲労回復効果もあります。

ごぼう茶

ごぼうには血液の循環を良くする効果があります。食物繊維も豊富に含まれており、お腹をスッキリするのにも効果的だといわれています。

母乳ブレンドハーブティー

最近では母乳の流れを良くするハーブティーも販売されています。このような母乳に良いハーブがバランスよく配合された授乳中のママ専用のハーブティ―は、「効果があった」という声が多く、授乳中のママたちの間では定番になりつつあります。

美味しい飲み物で、短い授乳期間を乗り切って

授乳

妊娠中だけでなく、産後の授乳期も飲めないものや食べられないものがあり、ストレスを感じてしまいますよね。でも授乳期間は短く、あっという間に終わってしまいます。

授乳期はママと赤ちゃんにとって大切で濃密な期間です。楽しく過ごすためにも、美味しい飲み物を探して、お気に入りを見つけてくださいね。

水分を毎日たくさん摂ることは、母乳トラブルを減らすことにもつながります。また飲み物や食べ物以外にもリラックスできる方法を見つけて、ストレスを上手に解消しましょう。

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