授乳中に栄養ドリンクを飲んでもいいの?おすすめや注意点は?

監修専門家 助産師 鶴町 はるな
鶴町 はるな 茨城県立中央看護専門学校助産学科卒業後、総合周産期センターの産婦人科・NICU勤務を経て、クリニックでのフリースタイル分娩や無痛分娩にも携わってきました。現在は産後ケアや母乳外来を中心に活動しています... 監修記事一覧へ

「薬=授乳中には飲めない」という先入観から、授乳中に風邪を引いても、薬を飲むのをためらうママは少なくないでしょう。でも、早く治したい…そんなときに頭に浮かぶのが栄養ドリンクではないでしょうか。そこで今回は、授乳中に栄養ドリンクを飲んでいいのか、選び方やおすすめの商品などを紹介します。

授乳中に栄養ドリンクを飲んでもいい?

栄養ドリンク 瓶 ジュース

薬や栄養ドリンク、サプリメントなどは、リスクの高さによって「第1類医薬品」「第2類医薬品」「第3類医薬品」「医薬部外品」などに分類されています。

栄養ドリンクの多くは、そのなかでもリスクの低い「医薬部外品」に属していて、用法用量を守れば授乳中のママでも飲んでいいものがほとんどです。

なかには第3類医薬品に分類されている栄養ドリンクもありますが、全てが危険なのかというとそうではなく、第3類に分類されているものでも、授乳中に飲んでいいものもあります。

それでは、どのように見分ければいいのでしょうか。続いては、授乳中に飲んでいい栄養ドリンクの選び方を紹介します。

授乳中に飲める栄養ドリンクの選び方は?

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授乳中に飲んでいい栄養ドリンクの見分け方で一番簡単なものは、ラベルの注意書きに「妊娠中・授乳中の栄養補給に」などの記載があるかどうかです。

このような表記がある場合、基本的には母乳への影響はないと考えていいでしょう。

ただし、表記のないものでも、授乳中のママが飲んでいいものはあります。注意書きの次の項目を確認し、飲めるかどうかを判断しましょう。

カフェイン

授乳中にママがカフェインを摂ると、その1%ほどが母乳に移行すると考えられています。そのため、授乳中のママがカフェインを過剰摂取すると、赤ちゃんが寝付けなくなったり、興奮したりする可能性があります。

しかし現在のところ、適量を守って飲むのであれば、母乳から赤ちゃんへ移行するカフェインの悪影響はそこまで大きくないと考えられています。

カフェインというと、コーヒーに含まれることで有名ですが、コーヒーは授乳中のママでも1日2~3杯くらいなら飲んでもいいとされています(※1)。

カップ1杯(140ml)に含まれるカフェイン量は84mgなので(※2)、栄養ドリンクを飲む際も、1日のカフェイン摂取量は約250mg以内に収めたほうがよさそうです。

ただし、カフェインを摂ると体調が悪くなる大人がいるように、カフェインへの感受性は赤ちゃんでも個人差があります。

夜に赤ちゃんがなかなか寝付かないなどの様子が見られたり、カフェインの赤ちゃんへの影響が心配だったりするときは、ノンカフェインの栄養ドリンクを飲むことをおすすめします。

カロリー

厚生労働省によると、授乳中のママの体に必要な総カロリーは約2,000~2,650kcalとされています(※3)。これは妊娠・授乳していないときに比較して、350kcal程度多い数値です。

ただし、いくら母乳育児にカロリーが必要といえど、摂りすぎると肥満につながるため注意が必要です。栄養ドリンクを飲むときも、カロリーを確認し、他の食事との兼ね合いを考えるようにしてくださいね。

糖分

母乳と食事の関係について、現時点では詳しい調査報告があるわけではありません。

しかし、母乳育児相談室や母乳外来の食事指導では、脂肪分や糖分の高い食事は乳腺をつまらせたり、母乳の質を下げたりするため、できるだけ避けるようにと注意されることもあります(※4)。

つまり、助産師や医師の経験則として、食べ物や飲み物と母乳の質や量に関係があるのではないかとも考えられている、といえます。

関係性が医学的に証明されているわけではありませんが、念のため糖分の摂りすぎに注意しておくに越したことはないでしょう。

栄養ドリンクには意外と糖分が含まれているものもあるので、パッケージなどを確認してみてください。

アルコール(エタノール)

栄養ドリンクのなかには、「エタノール」という表記でアルコールが含まれているものもあります。

アルコールは母乳に移行するため、授乳中のお酒は控えるようにするのが一般的ですが、1日あたり0.5g(ママの体重1kgあたり)以下であれば許容範囲とされています(※3)。

これはママの体重が50kgとして、350mlの缶ビール1本またはグラスワイン1杯程度に相当します(※3)。

栄養ドリンクに含まれているアルコールはごく微量ですが、心配なときや、お酒を飲む予定がある日の前後は、控えたほうがいいかもしれませんね。

授乳中に飲める栄養ドリンクのおすすめは?

これまでの条件に当てはまり、女性にも飲みやすい栄養ドリンクには、以下のようなものがあります。

1. 大正製薬 リポビタンフィール カシスグレープフルーツ風味

リポビタンフィール 出典: www.catalog-taisho.com

1本あたり7kcalと、リポビタンシリーズでも特にカロリーが低い商品。カシスグレープフルーツ風味で、今までの栄養ドリンクに比べて女性が飲みやすい味付けになっています。

カフェインも入っていないので、安心ですね。

税込価格
1,380円
内容量
100ml×6本

2. エーザイ チョコラBBドリンクビット

要出典 チョコラBBドリンク ビット

ビタミンB2やB6が含まれているので、お肌のトラブルが気になるママにはこれがおすすめです。

1本あたり1.2kcalと、チョコラBBシリーズで一番低カロリーな商品です。カフェインも入っていないので、授乳中でも気になりませんね。

税込価格
1,384円
内容量
50ml×10本

3. 常盤薬品工業 ビタシーローヤル3000ZERO

要出典 ビタシーローヤル3000ZERO

注目すべきは、1本あたり16kcalという低カロリーと、糖類・カフェインが入っていないところ。

授乳中のママの大きな味方ですね。飲みやすいミックスフルーツ味です。

税込価格
851円
内容量
100ml×10本

授乳中の栄養ドリンクの注意点は?

注意

授乳中に飲んでいい栄養ドリンクでも、「1日1本」などの記載があるものが多いため、用法・用量を守って飲みましょう。

また、ママが栄養ドリンクで摂取したカフェインは、摂取の60分後にもっとも母乳中に移行し、濃度が濃くなります(※5)。

そのため、赤ちゃんのカフェイン摂取が心配であれば、授乳の時間から逆算して飲むのもひとつの方法です。

授乳中の栄養ドリンクは用法・用量を守って

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薬を飲むと成分が母乳から赤ちゃんに移って良くないという先入観から、授乳中のママのなかには風邪を引いても薬を飲まずに我慢する人も少なくありません。

実は薬のなかにも授乳中のママが飲んでもいいものもあります。病院に授乳中であることを伝えれば処方してもらえるでしょう。体調を崩してしまったときには無理をせずに、かかりつけの病院を受診してみましょう。

また、「病院にかかるほどではないけれど…」というときに頼りになるのが栄養ドリンクです。栄養ドリンクも用法・用量を守って飲む分には、赤ちゃんへの影響がも少ないと考えられています。

ラベルの注意書きをよく読んで、飲みすぎないように気をつけながら、日々の滋養強壮にうまく活用できるといいですね。

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