赤ちゃんの離乳食が始まって慣れてくると、時間があるときに多めに作って冷凍保存したいと考えている人は多いのではないでしょうか。冷凍保存できる期間や食材別の冷凍のコツなどが気になりますよね。
そこで今回は、離乳食によく登場する食材の豆腐やりんご、じゃがいも、トマト、納豆の冷凍保存について、保存期間や方法、コツをご紹介します。
食材を冷凍できる期間って?
一般的に、家庭の冷凍室で食材を冷凍するときの保存期間は2〜3週間とされています(※1)。
ただし、免疫力が弱く胃腸が十分に発達していない赤ちゃんの食材は、できるだけ早く、目安としては1〜2週間で使い切るようにすると安心です。
冷凍した食材は、必ずしっかりと加熱してから与えるようにしてくださいね。
離乳食の豆腐を冷凍する方法は?
やわらかくて植物性のたんぱく質が豊富な豆腐は、離乳食でも早いうちから活躍する食材です。豆腐を冷凍すると水分が抜けて高野豆腐に近くなるため、本来は冷凍にあまり向かないとされています。
ただし、離乳食で豆腐をゆでてペーストにする場合は、冷凍すると多少ざらつきが残るものの食感や味はそれほど大きく変わりません。
とろみのある「さつまいも」や「かぼちゃ」などと混ぜてペーストにして冷凍すると気にならずに食べやすくなるのでおすすめです。
豆腐の冷凍方法
離乳食の豆腐を冷凍するときは、下ゆでをしてから、赤ちゃんの月齢に合わせてすりつぶしたり刻んだりします。
すりつぶした場合は製氷皿や冷凍保存袋に、形が残っている場合は冷凍保存袋か密閉できる容器に入れてから冷凍してくださいね。
豆腐を冷凍保存するコツ
豆腐を冷凍するときは、木綿豆腐より絹豆腐の方が解凍時に比較的なめらかになりやすく、舌触りが良いのでおすすめです。
離乳食のりんごを冷凍する方法は?
初めて食べる果物として離乳食に取り入れやすいりんご。離乳食初期から中期は加熱し、それ以降はすりおろすか棒状に切ってゆでて与えるといいでしょう。
りんごの冷凍方法
小さく切って煮たものは冷凍保存袋や保存容器に、すりおろして加熱したものは製氷皿に入れて、冷凍します。
りんごを冷凍保存するコツ
離乳食後期や完了期になってりんごを生で食べられるようになっても、冷凍保存する場合は一度加熱するようにしてください。
離乳食のじゃがいもの冷凍方法は?
さまざまな食材と組み合わせができ、和食にも洋食にも大活躍するじゃがいも。カットしてゆでた状態では冷凍に向きませんが、ゆでてマッシュしてから冷凍すると、美味しさが損なわれることなく食べられますよ。
じゃがいもの冷凍方法
やわらかくゆでたじゃがいもを熱いうちにつぶし、お湯やミルクを適量加えてなめらかにしてから、製氷皿や保存容器に1食分ずつ分けて冷凍します。
じゃがいもを冷凍保存するコツ
形が残ったまま冷凍するとボソボソになってしまうので、しっかりとつぶしてから冷凍するのがポイントです。
離乳食のトマトを冷凍する方法は?
トマトは、スープやパスタ、チキンライスなど、赤ちゃんに人気の離乳食メニューに旨味と彩りをプラスしてくれます。
トマトの冷凍方法
湯むきをして種を除きます。ピューレ状にしたり細かく刻んだりしてから、生のまま製氷皿や冷凍保存袋・保存容器などに入れて冷凍します。
トマトを冷凍保存するコツ
ミニトマトであればそのまま冷凍することもできます。冷凍させてから水につけておくと皮がむけやすくなりますよ。
離乳食の納豆を冷凍する方法は?
離乳食中期以降から与えることができる納豆は、栄養価が高く、好んで食べる赤ちゃんが多い食材です。離乳食には、ひきわり納豆がおすすめです。冷凍保存して無駄なく使いましょう。
納豆の冷凍方法
ひきわり納豆をパックのまま保存袋に入れて冷凍します。凍ったら4分割して1個ずつラップに包んで小分けにすると使いやすいですよ。
納豆を冷凍保存するコツ
冷凍焼けすることもあるので、早めに使い切るようにしましょう。解凍後は離乳食の進み具合にあわせて、すりつぶす、刻む、加熱するなどしてから与えてください。
離乳食に便利な食材は冷凍保存を活用しよう
離乳食に使う食材を冷凍するときは、調理後よく冷まし、衛生面に気をつけながら空気を抜き、できるだけ速やかに凍らせましょう(※1)。
トレーを使って小分けにしたり、ジップロックなどの保存袋に入れた後に薄く平らにしたりすることで、短時間で冷凍できますよ。
今回ご紹介した冷凍可能期間は、あくまでも一般的な目安です。冷凍した日を必ずメモしておき、早いうちに使い切るようにしましょう。
食材ごとの冷凍保存方法のコツを参考にして、離乳食作りに活かしてみてくださいね。