生後5~6ヶ月頃になり離乳食がスタートすると、ママも赤ちゃんも少しずつ生活リズムが変化してきます。2回食、3回食へと進むにつれて食べられる食材も増え、準備にも時間がかかるようになります。そんなときに便利なのが、離乳食のフリージング。まとめて作って冷凍しておけば、解凍して温めるだけで食べさせることができますよ。
この記事では、離乳食のフリージングについて、食材別の方法やコツ、注意点を紹介します。
離乳食フリージングの4つの基本
まずは、離乳食をフリージングするうえでの4つの基本を守りましょう。
1. 小分けしてフリージング
離乳食期に赤ちゃんが食べる量は少ないので、少しずつ解凍して使えるよう、小分けしてフリージングしましょう。
ペースト、おかゆやスープ類は製氷皿で冷凍しフリーザーバッグに入れ替えます。量が増えてきたら離乳食用の小分けパックが便利です。
調理後は早めに保存容器に入れて小分けし、常温のまま素早く冷まして粗熱をとります。さらに、大切なのが密閉すること。水分を逃さないことで解凍時のパサつきを抑え、雑菌の繁殖も防げます。
2. フリージングしたら1週間ほどで使い切る
フリージングしたからといって、食材が傷まないということではありません。
離乳食をフリージングした場合は、袋にフリージングした日付を記載して1週間ほどで使い切るようにしましょう。
3. 再冷凍はNG
フリージングしたものを解凍し、再度フリージングするのは絶対にやめましょう。再冷凍すると、食材が痛むだけでなく栄養分が損なわれてしまいます。いったん解凍したものは必ず使い切るようにしてください。
スーパーで購入した肉や魚は、仕入れ前に冷凍され、店舗で解凍していることも多くあります。肉や魚を離乳食用に調理してフリージングする予定があるときは、パッケージをよく確認し、一度も冷凍されていないものを購入するようにしましょう。
4. 解凍時は火を通す(自然解凍NG)
フリージングした離乳食を解凍する場合は、電子レンジで加熱するか、鍋で解凍しましょう。自然解凍は雑菌が繁殖しやすくなるため、しっかりと熱を入れてください。特に夏場の自然解凍は危険です。
上記の基本をしっかりと覚えて、離乳食のフリージングを活用していきましょう。
離乳食の食材別フリージング方法やコツ
離乳食をフリージングするときは、食材それぞれにあった方法で冷凍しましょう。フリージングに向いた調理法で料理することもポイントです。
おかゆ
離乳食の基本であるおかゆ。毎食のように食べるので、まとめて作りフリージングしておくと便利です。
【離乳食初期】
おかゆの水分が多いので、製氷皿に入れて冷凍し、固まったら製氷皿から取り出してジッパー付きの冷凍用保存袋に入れて保存する。
【離乳食中期〜後期】
7倍がゆを経て5倍がゆになり、一度に食べる量も増えてきたら、小分けパックに入れて冷凍する。
野菜
野菜は、フリージングすると解凍後すぐ使えて手間が省けます。
【野菜】
一度ゆでたり蒸したりして、離乳食の進み具合にあわせて、固さやつぶし加減を調節してからフリージング。
【いも類】
いも類は、ゆでてそのままフリージングすると、スカスカした状態になってしまうので、マッシュしてからフリージングする。
肉・魚
野菜と同様に、離乳食の進み具合にあわせて、ペースト状にしたり、細かく刻んだりしてからフリージングします。
完全に火を通して1食分ずつラップに包みましょう。足が早いので、なるべく早めに使い切ってください。
離乳食のフリージングに向いていない食材は?
フリージングはとても便利ですが、なかにはフリージングに向かない食材や、フリージングの方法を工夫したほうがいい食材もあります。
乳製品
牛乳やヨーグルトなどは、フリージングすると分離してしまいます。味が損なわれるのでフリージングはおすすめできません。
卵
大人であれば卵焼きなどをフリージングできますが、離乳食で使用する場合は固くなってしまうので、基本的にはNGです。
卵の黄身だけであれば、すりつぶしたり裏ごししたりしてフリージングも可能です。
生野菜
野菜を生のまま冷凍すると、野菜の組織が壊れてしまいます。特にきゅうりは水分が多く、解凍すると水分が抜けて食感が悪くなってしまいます。
前述の通り、野菜をフリージングするときは生は避け、必ず火を通してからにしましょう。
豆腐
豆腐はフリージングするとスカスカ状態になってしまい、味や食感が損なわれてしまいフリージングには向かない食材です。
ただ、離乳食初期から中期では、豆腐を細かく切ったりつぶしたりして火を通すため、フリージングしても、食感や味はそれほど変わりません。
離乳食のフリージングを活用しよう
フリージングは離乳食の保存にとても便利な方法で、コツをつかめば離乳食期以降も活用できます。毎日の食事の準備を少しでも楽にするためにも、フリージングをうまく活用しながら、離乳食づくりを楽しめるといいですね。