生後1ヶ月で風邪!?鼻づまり・咳・熱・鼻水の原因と対処法は?

監修医師 小児科 武井 智昭
武井 智昭 日本小児科学会専門医。2002年、慶応義塾大学医学部卒。神奈川県内の病院・クリニックで小児科医としての経験を積み、現在は神奈川県横浜市のなごみクリニックに院長として勤務。内科・小児科・アレルギー科を担... 監修記事一覧へ

生後1ヶ月くらいの赤ちゃんが急に熱を出したり咳をしたりすると、「風邪なのかな…」と心配になり、すぐに病院へ連れて行った方が良いのかどうか迷うこともあるでしょう。それでは、風邪などの病気が疑われる場合、どう対処したら良いのでしょうか?今回は生後1ヶ月の赤ちゃんに起こる熱・咳・鼻づまり・鼻水について、原因や対処法、病院へ連れて行く目安などをご紹介します。

生後1ヶ月で熱・咳・鼻づまり・鼻水は風邪のサイン?

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生後1ヶ月前後の赤ちゃんは、母体からゆずり受けた免疫を残しながらも、自分自身で新たな免疫を獲得しつつある時期です。そのため、この時期の赤ちゃんには、ある程度の免疫機能はあると考えられています。

しかし、赤ちゃんの免疫機能では対処できず、病気にかかることもあるので、ママやパパがしっかり様子を見て、適切に判断することが大切です。発熱、咳、鼻づまりは、以下の原因で起こっている可能性があります。

熱の原因

一般的に新生児の平熱は36.5~37.5度で、体温が37.5度以上だと発熱しているとされます。

母体からの免疫力があるとはいえ、生後1ヶ月の赤ちゃんはまだ抵抗力が弱く、気管支炎や肺炎を併発することもあるので、注意が必要です。

生後1ヶ月の赤ちゃんが発熱した場合、最近やウイルスなどの感染から、尿路感染・敗血症・髄膜炎になっている可能性があります。

ただし、生後1ヶ月の赤ちゃんは体温調節機能が未熟なので、暑い環境にいると体温が上がってしまうこともよくあります。発熱があれば、まず着せるものを1枚少なくして熱が下がるか様子を見てください。それでも改善がなければ小児科を受診しましょう。

咳の原因

生後1ヶ月の赤ちゃんは体の機能がまだ未熟なため、部屋の空気がちょっと乾燥しているだけで咳き込むことがあります。母乳やミルクをまだ上手に飲めないので、気管に入ってしまい咳き込んでしまうことも。

風邪で咳が出ている場合は、「コンコン」といった痰の絡まない乾いた咳が出て、発熱や鼻水などの他の症状も一緒に出ます。気管支炎で咳が出ている場合も発熱を伴ないますが、「ゴホゴホ」という痰が絡んだような湿った咳が出ます(※1)。

また、「ヒューヒュー」「ゼーゼー」という呼吸音とともに咳が出ていたら、細気管支炎の可能性があります。細気管支炎を引き起こすRSウイルス感染症は、生後6ヶ月未満の赤ちゃんにかかると重症化することが多く、特に注意が必要です(※2)。

鼻づまりや鼻水の原因

新生児期の赤ちゃんの鼻は低く、鼻の穴も小さいため、鼻水がたまって鼻づまりが起きやすくなっています。また、鼻の粘膜も敏感で、室内の空気の汚れや乾燥に反応して鼻が詰まることも。

鼻づまりと共に、発熱や咳が出ていたら、風邪にかかっている可能性があります。また、赤ちゃんの鼻づまりはアレルギー反応として起きることもあり、透明で水のようなサラサラとした鼻水が出ているときは、アレルギー性鼻炎が疑われます(※2)。

生後1ヶ月の熱・咳・鼻づまり・鼻水は病院に行くべき?

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生後1ヶ月の赤ちゃんに熱・咳・鼻づまりが起きた場合、以下のような点に注意して、病院に連れて行くべきかを判断してください。

赤ちゃんの体温が37度後半であっても、他の症状が現れておらず、顔色が良く、食欲もいつも通りあるようなら、しばらく様子を見ましょう。38度を超えていたら、なにかのウイルスや細菌感染による病気の可能性があるので、小児科を受診してください。

咳・鼻づまり・鼻水

部屋をきれいにして、加湿器などで乾燥を解消しても、咳や鼻づまりが長引くときは病気の可能性があります。

また、咳や呼吸をしているときに、「ゴホゴホ」や「ヒューヒュー」という音が聞こえたり、水っぽいサラサラとした鼻水が出たりと、普段とは違う様子が見られたら、病院を受診しましょう。

生後1ヶ月の熱・咳・鼻づまり・鼻水の対処法は?

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生後1ヶ月前後の赤ちゃんは、体のさまざまな機能が未熟なため体調が安定していません。ちょっとした気温の変化や空気の乾燥も、赤ちゃんにとっては大きな刺激になるので、まずは赤ちゃんのために室内の温度や湿度をしっかり管理しましょう。

病気で熱や咳、鼻づまりが起こっているようであれば、病院から指導された治療法を行うと同時に、水分が足りているかどうかをチェックしてあげてください。

母乳やミルクをしっかり飲んでくれていればいいのですが、この時期の赤ちゃんはまだ上手に飲めず、飲む量が少なくなることも珍しくありません。そんな場合は回数を分けて、少量ずつ母乳やミルクをあげてください。

また、厚着をさせすぎないように注意しましょう。つい大人の感覚で、肌着を重ねて着せてしまいがちですが、赤ちゃんは体温が高いうえに体温調整が上手くできません。

厚着させすぎると、汗をたくさんかいてしまい、水分が失われやすく、汗が冷えて風邪の原因になることもあります。

過度な厚着は避け、汗をかいたら、こまめに着替えさせるようにしましょう。

生後1ヶ月の熱・咳・鼻づまり・鼻水はしっかり様子を見よう

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生後1ヶ月前後の赤ちゃんの熱・咳・鼻づまりは、生理的な原因で起きていることもありますし、風邪などの病気にかかって現れていることもあります。

病気が原因かどうかを見定めるには、一つの症状だけに注目するのではなく、赤ちゃんの機嫌や顔色も含め、全身の状態をよく観察しなければいけません。

赤ちゃんの体調の変化が見られたときは、原因をきちんと探るためにも、落ち着いて対処するようにしましょう。

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